

- ディナミカの抽出ボタンは4つだが、選べるメニューは6種類(エスプレッソ・スペシャルティ・カフェ・ジャポーネ・ドッピオ+・エスプレッソLARGE・ロングコーヒー)
- 抽出量と豆量の初期値・設定範囲は、取扱説明書の仕様表(p.33)にすべて記載されている
- スペシャルティは「豆を多めに挽いて蒸らさず直接抽出」、ドッピオ+は「豆を多めに挽いて十分に蒸らし、高めの圧力で抽出 じ「濃いめ」でも仕組みが違う
- カフェ・ジャポーネの豆量は、説明書の中で2つの数字(約10〜18g/約12〜20g)が食い違っている
6メニューの抽出量と豆量を仕様表でまとめて比較
ECAM35035Wの取扱説明書には、1杯抽出時の目安量(p.13)と正式な仕様表(p.33)の両方に、メニューごとの抽出量と豆量が載っています。まずは6メニュー全部を一覧にします。
| メニュー | 初期設定(1杯) | 設定範囲(1杯) | 豆量(約) | 2杯抽出 |
|---|---|---|---|---|
| エスプレッソ | 約30mL | 約30〜180mL | 6〜11g(2杯時10〜14g) | 可(初期60mL・範囲60〜360mL) |
| スペシャルティ | 約180mL | 約100〜240mL | 8〜14g | 不可(1杯抽出のみ) |
| カフェ・ジャポーネ | 約180mL | 約115〜250mL | 12〜20g(下記に注記あり) | 不可(1杯抽出のみ) |
| ドッピオ+ | 約120mL | 約80〜180mL | 15g(固定・濃さの変更不可) | 不可(1杯抽出のみ) |
| エスプレッソLARGE | 約40mL | 約40〜180mL | 仕様表に個別記載なし | 可(初期80mL・範囲80〜360mL) |
| ロングコーヒーノ | 約120mL | 約100〜180mL | 仕様表に個別記載なし | 可(初期240mL・範囲200〜360mL) |
豆量が個別に書かれているのは、エスプレッソ・スペシャルティ・カフェ・ジャポーネほドッピオ+の4つだけです。エスプレッソLARGEとロングコーヒーは、取扱説明書の仕様表に専用の豆量の記載がありません。無理に数字を当てはめず、「記載がない」という事実のまま押さえておくのが安全です。
※豆量の数値はあくまで目安です。取扱説明書p.13には「使用するコーヒー豆の状態や粒度の設定によって、挽かれる豆の量は変わります」との注記があります。
スペシャルティとドッピオ+は何が違う?同じ「濃いめ」でも仕組みが別

取扱説明書p.14には、この2つのメニューの抽出方式がそれぞれ次のように説明されています。
- スペシャルティ:通常のコーヒーよりも多めにコーヒー豆を挽き、蒸らさずダイレクトに抽出する
- ドッピオ+:通常のコーヒーよりも多めに挽いたコーヒー粉に十分な蒸らしを加え、さらに高めの圧力で抽出する

もう一つのメニュー、カフェ・ジャポーネは方式そのものが別物です。取扱説明書p.14では「給湯・蒸らしを繰り返す間欠抽出を2回行う」と説明されています。定量設定で抽出量を120mL以下にした場合だけ1回抽出になる、という条件も明記されています。エスプレッソ系の2メニューとは抽出の考え方自体が違うメニューです。
カフェ・ジャポーネの豆量、説明書の中で数字が食い違っている
正直にお伝えしておきたい点があります。ECAM35035Wの取扱説明書は、カフェ・ジャポーネの豆量について2つの異なる数字を載せています。
| 記載場所 | カフェ・ジャポーネの豆量目安 |
|---|---|
| p.13「コーヒーマシンの準備」の目安量 | 約10〜18g |
| p.33 仕様表「豆量設定(約)」 | 約12〜20g |
他の4メニュー(1杯6〜11g・2杯10〜14g・スペシャルティ8〜14g・ドッピオ+15g)は、どちらのページでも同じ数字です。食い違っているのはカフェ・ジャポーネだけです。本記事では、正式な仕様として位置づけられているp.33の仕様表(約12〜20g)を採用しつつ、p.13に別の数字があることも隠さずここに書いておきます。どちらが誤植かは取扱説明書だけでは判断できません。
参考までに、同じデロンギの全自動コーヒーマシンでもマグニフィカS(ECAM22112)の取扱説明書では、カフェ・ジャポーネの豆量が12〜20gでp.17・p.41ともに一致しています。機種が違うので直接の根拠にはなりませんが、ディナミカの仕様表側(12〜20g)の数字が社内的にも標準的な位置づけである可能性はあります。あくまで傍証としてご参考に。
まとめ:ディナミカの6メニューは「豆の挽き方と蒸らし方」で選ぶ
ディナミカの6メニューの違いは、抽出量の大小だけでなく、「豆をどれだけ多く挽くか」「蒸らすか蒸らさないか」「圧力を上げるか」という抽出方式の組み合わせで決まります。エスプレッソ・エスプレッソLARGE・ロングコーヒーは同じ挽き方の延長で量だけが違うメニュー、スペシャルティとドッピオ+は豆量を増やしたうえで蒸らし方と圧力を変えたメニュー、カフェ・ジャポーネは間欠抽出という別方式のメニュー、と3グループに分けて覚えると迷いにくくなります。
豆量設定はモデルによっても違いがあります。スペシャルティとドッピオ+を選べるのはECAM35035Wだけで、上位機のECAM35055Bとの違いは別記事で詳しく整理しています。
→ディナミカのECAM35035WとECAM35055Bの違いは?6万円差の判断基準
今回紹介した抽出量や豆量を、自分がよく飲む1杯としてボタンに登録しておきたい方は、マイメニュー設定の手順をこちらにまとめています。
→ディナミカのマイメニュー設定のやり方!好みの1杯を登録して呼び出す手順
ECAM35035W自体の使い勝手やメニューの実力をさらに詳しく知りたい方は、こちらのレビューもあわせてご覧ください。
→デロンギ ディナミカ ECAM35035W 完全レビュー!6メニューと液晶の実力
ディナミカ全体の選び方や他機種との比較は、ハブ記事でまとめて確認できます。