

原因は豆を挽くときの静電気で、メーカーが仕様として認めている現象です。ゼロにする方法は公式には案内されていません。やることは、ミルカバーを隙間なく閉める、ミルダイヤルを中間に合わせない、ドリッパーを強く差し込まない、そして使用のたびにドリップシャワー部と保温板をふき取る。この4つです。
この記事は、ツインバード CM-D457型の公式FAQと取扱説明書(5・6・8・9・12・13ページ)の記載だけで構成しています。ミルの分解掃除の手順はミルのお手入れの記事、挽き目や豆の量の決め方はおすすめ設定の記事、機種全体の評価はCM-D457Bの評判をまとめた記事で整理しています。
粉が飛び散る原因は静電気。メーカーが認めている現象です
公式FAQに「豆の粉が周囲に飛び散ります」という項目があります。回答はこうです。豆を挽くと摩擦による静電気が生じるため、ドリッパーレバーで静電気を取り除く対策をしているが、豆の種類や環境条件によって、粉の出口とドリッパーの隙間から豆の粉が飛散する場合がある。
つまり、静電気対策の部品はすでに入っています。そのうえで飛ぶことがあると書いてある。これは不具合の説明ではなく、仕様の説明です。
取扱説明書8ページの「お知らせ」も同じ内容を扱っています。室温、湿度、コーヒー豆の種類や状態によって、挽いたコーヒー豆が飛び散ったり本体に付着する場合があり、その場合はキッチンペーパーなどでふき取る、と案内されています。
飛散をゼロにする手順は、公式FAQにも取扱説明書にも載っていません。だから、この記事で書けるのは「増やさないための確認」と「たまった粉の落としかた」の2つだけです。
飛び散りを増やさないために確認する3点
いずれも取扱説明書に書かれている、セット状態と設定の話です。
1. ミルカバーはミル本体との間に隙間なく閉める
取扱説明書6ページの「お願い」に、ミルカバーはミル本体との間に隙間がないようにしっかり回して閉めるよう書かれています。14ページのお手入れの項でも、お手入れ後は同じように閉めるよう繰り返されています。
閉まりが浅いと何が起きるか。13ページの「こんなときは」に答えがあります。細挽きにしても豆が粗いという症状の確認項目が、まさに「ミルカバーとミル本体は隙間なくしっかり閉まっていますか」です。挽き目が安定しない状態と、カバーの閉まりは同じ場所で結ばれています。
2. ミルダイヤルは粗挽き・中挽き・細挽きの中間に合わせない
取扱説明書6ページによると、ミルダイヤルは中間では設定できません。中間で設定すると、動作時にミルダイヤルが回り、挽き目が不均一になります。
目盛りに合わせる。これだけです。なお、ミル動作中にミルダイヤルが振動するのは異常ではないと8ページに書かれているので、振動そのものは気にしなくてよい。
3. ドリッパーとガラスサーバーを強く差し込まない
静電気を取り除いているのはドリッパーレバーです。そのレバーについて、取扱説明書5ページと6ページの「お願い」は、ドリッパーとガラスサーバーを本体に強く差し込まないよう求めています。ドリッパーレバーが強く押されて故障の原因になるからです。
静電気対策の部品でもあるので、乱暴に扱う理由はありません。奥まで入ったら、そこで止める。


