


- ディナミカ(ECAM35035W)の除石灰は、設定/ESCボタンでプログラムモードに入り「ジョセッカイ」を選んで始めます。所要時間は約45分で、途中で中断できません
- 除石灰剤は水タンクの「A」の位置まで、水は「B」の位置まで(水量1L)。純正の除石灰剤DLSC500なら1回分は100mLです
- 抽出口とフロッサーの下に1.8L以上の空の容器を置きます。洗浄は約35分、そのあと水だけのすすぎを2回行います
- 除石灰のお知らせの頻度は水硬度の設定で変わります。お買い上げ時はレベル1です
この記事は、ECAM35035の取扱説明書(p.28〜29「石灰の除去」)と、デロンギ公式FAQ「(ECAM35035W)除石灰の方法」に沿って書いています。両者の手順は同じ内容です。
ディナミカの除石灰は「ジョセッカイ」の表示が出たらやる
ディナミカは、除石灰が必要になると液晶ディスプレイで知らせてくれます。取扱説明書p.30の表示一覧では、次の表示が「石灰の除去が必要です」という意味です。
| 液晶の表示 | 意味 | 対処(p.30) |
|---|---|---|
| ジョセッカイ ESC:キャンセル OK:カイシ (ヤク45フン) |
石灰の除去が必要 | すぐやるならOKボタン。あとでやるなら設定/ESCボタン |
石灰は水に含まれる成分で、使っているうちに内部の管などに少しずつ付着します(p.28)。表示が出たら、なるべく早めに時間を取るのが基本です。
すぐに時間が取れないときは設定/ESCボタンで後回しにできる
表示が出た瞬間に45分を確保できるとは限りません。p.30には、あとで除去する場合は設定/ESCボタンを押すよう書かれています。後回しにした場合、除石灰を終えるまで画面には石灰除去のアイコンが表示され続けます。
表示を閉じたあとでも、プログラムモードのメニューに「ジョセッカイ」の項目があるので、そこから始められます(p.20のメニュー一覧)。


ディナミカの除石灰を始める前に用意するもの
| 用意するもの | ポイント | 出典 |
|---|---|---|
| コーヒーマシン用除石灰剤 | 本体に付属。水タンクの「A」の位置まで使う | p.4・p.28 |
| 1.8L以上の空の容器 | 抽出口とフロッサーの両方の下に置く | p.28 |
| 水 | 洗浄では「B」の位置まで(1L)。すすぎでは「MAX」まで | p.28 |
| 約45分の時間 | 始めたら中断できない | p.28 |
容器は、抽出口とフロッサーの両方からお湯が出るので、2か所の下にまとめて収まる大きさのものを選びます。取扱説明書が1.8L以上と指定しているので、それより小さい容器は使わないでください。
最初の1回は付属の除石灰剤で足ります。付属品を使い切ったあとは別に買う必要があり、取扱説明書p.28は販売店かデロンギのオンラインショップで求めるよう案内しています。買い足しについては後半の除石灰剤の選び方でまとめました。
ディナミカの除石灰のやり方|全13手順を液晶表示つきで解説
取扱説明書の手順は、準備(手順1〜6)、洗浄(手順7)、すすぎ(手順8〜13)の3段階に分かれています。各手順で液晶に出る表示も並べたので、画面と見比べながら進めてください。
準備(手順1〜6)|除石灰剤は「A」、水は「B」まで入れる
| 手順 | やること | 液晶の表示 |
|---|---|---|
| 1 | 電源を入れる | - |
| 2 | 設定/ESCボタンを押してプログラムモードにする | - |
| 3 | ▼ボタンか▲ボタンで「ジョセッカイ」を選び、OKボタンを押す | セッテイ ジョセッカイ |
| 4 | もう一度OKボタンを押す | ジョセッカイ OKデスカ?(ヤク45フン) |
| 5 | 水タンクを空にし、除石灰剤を「A」の位置まで入れてから、水を「B」の位置まで入れる。水タンクを取り付けてOKボタンを押す | ジョセッカイザイト ミズヲイレル |
| 6 | トレイを取り出して水を捨て、元に戻してOKボタンを押す | トレイヲ カラニスル |
手順5では、先に水タンクを空にすることを忘れないでください。「B」の位置まで入れる水の量は1Lです(p.28)。
除石灰は途中で中断できないので、容器と除石灰剤を先に手元にそろえてから手順1に入るのが安全です。
洗浄(手順7)|1.8L以上の容器を置いて約35分待つ
| 手順 | やること | 液晶の表示 |
|---|---|---|
| 7 | フロッサーと抽出口の下に1.8L以上の空の容器を置き、OKボタンを押して洗浄を始める | 1,8L イジョウノ ヨウキヲオク ↓ ジョセッカイジッコウチュウ |
洗浄が始まると、まず抽出口からお湯が出て、そのあとフロッサーから断続的にお湯が出ます。除石灰中はお湯が自動で出たり止まったりします(p.28)。
約35分たつと「ミズタンクヲススギ ミズヲ MAX マデイレル」と表示され、洗浄が完了します。


