

- 初めて使う日だけ、部品の水洗い・空気抜き・水硬度の確認をする(取扱説明書9・12〜14ページ)
- 毎回は「水を入れる→電源ボタン→2つの抽出ランプの点灯を待つ」。電源を入れるたびに自動で内部洗浄のお湯が出る
- 濃さは豆量調節つまみ、量はコーヒー1杯・2杯ボタン(お買い上げ時 約30mL・約60mL)で決める
- 使い終わったら電源ボタンで切る。カス受けのカスは電源を入れたまま捨てるのが決まり
マグニフィカSの使い方は3つの段階に分かれる
マグニフィカS(ECAM22112)の操作は、取扱説明書の章立てどおりに「初めてお使いになる前に必ずすること」「抽出前の準備」「コーヒーを抽出する」の順で進みます。全体を1枚にまとめるとこうなります。
| 段階 | やること | 取扱説明書 |
|---|---|---|
| 初日だけ | 部品を洗う、空気抜き、水硬度の確認 | 9・12〜14・30〜32ページ |
| 毎回の準備 | トレイと水タンクをセット、電源を入れる(自動内部洗浄)、豆を入れる | 15〜17ページ |
| 抽出 | 豆量調節つまみで濃さを決め、抽出ボタンを押す | 18〜19ページ |
| 使い終わったら | 電源を切る(自動内部洗浄)、カスを捨てる | 16・30ページ |
操作パネルの各ボタンとランプの名前は、この記事では取扱説明書11ページの表記に合わせています。アイコンの意味を先に押さえたい方は、図解の記事から読むと迷いません。
→マグニフィカSのボタンのアイコン・マークの意味を完全図解!豆マークはコーヒーの「濃さ(粉の量)」を決める
初めて使う日にだけやる3つのこと
使う前に部品を洗う
マグニフィカSは工場で水とコーヒー豆を使った抽出試験をしてから出荷されています。そのため、本体内部に水滴の跡やコーヒーのカスが付いていることがあります(取扱説明書9ページ)。
取扱説明書は、使う前に「お手入れ」の章を読んで各部を洗うよう指示しています。水タンクは食器用洗剤で洗ってよくすすぎ、トレイ・カップ受け・カス受け・水滴受けは水洗いして乾かしてから戻します(30〜32ページ)。食器洗い機・食器乾燥機は変形の原因になるので使いません。
設置場所も初日に決めておきます。左側と背面は5cm以上、右側と上部は20cm以上空けるのが条件です。室温が0℃以下になる場所は、内部に残る水分が凍って故障の原因になるため避けてください(8ページ)。
空気抜きの手順
初めて電源プラグを差したときは、水の通り道に空気が入った状態です。取扱説明書12〜13ページの手順で空気を抜きます。
- 水タンクを手前に引いて外し、「MAX」の目盛りまで水を入れてふたをする
- 水タンクを本体の奥までしっかり差し込む
- スチームノブが「〇」の位置にあることを確かめる
- 電源プラグをコンセントに差し込む(スチームランプが点滅する)
- ミルクフロッサーの下に、容量100mL以上のカップを置く
- スチームノブを「I」の位置まで回す。ミルクフロッサーから水が出る
- 水が止まり、温度ランプが消灯したら完了。スチームノブを「〇」に戻し、カップの水を捨てる
水が出ている間は大きな音がしますが、取扱説明書は故障ではないとしています。空気が抜けると音は小さくなるので、水が出終わるまでスチームノブを戻さないことが大事です。
水が出ないときのやり直し方
水が出ずにスチームランプが点滅し続ける場合、取扱説明書13ページの対処は次のとおりです。
- スチームノブを「〇」の位置に戻す
- 電源プラグを一度抜いて差し直し、電源ボタンを押す
- 水タンクを一度引き出し、奥までしっかり差し込み直す
- ミルクフロッサーの下にカップを置く手順からやり直す
→マグニフィカSの初期設定と「空気抜き」ができない時の原因は水タンクの奥までの押し込み不足や、ノズルの詰まり
水硬度を確認し、2以上なら設定を変える
付属の水硬度チェッカーを使う水に約1秒浸し、軽く振って約1分待ちます。ピンク色になった四角の数が水硬度レベルです(取扱説明書14ページ)。
お買い上げ時の設定はレベル1。レベル2以上だった場合は設定を変えます。水硬度によって除石灰ランプでお知らせする頻度が変わるためです。操作は電源プラグを差したまま、電源が切れた状態で行います(26ページ)。
- 内部洗浄/除石灰ボタンを、アイコンが点灯するまで長押しする
- コーヒー1杯ボタンを押すたびに、点灯するアイコンの数(レベル1〜4)が変わる
- カフェ・ジャポーネ1杯ボタンを押すと、アイコンが消灯して設定完了


毎回の準備:水と豆を入れて電源を入れる
