

- エスプレッソの温度は67〜70℃前後が理想とされ、85℃前後のドリップよりぬるく感じても異常ではない(p.31)
- 原因1:抽出温度の設定が低い → 「オンドセッテイ」でレベル3かレベル4にする(初期設定はレベル2・p.19)
- 原因2:カップが温まっていない → 給湯ボタンでフロッサーからお湯を出し、カップを湯煎する(p.19)
- 原因3:本体内部が温まっていない → 手動内部洗浄「ナイブセンジョウ」でお湯を通す(p.19)
症状の正体:エスプレッソは67〜70℃前後が理想で、ぬるく感じても異常ではない(p.31)
ディナミカの取扱説明書p.31「故障かな?」には、「コーヒーがぬるい」という症状がそのまま1行で載っています。
最初に書かれているのは、原因ではなく前提です。エスプレッソの温度は67〜70℃前後が理想とされていて、一般的なドリップコーヒー(85℃前後)と比べるとぬるく感じることがあるが、異常ではない。つまりメーカーは、ドリップより低い温度で出てくること自体を正常な状態として説明しています。
そのうえで、考えられる原因として次の3つが挙げられています。
- カップが温まっていない
- 本体内部が温まっていない
- 抽出温度の設定が低い
対処のしかたは、3つともp.19「より熱いコーヒーをいれるには」を参照する形です。p.19の冒頭には「室温や使用する水の温度が低いときは、カップや本体内部を温めておきます」とあり、設定の変更と、カップと本体の予熱を組み合わせる構成になっています。


完全手順:温度設定と予熱の3つの対処(p.19)
ここからはp.19の手順を、設定の変更から順に並べます。ボタンの名称は取扱説明書p.8「各部のなまえとはたらき」の表記に合わせています。
対処1:抽出温度の設定を「レベル3」か「レベル4」に上げる
抽出温度は、コーヒーを抽出するときのお湯の温度を4段階から選ぶ設定です。初期設定はレベル2なので、買ったまま使っているなら上げる余地が2段階あります。p.31の対処欄も「レベル3」や「レベル4」に設定するよう書いています。
- 設定/ESCボタンを押して、プログラムモードにする
- ▼ボタンまたは▲ボタンで「イッパン」を選び、OKボタンで確定する
- ▼ボタンまたは▲ボタンで「オンドセッテイ」を選び、OKボタンで確定する
- ▼ボタンまたは▲ボタンで温度レベルを選び、OKボタンで確定する
- 「メニューヲエラブ」が表示されるまで設定/ESCボタンを押し、設定モードを終了する
手順4の画面では、上の段に「ゲンザイ:レベル1」のように今の設定が、下の段に「ヘンコウゴ:レベル2」のように変更後のレベルが点滅で表示されます(p.19の表示例)。今どのレベルになっているかは、この画面で確認できます。
「オンドセッテイ」はプログラムモードの「イッパン」、つまりマシン全体の設定の中にある項目です(p.20のメニュー一覧)。マイメニューに登録できるのはコーヒーの濃さと抽出量で(p.15)、温度はメニューごとには持たせられません。「エスプレッソだけ熱くしたい」という使い分けはできないので、レベルを上げたら全メニューに効くと考えてください。
マイメニューに登録できる項目と登録の手順は、こちらにまとめています。
→ディナミカのマイメニュー設定のやり方!好みの1杯を登録して呼び出す手順
対処2:給湯機能でカップを湯煎する
設定を上げても、冷えたカップに注げばそこで温度が下がります。p.19では、給湯機能を使ってカップを温める方法が案内されています。
- フロッサーの下にカップを置き、給湯ボタンを押す(フロッサーからお湯が出て、進み具合をインジケーターで知らせる)
- お好みの量が出たら、▲ボタンか設定/ESCボタンを押して止める
お湯を出す場所は抽出口ではなくフロッサーです。カップが温まったらお湯を捨て、抽出口の下に置き直してからコーヒーを抽出します。
毎回同じ量で止めたい場合は、給湯にも定量設定があります。p.15「抽出ボタンの定量設定」の手順3で「キュウトウ」を選んでOKボタンで確定し、お好みの量が出たところでOKボタン、「セッテイシマスカ?」と表示されたらOKボタンを押して完了です(p.19)。