使用のたびにふき取る。手順は取扱説明書9ページにある
飛び散った粉の扱いは、トラブル対応の章ではなく「使いかた」の手順の中に組み込まれています。9ページの手順9と手順10です。
- 手順9:本体のドリップシャワー部の水滴、コーヒー粉をキッチンペーパーなどでふき取る
- 手順10:保温板に水滴やコーヒー粉がある場合は、キッチンペーパーなどでふき取る
手順9には「お知らせ」が付いていて、水滴やコーヒー粉がシャワー部に付着するので、ご使用のたびにキッチンペーパーなどでふき取ってくださいと明記されています。たまってから掃除するものではなく、毎回の操作の一部という位置づけです。
本体のまわりに飛んだ粉も、8ページのお知らせどおりキッチンペーパーなどでふき取ります。手順は手前から奥へ。シャワー部、保温板、本体のまわり。この順で1分かからずに終わります。
ふき取りを毎回やる意味は、見た目だけではありません。取扱説明書5ページの「お願い」に、ガラスサーバーに付着したコーヒー粉などの異物が水タンクに入ると水路が詰まり故障の原因になると書かれています。粉を放置しないことは、水路を守ることでもあります。
本体のミル固定部にたまった粉は「オープン」で落とす
ふき取りで届かないのが、ミルを取り付ける側、本体のミル固定部です。ここにはメンテナンスモードの専用機能が用意されています。
取扱説明書12ページの「オープン」です。シャッターを開けて、ミル固定部のコーヒー粉を清掃するときに使う機能だと説明されています。手順はこうです。
- シャッターからコーヒー粉が落ちるので、保温板の上に手持ちの皿を置いて受ける
- メンテナンスダイヤルでオープンを選び、本体にミルをセットする(安全のため、ミルをセットしないとシャッターは動かない)
- スタート/ストップボタンを押す。ミルLEDが白く点滅してシャッターが開き、開くと点灯に変わる
- 電源スイッチをOFFにし、電源プラグを抜く
- ミル着脱ボタンを押しながら上に引き抜いて、本体からミルをはずす
- お手入れブラシで、本体のミル固定部の粉をシャッターの穴から下に落とす
- お手入れ後、本体にミルをセットする。ミルLEDが消灯し、シャッターが閉じる
ミル本体側の掃除は別の手順です。週1回・水洗い不可という条件もあるので、ミルのお手入れの記事にまとめています。
この掃除を後回しにすると、別の症状として戻ってきます。取扱説明書13ページの「LEDのお知らせ④」、つまり3つのLEDがすべて点滅する状態の確認項目の1つが「シャッターの穴がコーヒー粉で詰まっていませんか」です。粉の掃除は、エラーの予防でもあります。


それでも直らない・症状が違うとき
飛び散りに見えて別の原因である場合と、公式が問い合わせを案内している場合を分けておきます。
| 症状 | 公式の記載 |
|---|---|
| 飛び散るのではなく、ドリップ中に溢れる | 細挽きで豆量が36gを超えると、ドリップ中に溢れる可能性がある(取扱説明書5ページ) |
| 豆がミルに残る | 豆の入れすぎ。計量カップの3CUP目盛りを超える豆をミルに入れない(13ページ) |
| 3つのLEDがすべて点滅する | LEDのお知らせ④。シャッターの穴の粉詰まり、ミル内部の詰まり、生豆を確認する(13ページ) |
| お知らせ①〜④以外でLEDが点滅・点灯する | お買い上げの販売店、またはツインバード工業のお客様サービス係に問い合わせる(13ページ) |
LEDが点滅している場合の手順は、ミルが止まる・豆が挽けないときの記事で詳しく追っています。
まとめ:CM-D457の粉の飛び散りは「静電気が原因、毎回ふき取る」で解決
飛散の原因は豆を挽くときの静電気で、ドリッパーレバーによる対策を入れたうえで、豆の種類や環境条件によっては飛ぶことがあるとメーカーが認めています。故障ではありません。
やることは4つ。ミルカバーを隙間なく閉める。ミルダイヤルを目盛りに合わせる。ドリッパーを強く差し込まない。そして使用のたびに、ドリップシャワー部と保温板をふき取る。本体のミル固定部にたまった粉は、メンテナンスモードのオープンで落とします。
この機種を選ぶかどうかを含めて全体を見直すなら、ツインバード CM-D457Bの評判|8つのデメリットと向いている人に、粉の飛散を含む8つの弱点と向いている人をまとめています。