


3秒でわかる結論
- 作れる量は1〜4カップ。コーヒーカップ1杯は約120mLで、最大使用水量は540mLです(p.4、p.10)。
- 粉は付属の計量スプーンですりきり。コーヒーカップ用は1杯が約7gで、4杯の約28gを超えて入れてはいけません。細挽き粉も使えません(p.3、p.5)。
- できあがり時間の目安は、コーヒーカップ1杯で3分、4杯で6分です(p.6)。
- お手入れで食器洗い乾燥機は使えません。バスケットやガラス容器は、手洗いです(p.8)。
- 湯の出が悪くなったら、クエン酸洗浄をします。目安は約3か月に1回です(p.9)。
- 価格は2026年11月8日の確認で、Amazonが4,158円、楽天市場が4,418円、Yahoo!ショッピングが4,270円(いずれも新品)。
今回は実機レビューではなく、コーヒー器具を100以上試してきた専門家としての分析・解説です。ページ番号は、取扱説明書の印刷ページに合わせています。
確認したPDFは、表紙から裏表紙の保証書まで12ページの構成です。表紙の型名も、p.10の仕様表の型名も「EC-TD40」です。Amazonの商品名は「ブラック EC-TD40-BA」で、容量540ml、サイズ、重さが説明書の仕様と一致しました。Amazonの検索結果には型番の似たEC-TG40も並びますが、この記事は説明書を確認したEC-TD40だけを扱います。
象印 EC-TD40の基本仕様
| 型名 | EC-TD40(p.10) |
|---|---|
| 電源 | 交流100V、50/60Hz(p.10) |
| 消費電力 | 650W(p.10) |
| 容量 | 最大使用水量 540mL(p.10) |
| 方式 | ドリップ式(p.10) |
| コードの長さ | 1.3m(ゴムコード)(p.10) |
| 外形寸法 | 幅20.5×奥行15.5×高さ23cm(ガラス容器のとっ手を除く)(p.10) |
| 質量 | 約1.1kg(p.10) |
| 付属品 | 計量スプーン(コーヒーカップ用 約7g、マグカップ用 約10g)(p.4) |
| 消耗品 | 浄水フィルター(p.4、p.8) |
幅20.5cm、奥行15.5cmなので、置き場所はそれほど取りません(p.10)。コードは1.3mあります。ただし、使うときはコードを束ねている結束バンドをはずし、コードを束ねたまま使わないこと、と書かれています(p.4)。壁や家具の近くで使わないことも、安全上の注意に入っています(p.3)。
EC-TD40の特徴を取扱説明書で確認する
1〜4カップ。粉の量とできあがり時間の目安
できあがり量の目安は、コーヒーカップ1杯が約120mL、マグカップ1杯が約180mL、アイスコーヒー1杯が約60mLです(p.4)。粉の量とできあがり時間は、カップ数ごとに次のとおりです(p.5、p.6)。
| カップ数 | コーヒーカップ(粉の量/時間) | マグカップ(粉の量/時間) |
|---|---|---|
| 1カップ | 1杯(約7g)/3分 | 1杯(約10g)/3.5分 |
| 2カップ | 2杯(約14g)/4分 | 2杯(約20g)/5分 |
| 3カップ | 3杯(約21g)/5分 | 記載なし |
| 4カップ | 4杯(約28g)/6分 | 記載なし |
時間は水温と室温が約20℃の場合の目安で、水量、室温、粉の量で変わります(p.6)。計算上、4カップは約28gの粉に対して約480mL(120mL×4)なので、粉と水の比はおおよそ1対17です。
ペーパーフィルターを使うドリップ式
バスケットに市販のペーパーフィルターをセットして使います。サイズは、1×2(2〜4杯用)または102(2〜4人用)と書かれています(p.5)。ペーパーフィルターを2枚以上重ねないこと、バスケットからはみ出さないように折り幅を調節することも、説明書の注意です(p.5)。ペーパーフィルターは別に買い続ける消耗品になります。
浄水フィルターが付いている
浄水フィルターは繊維状の活性炭入りで、沸とうした湯を通してカルキ臭を減らします(p.4)。水質によって茶色に変色することがありますが、使用上差しつかえない、と書かれています(p.4)。使いはじめに黒い粉が落ちることがあっても、浄水用の活性炭で無害とのことです(p.4)。
浄水フィルターは消耗品で、交換時期の目安は約2年です(1日1回使用した場合。水質や使い方で変わります)(p.8)。部品番号はEC-F01-JYです(p.10)。浄水フィルターを取りつけずにドリップすると、湯が飛び散る原因になります(p.5)。
保温は15分くらいまで