→ディナミカのカプチーノの作り方!フロス調整つまみとフロッサーの使い方
対処3:手動内部洗浄で本体内部を温める
3つ目は、本体の中にお湯を通して温める方法です。プログラムモードの「ナイブセンジョウ」を使います。
- 大きめの容器を抽出口の下に置き、設定/ESCボタンを押してプログラムモードにする
- ▼ボタンまたは▲ボタンで「ナイブセンジョウ」を選び、OKボタンで確定する
- 抽出口からお湯が出て、自動で止まる。容器のお湯は捨てる
電源を入れたときにも自動で内部洗浄が行われますが、p.11には「本体が温まっているときは、自動で内部洗浄されないことがあります」と書かれています。温まり具合を自分でそろえたいときに使えるのが、この手動内部洗浄です。
なおp.11では、2日以上使用しなかった場合に2〜3回の手動内部洗浄をすすめています。しばらく使っていなかった日の1杯目は、洗浄と予熱を兼ねてここから始めると手順がまとまります。
それでもぬるいと感じる場合:設定が戻っていないかを確認する
3つの対処をしてもぬるいと感じる場合は、次の2点を確認してください。
プログラムリセットをすると温度もレベル2に戻る
プログラムモードには、リセットの項目が2種類あります(p.23)。
- メニューリセット:コーヒーの濃さや抽出量の設定を初期設定値に戻す
- プログラムリセット:設定を初期設定の状態に戻す(使用履歴の表示はリセットされない)
プログラムリセットは設定全体を初期状態に戻す操作で、抽出温度の初期設定はレベル2です(p.19)。以前レベル4にしていても、プログラムリセットをしたあとはレベル2から始まることになります。対処1の手順4の画面で「ゲンザイ」の表示を見れば、今のレベルがすぐに分かります。
設定と予熱をしても改善しないとき
p.34の「アフターサービス」には、「表示一覧」「故障かな?」(p.30〜32)で調べても正常に機能しない場合は、購入した販売店かデロンギに相談するよう書かれています。p.31に書かれた対処を3つとも済ませたうえで判断してください。
相談の前に用意しておく情報(お買い上げ日・型式番号・故障の状況)と、連絡先を確認するときの注意は、エラー表示の記事にまとめています。
→ディナミカに「エラー!セツメイショヲカクニン」が出たときの2手順


→ディナミカの6メニューの違い!スペシャルティとドッピオ+の使い分け
液晶の設定項目の全体像や、ディナミカがどんなマシンかを確認したい場合は、完全レビューを参考にしてください。
→デロンギ ディナミカ ECAM35035W 完全レビュー!6メニューと液晶の実力
マグニフィカSとの違いを整理したい場合は、こちらの比較記事にまとめています。
→ディナミカとマグニフィカSの違いは3つ|6万円の価格差を回収できる人
まとめ:ディナミカのコーヒーがぬるいときは「温度レベル4・カップ湯煎・手動内部洗浄」で解決
ディナミカのコーヒーがぬるく感じても、取扱説明書p.31ではエスプレッソは67〜70℃前後が理想とされ、異常ではないと説明されています。温度を上げたいときは、まず「イッパン」→「オンドセッテイ」で抽出温度を初期設定のレベル2からレベル3かレベル4に上げてください。
あわせて、給湯ボタンでフロッサーからお湯を出してカップを湯煎し、「ナイブセンジョウ」で本体内部にお湯を通しておくと、p.19が案内する3つの対処がそろいます。プログラムリセットのあとは温度がレベル2に戻っているので、設定画面の「ゲンザイ」表示で確かめましょう。