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ディナミカのサイズは幅240mm!設置に必要な広さは幅490×奥行595mm

Emi

Emi
ディナミカを買おうか迷っているんですが、うちのキッチンに置けるかが分からなくて。カタログの幅240mmだけ見て決めても大丈夫でしょうか。
baristaK

baristaK
それだけで決めると、まず入りません。ディナミカの取扱説明書は本体の寸法とは別に、周囲に空けるべき余白をセンチ単位で指定しています。足し算すると必要な幅は240mmではなく490mm。ほぼ倍です。順番に数字を出しますね。
3秒でわかる結論

  • 本体の外形寸法は幅240×奥行445×高さ360mm、質量約9.5kg(取扱説明書p.33)
  • 取扱説明書p.4の指定は「左側、後部5cm以上、右側、上部20cm以上空ける」。同じページの図には前方10cmも描かれている
  • 足し算した必要スペースは幅490×奥行595×高さ560mm。本体寸法の約2倍の幅が要る
  • 寸法のほかに「しっかり固定された平らな場所」「水平に設置」「室温0℃以下の場所に置かない」の3条件がある

ディナミカ(ECAM35035W)の外形寸法は幅240×奥行445×高さ360mm

まず本体そのものの大きさから。出典はECAM35035Wの取扱説明書(2019年6月版)p.33の仕様表です。

仕様表に載っている数値

項目 数値
外形寸法(約) 幅240×奥行445×高さ360mm
質量(約) 9.5kg
水タンク容量 1.8L(MAXの目盛り)
豆ホッパー容量 300g
カス受け容量 最大20杯分

全自動エスプレッソマシンとしては、幅240mmはかなり細い部類です。デロンギがこの機種を「コンパクト全自動コーヒーマシン」と呼んでいるのも、製品名称としてp.33に記載があります。

数値に入っていないのは「動く部分」

ここで注意したいのは、外形寸法が止まっている状態の箱の大きさだという点です。ディナミカには、使うたびに動かす部分があります。

  • 水タンク:本体側面にあり、手前に引き出すと取り外せる(p.7)
  • 抽出ユニット:本体側面のふたを開け、赤いボタン2箇所をつまみながら手前に引くと外れる(p.7)
  • 豆ホッパーふた・パウダー投入口ふた:本体天面にある(p.7)
  • 抽出口:カップを置いてから下げて近づける(p.14)

この「動く部分」のぶんを、メーカーが余白として指定しています。次の章がその中身です。

Ryu

Ryu
余白って、どうせ「念のため」でしょう。壁にぴったり寄せて置いている人、けっこういると思うんですけど。
baristaK

baristaK
その「念のため」の中身が、左右で4倍も違うのが面白いところです。片側は5cm、もう片側は20cm。均等に空けろとは書いていません。数字が非対称ということは、理由も非対称だということです。

取扱説明書p.4の指定は左5cm・後部5cm・右20cm・上部20cm

ディナミカの取扱説明書は、4ページ目「はじめにご確認ください」の中に「設置スペースを確認する」という項目を置いています。本文の指定はこの1文です。

本製品は、左側、後部5cm以上、右側、上部20cm以上空けて設置してください。

※室温が0℃以下になる場所に設置しないでください。(故障の原因)

出典:デロンギ ディナミカ ECAM35035 取扱説明書(2019年6月版)p.4

方向別に整理するとこうなる

方向 空ける距離 出典
左側 5cm以上 p.4本文・図
右側 20cm以上 p.4本文・図
後部 5cm以上 p.4本文・図
上部 20cm以上 p.4本文・図
前方 10cm p.4の図のみ(本文の記載なし)

前方の10cmだけは、本文の1文に含まれていません。p.4に載っている[本体側面]の図に10cmと書き込まれているだけです。本文に無いからといって無視してよい数字ではなく、むしろ前方は使うたびにカップを置く側なので、実用上は最初から確保しておく場所です。