スイッチを「入」にしたままガラス容器を保温板に載せておけば、保温できます。ただし、長時間保温すると香りがぬけて風味が悪くなるため、保温する時間は15分くらいまでにするように書かれています(p.7)。熱いコーヒーが好みの人は、先にコーヒーカップを熱湯などであたためておくよう、説明書にあります(p.7)。タイマーやミルに関する記載は、確認した範囲では見つかりませんでした。
アイスコーヒーは2〜4カップで作る
アイスコーヒーは、ふだんと同じ手順で作ります。違いは3点です(p.7)。
- 計量スプーンは「コーヒーカップ用」を使う
- 水量は、水タンクのICEの目盛に合わせる
- グラスに約8分目まで氷を入れ、できたてのコーヒーを注いでかき混ぜて冷やす
アイスコーヒーを1カップ分だけ作ることはできません。2〜4カップで作ってください、と書かれています(p.7)。
使い方を取扱説明書の順に確認する(p.4〜7)
はじめて使うときは、洗って空ドリップ
はじめて使うとき、長期間使わなかったときは、次の2つを行います(p.4)。
- 浄水フィルター、ガラス容器、バスケットなどを洗う(洗い方はp.8)
- 水だけで1〜2回ドリップして、本体内部を洗浄する
使いはじめはプラスチックのにおいがすることがありますが、使ううちに少なくなる、と書かれています(p.4)。
ホットコーヒーの5ステップ
説明書の「使い方」は、5つの手順です(p.5、p.6)。
- コーヒー粉を入れる。ガラス容器にバスケットを取りつけ、ペーパーフィルターをセットして、粉を計量スプーンで上面が平らになるように入れ、バスケットふたを取りつけます(p.5)。
- 水タンクに水を入れ、ガラス容器を載せる。作る量の水タンク目盛まで水を入れてふたをし、ガラス容器を保温板に載せます(p.5)。
- スイッチを入れる。差込みプラグをコンセントに差し込み、スイッチを「入」にすると、ランプが点灯してドリップが始まります(p.6)。
- スイッチを切り、コーヒーを注ぐ。ドリップが終わったらスイッチを「切」にします。浄水フィルターから湯が出なくなってから、ガラス容器を取り出して注ぎます(p.6)。
- 使用後。必ずスイッチを切ってから、差込みプラグを持ってコンセントから抜きます(p.6)。
手順4で、湯が出なくなる前にガラス容器を取り出すと、浄水フィルターから湯が出てやけどの恐れがあります(p.6)。ガラス容器にバスケットを付けたまま注ぐことはできますが、極端に傾けるとバスケットとバスケットふたがはずれる恐れがあります(p.6)。注ぐときに、バスケットふたとバスケットのすき間から水滴が漏れることもあります(p.6)。
水タンクの水は、目盛の「コーヒーカップ4」を超えて入れてはいけません。ドリップ中に水をつぎ足すこともできません。ガラス容器からコーヒーがあふれる恐れがあります(p.5)。水タンクに入れるのは水だけで、湯や牛乳などは故障の原因です(p.3、p.5)。
続けて作るとき、途中でやめるとき
続けて作るときは、スイッチを「切」にして本体を5分以上冷ましてから、手順1へ戻ります。本体が熱いうちに給水したり動かしたりすると、浄水フィルターから突然蒸気や熱湯が出てやけどの恐れがあります(p.7)。
途中でやめるときは、スイッチを「切」にして差込みプラグを抜き、浄水フィルターから湯が出なくなったことを確認してガラス容器を取り出します。水タンクに残った水は、保温板が冷めてから捨てます。このとき、スイッチに水がかからないように注意してください(p.6)。
ミネラルウォーターを使うときの注意
硬度200以上のミネラルウォーターは使わないでください。内部の水管にミネラル分が付着して、ドリップ時間が長くなったり、最後までドリップできなくなったりすることがあります。できるだけ硬度100以下のものを使い、ドリップ時間が長くなったらクエン酸洗浄を行う、と書かれています(p.7)。
お手入れの方法(p.8〜9)
毎回のお手入れ
お手入れは、ご使用ごとに行います。差込みプラグを抜き、本体、ガラス容器、保温板が冷めてから始めます(p.8)。
| 部品 | 手入れの方法(p.8) |
|---|---|
| 本体、保温板 | 薄めた台所用中性洗剤を含ませて固く絞った柔らかい布でふき、水を絞った布でふいてから、乾いた布で水分をふき取る |
| 浄水フィルター | 水で流し洗いして、よく乾燥させる。洗剤は使わない。分解しない |
| 水タンクふた、バスケット、バスケットふた、ガラス容器 | 薄めた台所用中性洗剤を含ませたスポンジなど柔らかいもので洗い、水洗いして、乾いた布で水分をふき取る |
| コード、差込みプラグ | 乾いた柔らかい布でふく |
