
1万円以下は、実は選びやすい価格帯です。本体の仕組みが似ているぶん、違いが出るのは「洗いやすさ」「濃さの調整」「置き場所」の3つに絞られます。


3秒でわかる結論
- 洗いやすさ重視なら、食洗機で洗える部品を公式が明記しているタイガー ADC-H060。
- 濃さを2段階で選びたいなら、象印 EC-MA60。ただし食洗機は使えません。
- 置き場所と重さで選ぶなら、最軽量(1.3kg)で高さも最も低いメリタ ツイスト SCG58。奥行の短さでは象印 EC-MA60(15.5cm)。
- 容量と付属品で選ぶなら、最大使用水量800mLのアイリスオーヤマ CMS-0800。象印も810mLでほぼ同じです。
比較に使ったのは、各メーカーの公式ページと公式発表、象印は取扱説明書です。公式に書かれていない項目は「記載なし」と表示し、推測では埋めていません。確認日は2026年11月2日です。
1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー4機種の違い
公式スペックの早見表
| アイリスオーヤマ CMS-0800 | メリタ ツイスト SCG58 | タイガー ADC-H060 | 象印 EC-MA60 | |
|---|---|---|---|---|
| 容量の表記 | 最大使用水量800mL | 最大水容量700mL(最大抽出量約625mL、5杯用) | 容量0.81L(満水0.84L) | 最大使用水量810mL(カップ約6杯、1杯約120mL) |
| サイズ(幅×奥行×高さ) | 151×260×390mm(サーバー・付属品を除く) | 180×195×265mm | 約154×272×301mm | 約230×155×280mm(ガラス容器のとっ手を除く) |
| 重さ | 1.6kg(サーバー・付属品を除く) | 1.3kg | 約1.8kg | 約1.7kg |
| 消費電力 | 650W | 600W | 690W | 650W |
| フィルター | ペーパー(付属5枚。市販は「1×2」または「102」) | ペーパー(メリタ「1×2」) | 深リブフィルター | ペーパー(市販の「1×2」または「102」)。別に浄水フィルター(消耗品) |
| 洗える部品の明記 | 記載なし | 記載なし | フィルター、サーバーふた、コーヒーサーバー(食洗機可)、前面パネルとフィルターケースは一体でまる洗い | スイングバスケット、フィルターケース、水タンク、ガラス容器など。食器洗い乾燥機は使用不可 |
| 価格(公式で確認できたもの) | 公式ページに記載なし | 発売時5,500円(2018年10月のプレスリリース) | 公式オンラインストア7,920円(税込) | 取扱説明書・公式ページに記載なし |
価格は、公式ページか公式発表に書かれていた数字だけを載せています。実売価格は店舗や時期で動くので、購入前に現在価格を確認してください。
容量は「表記の基準」がそろっていません
表の容量欄は、見た目は並んでいても同じ物差しではありません。アイリスオーヤマと象印は最大使用水量(800mLと810mL)、メリタは杯数と容量、タイガーは容量と満水容量で書かれています。象印の取扱説明書には、コーヒーカップ1杯が約120mL、マグカップ1杯が約180mLというできあがり量の目安も載っています。
数字だけで「どれが大きい」と決めず、毎朝淹れる量が収まるかで見るのが現実的です。1〜2杯なら4機種とも十分です。


比較軸1:洗いやすさ
安いコーヒーメーカーで後悔しやすいのが、洗う部品の多さです。公式ページでどこまで洗い方が書かれているかを確認しました。
タイガー ADC-H060は、洗える部品が具体的に書かれている
公式ページには、フィルター、サーバーふた、コーヒーサーバーが食器洗い乾燥機で洗えると書かれています。前面パネルとフィルターケースは一体になっていて、まる洗いできるとの説明です。水タンクは本体から取り外せ、目盛りが付いています。
象印 EC-MA60は、手洗い前提。食洗機は使えない
