

- 取扱説明書36ページ全文を検索しても「アイス」の表記は0件。専用のアイスコーヒーモードは無い
- 対応できるのは「豆量調整ボタン」で濃さをストロングにする(p.13)と、定量設定で抽出量を少なめに登録する(p.15)の組み合わせ
- 氷を入れると溶けた分だけ薄まるので、通常よりやや少なめの量で抽出しておくのが基本の考え方
- 以下で紹介する分量の組み合わせは取扱説明書にある操作をもとにした提案であり、デロンギ公式のレシピではない
なぜディナミカでアイスコーヒーを作ると薄くなるのか


先に断っておくと、ECAM35035Wの取扱説明書(2019年6月版・全36ページ)を通しで検索しても、「アイス」の文字は一度も出てきません。つまりデロンギ公式がアイスコーヒー用の分量やレシピを示しているわけではないということです。ここから紹介する分量の組み合わせは、取扱説明書にある2つの操作(豆量の濃さ調整・定量設定)を組み合わせた提案であり、断定的な「この量が正解」というものではありません。目安として参考にしてください。
豆量調整ボタンで濃さをストロングにする(取扱説明書p.13)
ディナミカの本体には「豆量調整ボタン」があり、これを押すたびにコーヒーの濃さ(豆の量)が切り替わります。取扱説明書p.13の記載は次のとおりです。
| 押す回数 | 表示される濃さ | 備考 |
|---|---|---|
| 初期設定 | EXマイルド | ドッピオ+のみ初期設定がストロングで固定・変更不可 |
| 1回 | マイルド | |
| 2回 | スタンダード | |
| 3回 | ストロング | アイスコーヒーではここを選ぶ |
| 4回 | コーヒーパウダー | コーヒー豆ではなく粉を使うときの設定 |
ストロングを選ぶと、豆からの抽出量(=使われる豆の量)が増え、濃いめのコーヒーになります。注意したいのは、この設定はそのままでは保存されないこと。抽出のたびに初期設定(EXマイルド)へ戻ってしまい、時間が経ってから抽出すると初期設定のまま淹れられます。毎回ストロングを選び直すのが面倒な方は、次の章で紹介する定量設定に濃さもまとめて登録してしまうのが確実です。
参考までに、1杯抽出時の豆量の目安(p.13)はエスプレッソ約6〜11g、カフェ・ジャポーネ約10〜18gです。カフェ・ジャポーネの豆量は仕様表(p.33)では約12〜20gとなっており、説明書の中で数字が食い違っています。この食い違いの詳細と、カフェ・ジャポーネの抽出量を変更する具体的な手順は、別記事で詳しく解説しています。
→ディナミカのカフェ・ジャポーネは量を変えられる!115〜250mLの設定手順
定量設定で抽出量を少なめに登録する(取扱説明書p.15)
濃さだけでなく、抽出量そのものを少なめに登録しておくと、氷を入れたときにちょうどよい濃さに近づきます。定量設定はプログラムモードから行います。使うボタンは取扱説明書p.8の表記に合わせます。
| ボタン | 役割 |
|---|---|
| 設定/ESCボタン | プログラムモードへの切り替え。操作のキャンセル |
| ▼ボタン/▲ボタン | メニューを進める・戻る |
| OKボタン | 操作の確定 |
- 設定/ESCボタンを押して、プログラムモードにする。
- ▼または▲で「メニューセッテイ」を選び、OKボタンで確定する。
- ▼または▲で設定したいメニュー(エスプレッソ・カフェ・ジャポーネ・ロングコーヒーなど)を選び、OKボタンで確定する。
- ▼または▲でコーヒーの濃さ(ストロング)を選び、OKボタンを押して抽出を始める。
- 好みの量が出たところで、OKボタンを押す。ここが実際の設定操作です。
- 「セッテイシマスカ?」と表示されたら、OKボタンを押して完了。次回からは対応するボタンを押すだけで、同じ濃さ・同じ量が抽出されます。
各メニューの初期設定と設定範囲は、取扱説明書p.13・p.33の仕様表のとおりです。
| メニュー | 初期設定(1杯) | 設定範囲(1杯) |
|---|---|---|
| エスプレッソ | 約30mL | 約30〜180mL |
| カフェ・ジャポーネ | 約180mL | 約115〜250mL |
| エスプレッソLARGE | 約40mL | 約40〜180mL |
| ロングコーヒー | 約120mL | 約100〜180mL |
設定範囲の中であれば自由に登録できるので、氷を入れる前提で初期設定より少なめの量を選ぶのがポイントです。6メニューそれぞれの初期値・設定範囲をまとめて見たい方はこちらもあわせてどうぞ。
→ディナミカの6メニューの違い!スペシャルティとドッピオ+の使い分け
氷とどう組み合わせるか(提案・取扱説明書には書かれていない目安)

ここから先は取扱説明書に書かれている内容ではなく、上記2つの操作を組み合わせた提案です。氷の量や好みの濃さで結果は変わるため、実際に使いながら微調整することをおすすめします。
例1:カフェ・ジャポーネをベースにする場合
濃さをストロングにしたうえで、定量設定の抽出量を初期設定の約180mLより少なめ(設定範囲は約115〜250mLなので、下限に近い量)に登録し、氷を入れたグラスに注ぐという組み合わせです。カフェ・ジャポーネはハンドドリップに近い間欠抽出のメニューなので、もともとアイスコーヒー的な飲み方と相性を考えやすいメニューです。
例2:エスプレッソをベースにする場合
濃さをストロングにし、抽出量は初期設定の約30mL前後のまま少量で抽出し、氷や牛乳・水を加えて濃いめのアイスコーヒー(アイスカフェオレ)を作る組み合わせです。エスプレッソは設定範囲が約30〜180mLと広いので、氷の量に応じて抽出量側を調整しやすいメニューです。
※ 実際に氷を入れたときの味や濃さの感じ方については、当サイトで実機による検証は行っていません。取扱説明書に記載のある操作を組み合わせた目安としてご案内しています。
まとめ:ディナミカのアイスコーヒーは「豆量ストロング+少なめの定量設定」で解決
ディナミカにアイスコーヒー専用のボタンはありませんが、①豆量調整ボタンで濃さをストロングにする、②定量設定で抽出量を少なめに登録する、この2つの操作を組み合わせれば対応できます。取扱説明書に「アイス」という言葉自体が出てこない以上、分量の最終調整は氷の量や好みに合わせて自分で行うのが前提になる、という点だけは忘れずにいてください。
定量設定でよく飲む1杯をボタンに登録しておきたい方は、マイメニュー設定の手順をこちらにまとめています。
→ディナミカのマイメニュー設定のやり方!好みの1杯を登録して呼び出す手順
ECAM35035W自体の使い勝手やメニューの実力をさらに詳しく知りたい方は、こちらのレビューもあわせてご覧ください。
→デロンギ ディナミカ ECAM35035W 完全レビュー!6メニューと液晶の実力
ディナミカ全体の選び方や他機種との比較は、ハブ記事でまとめて確認できます。