食器洗い乾燥機と食器乾燥器は使えません。熱湯も使えません。本体、コード、差込みプラグに直接水をかけたり、丸洗いしたりしないこと、台所用中性洗剤以外の洗剤や、研磨剤入りの洗剤、ナイロンたわしなども使わないことが書かれています(p.8)。バスケットとバスケットふたは、十分に水切りをしないと、ドリップ中やコーヒーを注ぐときに水滴が垂れることがあります(p.8)。
ガラス容器は、傷がつくと破損しやすくなります。落としたり、固いものにぶつけたりしないよう注意が必要です。破損したときは、新しい部品と交換(有料)します(p.8)。
クエン酸洗浄の手順
水の中のミネラル分が本体内部の水管などに付着すると、湯の出が悪くなり、ドリップ量が少なくなったり、浄水フィルターが目詰まりしやすくなったりします。クエン酸洗浄は約3か月に1回が目安で、ミネラル分の多い地域やミネラルウォーターを使う場合はつきやすくなります(p.9)。
洗浄の前に、必ず浄水フィルターをはずします。つけたまま洗浄すると、クエン酸のにおいがついたり、コーヒーの味が変わったりする原因になります。目詰まりにより、クエン酸溶液が漏れ出すこともあります(p.9)。
- ガラス容器にクエン酸小さじ1.5杯(約6g)を入れる
- ガラス容器目盛の「コーヒーカップ4」までぬるま湯を入れ、クエン酸が溶けるまでよくかき混ぜる
- クエン酸溶液を水タンクに入れかえ、水タンクふたを取りつける
- ガラス容器(バスケット、バスケットふたを取りつけた状態)を保温板に載せ、スイッチを入れる(ドリップする)
- クエン酸溶液が水タンク目盛の「コーヒーカップ1」まで減ったら、スイッチを切る
- ドリップされたクエン酸溶液を別の容器に移して冷まし、溶液に混ざっている白い結晶などを除く
- ⑥の溶液を再度水タンクに入れ、④〜⑥を白い結晶などが出なくなるまで繰り返す
- 保温板が十分に冷めてから、ガラス容器と水タンクの溶液を捨ててすすぎ、水だけで数回ドリップしてクエン酸のにおいを取る。連続してドリップするときは、スイッチを切った状態で5分以上待つ
- 差込みプラグをコンセントから抜く
泡立ちやふきこぼれを防ぐため、象印のパイプ洗浄用クエン酸(コーヒーメーカークリーナー、別売品)を使うよう案内されています。6g×5包入りで、部品番号はEC-ZA01-Jです(p.9、p.10)。クエン酸は食品添加物として使われており衛生上無害ですが、食べないでください(p.9)。洗浄後も湯の出が悪いときは、もう一度洗浄します。ドリップ中は本体の外に湯が飛び散ることがあるので、ご注意ください(p.9)。
取扱説明書で確認できた注意点
- 細挽き粉は使わない。ペーパーフィルターが目詰まりして、コーヒーがあふれることがあります(p.3、p.5)。
- 計量スプーンのコーヒーカップ用すりきり4杯(約28g)を超える粉を入れない(p.3)。
- 水タンクの水は「コーヒーカップ4」まで。ドリップ中の水のつぎ足しは禁止(p.3、p.5)。
- ガラス容器なしでは使わない(p.2)。ドリップ中にガラス容器をはずさない(p.3)。
- 湯出口と保温板に触れたり、手や顔を近づけたりしない(p.2)。ドリップ直後のペーパーフィルターも、直接触らない(p.3)。
- 水タンクに水を入れたまま放置しない。保温時以外に水タンクへ水を入れずに通電する空だきもしない(p.3)。
- カーペットや布製のテーブルクロスの上では使わない。コーヒーが飛び散る恐れがあります(p.3)。
- 家庭用です。業務用には使わない(p.4)。
象印 EC-TD40が向いている人、向かない人
向いている人
- 1〜4カップを、ペーパーフィルターで手軽に淹れたい人。説明書の手順は5つで、操作するのはスイッチ1つです(p.4、p.6)。
- 洗う部品が、水タンクふた、バスケット、バスケットふた、ガラス容器、浄水フィルターの5点に決まっている機種を選びたい人(p.8)。
- 浄水フィルターで、水道水のカルキ臭を減らしたい人(p.4)。
向かない人
- 豆を挽くところから自動で済ませたい人。ミルに関する記載は、確認した範囲では見つかりませんでした。
- 起きる時間に合わせて、予約で淹れたい人。タイマーに関する記載は、確認した範囲では見つかりませんでした。
- 長時間の保温を使いたい人。保温は15分くらいまでと案内されています(p.7)。
- 食器洗い乾燥機でまとめて洗いたい人。手洗いが前提です(p.8)。
- アイスコーヒーを1カップだけ作りたい人。2〜4カップが条件です(p.7)。
故障かなと思ったときは(p.9)
スイッチを「入」にしても通電しないときは?