取扱説明書では、スイングバスケット、ガラス容器、ガラス容器ふた、フィルターケース、水タンクなどを台所用中性洗剤で洗う手順が示されています。一方で、食器洗い乾燥機・食器乾燥器は使用しないでください(部品変形の原因)と明記されています。毎回しずくもれ防止弁も洗う指示があり、手間はタイガーより増える可能性があります。
アイリスオーヤマとメリタは、公式ページで洗える部品の記載を確認できなかった
アイリスオーヤマの公式ページには、洗える部品の記載がありませんでした。メリタも、公式ページに洗える部品の記載はありません。水タンクは着脱不可と案内されています。ここは「洗えない」という意味ではなく、公式情報で裏が取れなかったという意味です。気になる人は、購入前に取扱説明書で確認してください。


比較軸2:淹れ方の仕組み
味の良し悪しは、飲む人の好みと使う豆で変わります。ここでは、味を断定せず、公式が説明している仕組みの違いだけを整理します。
メリタ ツイスト:下からかき混ぜて抽出する
公式発表によると、グラスポットのふたの構造で、下からコーヒーを撹拌しながら抽出します。注ぐ前にかき混ぜる手間を省くための仕組みです。抽出部は、メリタ式の一つ穴方式。溝と角度でお湯の流れと抽出時間を調整する設計と説明されています。
象印 EC-MA60:2回加熱して蒸らし、濃さは2段階
公式ページには、水をヒーターで2回加熱し、熱湯と蒸気で豆全体を蒸らしてから抽出する方式だと書かれています。レバーで「レギュラー」と「ストロング」の2段階から濃さを選べます。濃さを毎回変えたい人には、この選択肢の有無が決め手になります。取扱説明書には、豆本来の味を引き出すためにドリップ時の湯温を高く設定していると書かれています。
タイガー ADC-H060:天面からのシャワードリップと深リブフィルター
公式ページでは、天面からのシャワードリップ方式で、深いリブを備えた深リブフィルターを使うと説明されています。
アイリスオーヤマ CMS-0800:ペーパーフィルター方式で、マグボトルに直接注げる
公式ページには、ペーパーフィルターを使うドリップ式で、マグボトルへ直接注げると書かれています。マグボトルは付属しません。付属品は置台と計量スプーン(すり切り1杯約6g)です。
専門家の一言
「注ぐ前に混ぜる」「蒸らす」「濃さを選ぶ」は、どれも味を均す工夫です。公式がどの仕組みを推しているかを知ると、カタログの宣伝文句が読みやすくなります。
比較軸3:置き場所と重さ
キッチンの限られた場所に置くなら、サイズは無視できません。4機種の公式サイズと重さを並べます。測り方が少しずつ違うので、注記も付けます。
- メリタ SCG58:幅180×奥行195×高さ265mm、1.3kg。最軽量で、高さも最も低い機種です。
- 象印 EC-MA60:幅約230×奥行約155×高さ約280mm、約1.7kg(ガラス容器のとっ手を除く)。奥行が最も短い一方、幅は最大です。
- タイガー ADC-H060:約幅154×奥行272×高さ301mm、約1.8kg。幅は細め、奥行は最も長めです。
- アイリスオーヤマ CMS-0800:幅151×奥行260×高さ390mm、1.6kg(サーバー・付属品を除く)。幅は最小ですが、高さが際立ちます。吊り戸棚の下では要注意です。
幅が狭いのはアイリスオーヤマとタイガー、奥行が短いのは象印とメリタ、高さが低いのはメリタと象印です。置き場所が決まっている人は、棚の下の高さと奥行、横幅の3点を先に測っておくと、買い間違いを防げます。
価格の見方
公式で価格が確認できたのは、タイガー ADC-H060(公式オンラインストアで7,920円・税込、メーカー希望小売価格はオープン価格)と、メリタ ツイスト SCG58(発売時5,500円)です。アイリスオーヤマと象印は、確認した公式ページや取扱説明書に価格の記載がありませんでした。
実売価格は変わります。この記事の価格欄は、購入判断の根拠にするより、機種ごとの価格帯の目安にとどめてください。最新の価格は、下の商品ブロックから各ショップで確認できます。
よくある質問
保温は何分もちますか?