トレイと水タンクをセットする
トレイにカス受けをセットして本体に取り付け、水タンクの「MAX」の目盛りまで水を入れて取り付けます(取扱説明書15ページ)。水タンクの容量は1.8Lです(10ページ)。
ここで水を入れ忘れると、電源が入りません。取扱説明書15ページには、水がないと内部洗浄が行われず電源が入らないと書かれています。
電源を入れると自動で内部洗浄が始まる
- カップを置き、抽出口を下げてカップに近付ける
- 電源ボタンを押す。温度ランプが点滅し、内部洗浄が始まる
- しばらくすると抽出口からお湯が出る
- お湯が止まり、2つの抽出ランプが点灯したら準備完了。カップのお湯は捨てる
抽出口から出るのは熱湯です。取扱説明書15ページが「やけどの原因」として注意を促しています。内部洗浄の間は本体の操作はできません。
本体が温まっているときは、自動の内部洗浄が行われないことがあります(16ページ)。お湯が出なくても、2つの抽出ランプが点灯していれば抽出に進めます。
豆ホッパーにコーヒー豆を入れる
豆ホッパーふたを外し、コーヒー豆を入れてふたを戻します。入れる量は目安量より多めに、と指示されています(取扱説明書17ページ)。
| 抽出 | 1回に挽かれる豆の目安 |
|---|---|
| 1杯 | 約6〜11g |
| 2杯 | 約10〜14g |
| カフェ・ジャポーネ | 約12〜20g |
数値は目安で、豆の状態や挽き具合の設定によって挽かれる量は変わります。豆ホッパーの容量は250gです(41ページ)。
→デロンギの豆の量は1杯何グラム?マグニフィカS・ディナミカ別の目安と調整法
1杯目を淹れる手順
豆量調節つまみで濃さを決める
本体前面の豆量調節つまみが、コーヒーの濃さ(挽く豆の量)を決めます(取扱説明書18ページ)。
- 「MAX」側(時計回り)に回すと、豆の量が多くなり濃くなる
- 「MIN」側(反時計回り)に回すと、豆の量が少なくなり薄くなる
「MIN」を越えた位置は、コーヒー粉で淹れるときの位置です。豆で淹れるときにここまで回すと、豆が挽かれなくなります。
4つの抽出ボタンの使い分け
抽出ボタンは左右に2つずつ、合計4つあります(取扱説明書11ページ)。
| ボタン | できること | お買い上げ時の量 |
|---|---|---|
| コーヒー1杯ボタン | コーヒーを1杯 | 約30mL(約20〜180mLで変更可) |
| コーヒー2杯ボタン | カップ2個に同時に抽出 | 約60mL(約40〜360mLで変更可) |
| カフェ・ジャポーネ1杯ボタン | カフェ・ジャポーネを1杯 | 変更できない |
| カフェ・ジャポーネ2杯ボタン | カフェ・ジャポーネを2杯 | 変更できない |
量の数値は取扱説明書26ページの「定量設定」によります。押すとコーヒー抽出ランプ、またはカフェ・ジャポーネ抽出ランプが点灯して抽出が始まります。
カフェ・ジャポーネの2杯抽出では、豆挽きと抽出を2度行います。2度目の抽出が終わるまでカップは置いたままにしてください(18ページ)。
→マグニフィカSのカフェジャポーネとは?普通のコーヒーと違う使わないと損する「深蒸しレギュラーコーヒー機能」最強の理由
途中で止める・量を足す
取扱説明書19ページの「ヒント」にある操作です。
- 抽出を途中で止めたいときは、抽出中に同じボタンをもう一度押す
- 量を増やしたいときは、抽出が終わってポンプの動作音が止まった後、2秒以内に同じボタンをもう一度押す。押している間だけコーヒーが追加で出て、離すと止まる
毎回同じ量に変えたい場合は、定量設定でボタンそのものの量を変えるほうが確実です。
→マグニフィカSの抽出量・お湯の量設定のやり方!自分好みの濃さに調整するコツは「もう一度同じボタンを押す」
コーヒー粉で淹れるときの違い
デカフェなど粉で淹れたいときは、豆量調節つまみを「MIN」を越えた位置まで回し、パウダー投入口に粉を入れてから1杯ボタンを押します(取扱説明書17・19ページ)。
- 粉の量は付属の計量スプーンすり切り〜山盛り1杯(約6〜11g)。山盛り1杯を超えない
- 粉では2杯抽出はできず、濃さも変えられない
- 電源が切れているときに粉を入れない(粉が内部で飛び散る)
- パウダー投入口にコーヒー豆を入れない(故障の原因)
→マグニフィカSは粉(デカフェ)からも淹れられる? エラー対策 グラインダーには絶対入れてはいけない