差込みプラグがはずれていないか確認し、はずれていたらコンセントに差し込んでください、とあります(p.9)。
湯が出ない、湯が出にくいときは?
水タンクに水が入っているかを確認します。入っていなければ水を入れます(p.9)。水が入っているのに出にくい場合は、本体内部の水管などにミネラル分が付着している可能性があり、クエン酸洗浄をするように書かれています(p.9)。
説明書の「故障かなと思ったとき」に載っているのは、この2つです。直らない場合は使用を中止し、差込みプラグを抜いて、お買い上げの販売店に連絡します(p.11)。
保証と部品の購入は?
保証期間はお買い上げ日から1年間です。ただし、浄水フィルターは消耗品のため、保証期間内でも有料です(p.11)。保証書は裏表紙に付いていて、本体1年、持込修理の対象です。保証書の記入欄が空欄の場合は無効になります(裏表紙)。補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後5年間です(p.11)。
部品は、浄水フィルターがEC-F01-JY、ガラス容器(ジャグ)がJAGECTA-BA、計量スプーンが717250-01です(p.10)。ガラス容器には、バスケットとバスケットふたは付いていません(p.10)。
相談先は、まずお買い上げの販売店です。転居や贈答品などで困った場合は、象印のお客様ご相談センター(0120-345135、受付9:00〜17:00、月曜日〜金曜日、祝日と休業日を除く)に問い合わせます(p.11)。電話番号や受付時間は変わることがあるため、問い合わせる前に公式サイトの案内も確認してください。
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この機種は、Amazonの価格が2026年11月8日の確認で4,158円でした。ほかの1万円以下のドリップ式も見ておきたい人には、公式スペックで比べた記事があります。同じ価格帯の機種のレビューは、次の記事にまとめています。
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ラッセルホブス 8010JPのレビュー記事(400mlのタンブラー式)
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実売価格は店舗や時期で変わります。2026年11月8日時点で確認した、新品の価格は次のとおりです。
- Amazon:4,158円(2026年11月8日時点。出荷元と販売元はアークランズオンライン アマゾン支店)
- 楽天市場:4,418円(2026年11月8日時点。サンネット商店。送料無料の表示)
- Yahoo!ショッピング:4,270円(2026年11月8日時点。Arclands Online ヤフー店。クーポンによる割引は含めていません)
Amazonのレビューは、5つ星のうち4.3(82件)でした。購入前に、各ショップの現在価格と在庫、送料を確認してください。
まとめ:象印 EC-TD40は「1〜4カップを、ペーパーフィルターで淹れる基本形」
1〜4カップを作れて、できあがりは1杯で約3分、4杯で約6分です。粉は計量スプーンですりきり、細挽き粉は使えません。洗い物は手洗いで、約3か月に1回のクエン酸洗浄が目安です。ミルやタイマーを求めず、毎回の手入れが苦にならないなら、検討する価値があります。豆から自動で挽きたい人や、予約で淹れたい人は、別の機種のほうが合います。

出典
- 象印マホービン株式会社:コーヒーメーカー EC-TD40型 取扱説明書(表紙から裏表紙の保証書まで12ページ)
- 価格、在庫、仕様の照合:2026年11月8日にAmazon.co.jpの商品ページ(EC-TD40-BA)と、楽天市場、Yahoo!ショッピングの商品ページで確認