アイリスオーヤマの公式ページには、保温機能があり、長時間の保温は風味が損なわれるため15分以内が目安と書かれています。象印の取扱説明書も、長時間保温すると香りがぬけて風味が悪くなるため、保温は15分くらいまでと案内しています。メリタは加熱式保温機能と保温プレートの記載があります。タイガーは、確認した公式ページに保温時間の記載がありませんでした。
ペーパーフィルターは何を買えばいいですか?
アイリスオーヤマは「1×2」または「102」と公式に書かれています。象印も取扱説明書で、市販の「1×2」または「102」を求めるよう案内しています。メリタは公式ページで、メリタ フィルターペーパー1×2を使うと案内されています。タイガーは深リブフィルターを使う方式です。
マグボトルに直接注げる機種はありますか?
アイリスオーヤマ CMS-0800は、公式ページに「マグボトルへ直接注げる」と書かれています。マグボトルは付属しません。
象印の浄水フィルターは交換が必要ですか?
象印の取扱説明書では、浄水フィルターは消耗品で、目詰まりした場合は有料で交換するよう案内されています。1日1回使った場合の交換目安は約2年に1回です。ほかに、湯の出が悪くなったときのクエン酸洗浄(約3か月に1回が目安)も案内されています。
こんな人にはこの機種
洗いやすさ最優先:タイガー ADC-H060
食洗機で洗える部品が具体的に書かれていて、前面パネルとフィルターケースもまる洗いできます。毎朝のお手入れを減らしたい人向けです。
濃さを選びたい:象印 EC-MA60
レギュラーとストロングの2段階。蒸らしの仕組みも公式が説明しています。ただし食洗機は使えず、手洗いが前提です。浄水フィルターの交換費用も見込んでおきます。
置き場所が狭い・安く始めたい:メリタ ツイスト SCG58
最軽量(1.3kg)で高さも最も低く、発売時価格は5,500円。ペーパーフィルターで淹れる基本形で、2〜5杯用です。
付属品と容量で選びたい:アイリスオーヤマ CMS-0800
最大使用水量800mL。置台と計量スプーンが付き、マグボトルにも直接注げます。高さ390mmなので置き場所は事前に確認を。
各ショップの最新価格を確認する
実売価格は店舗や時期で変わります。購入前に、各ショップの現在価格と在庫を確認してください。メリタ ツイストは、Amazonでは後継の「ツイストアルファ」しか見つからなかったため、楽天市場とYahoo!ショッピングのみです。
まとめ:1万円以下のドリップ式は「洗い方・濃さ・置き場所」で選ぶ
4機種とも基本の仕組みは同じドリップ式で、公式情報から見える違いは3つでした。洗いやすさならタイガー、濃さの選択なら象印、サイズならメリタ、容量と付属品ならアイリスオーヤマです。迷ったら、まず自分の置き場所の高さと奥行を測るところから始めてください。

アイスコーヒーを全自動機で淹れたい人は、アイスコーヒーも作れる全自動コーヒーメーカーのおすすめ比較ランキングもあわせて参考にしてください。
出典(確認日 2026年11月2日)
- アイリスオーヤマ:ドリップ式コーヒーメーカー CMS-0800-B 公式ページ
- メリタ:ツイスト 公式ページ、発売時のプレスリリース(2018年10月1日発売)
- タイガー魔法瓶:コーヒーメーカー ADC-H060 公式ページ
- 象印マホービン:EC-MA60 商品情報ページ、取扱説明書(EC-MA60型。仕様はp.14、保温・使い方はp.10、お手入れはp.11〜12)