左右で4倍違うのはなぜか

取扱説明書は、左右の差がなぜ生まれるのかを説明していません。ただ、p.7の「各部のなまえとはたらき」を見ると、本体側面に水タンクと抽出ユニットふたが並んでいます。どちらも手前に引き出す構造です。天面には豆ホッパーふたとパウダー投入口ふたがあり、上部20cmはここを開ける動作に対応していると読めます。

断定はしません。ただ、5cmの側は熱を逃がすための隙間、20cmの側は手を入れて部品を出し入れするための空間、と考えると数字の非対称は理解しやすくなります。

専門家の一言(パウダー投入口のすき間はふさがない)

p.7には、パウダー投入口ふたについて「すき間はふさがないでください。(故障の原因)」と明記されています。上部20cmの余白は、ふたを開けるためだけのものではないわけです。棚の下段にディナミカを収める計画を立てている人は、高さが足りていても、天面に物を置いたり布をかけたりする使い方は避けてください。取扱説明書が故障の原因と名指ししている数少ない項目のひとつです。

必要な設置スペースは幅490×奥行595×高さ560mm

本体寸法(p.33)と余白(p.4)を足します。単位をmmに揃えると、5cm=50mm、10cm=100mm、20cm=200mmです。

方向ごとの計算

方向 計算 必要な寸法
左50mm + 本体240mm + 右200mm 490mm
奥行 前方100mm + 本体445mm + 後部50mm 595mm
高さ 本体360mm + 上部200mm 560mm

幅は本体の約2.04倍、奥行は約1.34倍。とくに幅の差が大きく、本体240mmという数字だけで置き場所を決めると250mm足りない計算になります。

センチに直すと、必要なのは幅49cm × 奥行59.5cm × 高さ56cmです。メジャーを当てるならこの3つの数字で測ってください。

測る順番は「高さ→奥行→幅」がおすすめ

置けるかどうかを判断するとき、先に測って落ちやすい順に並べるとこうなります。

  1. 高さ56cm:吊り戸棚やレンジ台の下に置く計画なら、ここで決まってしまうことが多い。天板から棚の裏までを測る
  2. 奥行59.5cm:カウンターの奥行が足りているか。壁付けの場合は、前方10cmを手前にはみ出させる形で確保できるかを見る
  3. 幅49cm:右側20cmを取れるか。冷蔵庫や壁で片側がふさがっている場所では、本体を左右反転して置くことはできないので、20cm側をどちらに向けるかが決まってしまう

「置ける」と「使える」は別の話

上の3つを満たしても、まだ確認する項目が残ります。水タンクと抽出ユニットは手前に引き出す構造なので(p.7)、前方の10cmは通路としてふさがない前提です。ここに調味料入れやまな板を常設すると、日々のお手入れのたびにどかす作業が増えます。

カス受けも同じで、p.25では電源が入っている状態で取り外してカスを捨てる手順が示されています。前方は「空けておく場所」ではなく「毎日使う場所」です。

Emi

Emi
寸法はクリアできそうです。ほかに気をつけることはありますか。
baristaK

baristaK
あと3つあります。どれも取扱説明書に書かれている条件で、守らないと故障や不具合として跳ね返ってくるタイプのものです。とくに3つ目は、抽出トラブルの原因として名指しされています。

寸法のほかに取扱説明書が求める3つの設置条件

1. しっかり固定された平らな場所に置く(p.2)

p.2「安全上のご注意」の警告項目に「しっかり固定された平らな場所に置く(やけど、けがの原因)」とあり、その注記として4ページの「設置スペースを確認する」を参照するよう書かれています。質量は約9.5kg(p.33)。ぐらつく台やキャスター付きのワゴンに置く計画なら、ここを先に見直してください。

2. 水平に設置する(p.32)

p.32の「故障かな?と思ったら」には、コーヒーが片方の抽出口からしか出てこない症状の原因として「本体が水平に設置されていない」が挙げられ、対処は「水平に設置してください」とされています。

これは設置条件が抽出の品質に直結している例です。片側だけ抽出量が少ない、量が安定しないという症状が出たとき、マシンの故障を疑う前に設置面を確認する価値があります。