取扱説明書19ページは、エスプレッソの温度を67〜70℃前後が理想としています。もっと熱くしたいときの方法として挙げられているのは、抽出温度を高くする(お買い上げ時はレベル2)、スチームノブで給湯してカップを湯煎する、手動内部洗浄で本体内部を温める、の3つです。どれも設定か手順だけで試せるので、ぬるさが気になったら部品を疑う前に確かめてみてください。
→マグニフィカSのコーヒーがぬるい!抽出温度を「最高レベル(レベル4)」に変更で劇的アツアツ


使い終わったら:電源の切り方と毎日のお手入れ
電源ボタンで切ると内部洗浄が行われる
- カップを置き、抽出口を下げてカップに近付ける
- 電源ボタンを押す。温度ランプが点滅し、抽出口からお湯が出る
- 温度ランプが消灯したら、電源が切れている
ただし、電源を入れたあと1杯も抽出しなかった場合は、電源を切っても内部洗浄は行われません(取扱説明書16ページ)。長時間使わない場合は電源を切ったうえで、電源プラグを抜くよう書かれています。
切り忘れてもオートオフで切れる
何も操作しない時間が続くと、自動で電源が切れます。お買い上げ時は2時間で、15分・30分・1時間・2時間・3時間から選べます。オートオフ機能そのものは解除できません(取扱説明書28ページ)。
注意したいのは、オートオフで切れるときも内部洗浄で熱湯が出ることです。電源を入れたままにしておくときは、抽出口の下にカップなどを置いておいてください(16ページ)。
カス受けのカスは電源を入れたまま捨てる
マグニフィカSは抽出した杯数を自動で数えていて、カス受けのカスを捨てる作業でカウントをリセットする仕組みです。そのため取扱説明書30ページは、必ず電源が入っている状態で捨てるよう指示しています。
- 電源を入れた状態でトレイを取り外す
- カス受けのカスを捨てる
- カス受けをトレイに取り付け、トレイを本体に戻す
カス受けアイコンが点滅したら、満杯でなくても必ずカスを捨ててください(38ページ)。
豆ホッパーの豆は3日以内に使い切る
豆ホッパーふたにはある程度の遮光性と密閉性があるため、残った豆はそのまま入れておいてかまいません。ただし3日以内に使うことがすすめられています(取扱説明書30ページ)。
トレイや水タンクの水洗い、抽出ユニットの月1回のお手入れは、お手入れの記事で手順をまとめています。
→マグニフィカSの日常お手入れ・掃除手順! カビを防ぐためには必ず『たった1分、手前から引き出して水洗いするだけ』
よくある質問
抽出ボタンを押すと大きな音がして、コーヒーが出ません
本体の水経路に空気が入っている可能性があります(取扱説明書18ページ)。スチームノブを「I」まで回し、ミルクフロッサーからお湯が出るまで給湯してください(38ページのランプ表示一覧)。初日の空気抜きと同じ考え方です。
内部洗浄のあと、カス受けに水がたまっています
取扱説明書16ページに、内部洗浄を行うとカス受けに水がたまることがあるが異常ではない、と書かれています。水の出どころで見分けたい場合はこちらの記事が参考になります。
→デロンギの水漏れは場所で見分ける|トレイ・カス受け・本体下の原因と対処
カプチーノ用のミルクはどう作りますか
スチームボタンを押して予熱し、スチームランプが点滅したらスチームノブを「I」まで回して牛乳を泡立てます(取扱説明書20ページ)。牛乳はミルクジャグの1/3〜1/2まで。3分以上続けてスチームを出すと、安全のためにスチームが止まります。
→マグニフィカSのミルクフロッサー使い方! 泡立たない原因は乳脂肪分が少ない スチームのコツ
節電機能は切ったほうがいいですか
お買い上げ時は「入」です。節電モード中は待機時に予熱をしないため、抽出や給湯の開始まで少し時間がかかることがあります(取扱説明書29ページ)。すぐに淹れたいなら「切」、待機時の消費電力を抑えたいなら「入」のまま、と使い方に合わせて選べます。設定は電源プラグを差したまま、電源が切れた状態で行います。
まとめ:マグニフィカSの使い方は「準備・抽出・電源オフ」の3段階を覚えれば解決
初めて使う日だけ、部品を洗い、空気抜きをして、水硬度を確かめる。2日目からは、水を入れて電源ボタンを押し、2つの抽出ランプが点灯したら豆量調節つまみで濃さを決めて抽出ボタンを押す。これがマグニフィカSの使い方のすべてです。
使い終わったら電源ボタンで切り、最後の内部洗浄が終わるのを待ちます。カップは電源を入れる前と切る前の両方で置く、カスは電源を入れたまま捨てる。この2つを守れば、取扱説明書どおりの手順から外れません。
機能の全体像や他機種との違いを確かめたい方は、完全レビューにまとめています。