3. 室温0℃以下になる場所に置かない(p.4)

p.4の注記です。故障の原因と明記されています。屋外の勝手口まわり、暖房の入らない北側の納戸、別荘のような冬季に無人になる場所は避けることになります。

専門家の一言(カップの高さ14cmも設置の話に含めていい)

p.12には、カプチーノには高さ14cm以内、抽出量の多いコーヒーも高さ14cm以内のカップを用意するよう書かれています。これは抽出口の下に確保されている高さの制約です。手持ちのマグが14cmを超えているなら、本体が置けても普段使いのカップが使えないことになります。設置スペースを測るついでに、いつも使っているカップの高さも測っておくと確実です。

Ryu

Ryu
正直、幅49cmも取れるキッチンばかりじゃないですよ。置けないなら、もっと小さい機種にすればいい話では。
baristaK

baristaK
その比較、実はあまり効きません。同じデロンギの全自動で定番のマグニフィカSと並べると、ディナミカのほうが幅は細いんです。設置スペースで機種を選び直す前に、数字を並べて確認しましょう。

マグニフィカSと比べても、ディナミカのほうが細い

デロンギの全自動で定番のマグニフィカSは実寸が幅23.8×奥行43cmで、設置には45cm必要というのが、当ブログで別途まとめている数字です。ディナミカは幅24.0×奥行44.5cm。本体幅の差は2mmしかありません。

つまり「ディナミカは上位機種だから大きい」という前提は、幅に関しては成り立ちません。設置の難易度を理由にマグニフィカSへ切り替えても、確保すべき幅はほとんど変わらないということになります。

→マグニフィカSの実寸サイズは?幅23.8×奥行43cmだけど設置は45cm必要

では何が違うのかというと、抽出メニューとミルク機能、そして価格です。両機種の判断基準は次の記事にまとめています。

→ディナミカとマグニフィカSの違いは3つ|6万円の価格差を回収できる人

ディナミカの中で迷うならECAM35055Bとの比較を先に

設置スペースの条件はディナミカ同士でもほぼ同じです。先に決めるべきはミルク機能の有無のほうで、そこが6万円の差になります。

→ディナミカのECAM35035WとECAM35055Bの違いは?6万円差の判断基準

置けることが確認できたら

幅49cm・奥行59.5cm・高さ56cmが取れて、平らで水平な場所があり、室温が0℃を下回らない。ここまで確認できたなら、設置面での検討は終わりです。

デロンギ ディナミカ 全自動コーヒーマシン ECAM35035W
デロンギ ディナミカ 全自動コーヒーマシン ECAM35035W

本体価格はモールによって差が出ます。買う前に3モールを比べた結果はこちらにまとめました。

→ディナミカを最安値で買う方法!Amazon・楽天・Yahoo の価格を比較

6つの抽出メニューと液晶パネルの中身を先に知っておきたい場合は、こちらを先に読んでください。

→デロンギ ディナミカ ECAM35035W 完全レビュー!6メニューと液晶の実力

まとめ:ディナミカの設置スペースは「幅49cm」が最初の関門

ディナミカ ECAM35035Wの外形寸法は幅240×奥行445×高さ360mm、質量約9.5kg(p.33)。ここに取扱説明書p.4が指定する余白、左5cm・後部5cm・右20cm・上部20cm、そして図に描かれた前方10cmを足すと、必要なスペースは幅490×奥行595×高さ560mmになります。

いちばん外しやすいのが幅です。本体240mmの約2倍。右側に20cmという非対称な指定があるため、両隣がふさがった場所には入りません。測る順番は高さ、奥行、幅。この3つを満たしたうえで、しっかり固定された平らな場所であること、水平であること、室温0℃以下にならないことを確認してください。

もし片方の抽出口からしかコーヒーが出ない症状に出会ったら、まず設置面の水平を疑う。これはp.32が対処として挙げている、設置が抽出品質に直結する数少ない例です。設置スペースの確認は、買う前だけでなく、買ったあとのトラブル切り分けにも効いてきます。

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