すすぎ(手順8〜13)|除石灰剤は入れず、水だけで2回
| 手順 | やること | 液晶の表示 |
|---|---|---|
| 8 | 水タンクを外して水でよくすすぎ、「MAX」の位置まで新しい水を入れて取り付け、OKボタンを押す。除石灰剤は入れない | ミズタンクヲススギ ミズヲ MAX マデイレル |
| 9 | 容器にたまった水を捨て、もう一度フロッサーと抽出口の下に置いてOKボタンを押す | 1,8L イジョウノ ヨウキヲオク |
| 10 | もう一度OKボタンを押し、1回目のすすぎを始める | ナイブセンジョウ OKデスカ? |
| 11 | 「ミズタンクヲススギ ミズヲ MAX マデイレル」と出たら、手順8〜10を繰り返して2回目のすすぎを始める | ミズタンクヲススギ ミズヲ MAX マデイレル |
| 12 | 水タンクの水がなくなると表示が変わるので、トレイを取り出して水を捨て、元に戻してOKボタンを押す | トレイヲ カラニスル |
| 13 | もう一度OKボタンを押して、除石灰を終える | ジョセッカイ カンリョウ |
除石灰が終わったら、水タンクに水を入れればコーヒーを抽出できる状態に戻ります(p.29)。容器にたまった水は捨ててください。
すすぎは2回とも「MAX」まで水を入れるのがポイントです。理由は次の章で説明します。
除石灰の途中と終わったあとに迷いやすい4つのこと
1. 始めたら45分は中断できない
p.28の冒頭に、石灰の除去作業(所要時間45分程度)は中断できないと明記されています。途中で出かける予定がある日は避けてください。
2. 終わったあとカス受けに水が溜まっていても異常ではない
除石灰のあと、カス受けに水が溜まることがあります。p.29は、これは異常ではないと説明しています。
3. すすぎの水を「MAX」まで入れないと3回目が必要になることがある
手順8で水を「MAX」の位置まで入れていないと、3回目のすすぎが必要になる場合があります(p.29)。3回目のすすぎを求められたら、手順8で入れた水の量を振り返ってください。
4. 石灰除去のアイコンが消えないときは水だけでもう一度
手順を最後まで終えてもアイコンが消えない場合、何らかの原因で除石灰が完了していません。p.29は、その場合は水だけで石灰の除去を繰り返すよう案内しています。
ECAM35055Bやマグニフィカの手順をそのまま使わない
同じ「ディナミカ」でも、上位機のECAM35055Bは除石灰の手順が違います。デロンギ公式FAQの「(ECAM35055B)除石灰の方法」では、給湯ノズルを取り付けるところから始まり、プログラムモードの「メンテナンス」から「ジョセッカイ」を選び、途中でウォーターフィルターを外す手順が入っています。
ECAM35035Wは「ジョセッカイ」をメニューから直接選び、給湯ノズルやフィルターを外す手順はありません。ネットで見つけた手順が自分の機種のものか分からないときは、本体の型式番号を確認してください。取扱説明書p.1によると、ECAM35035の後ろに続くアルファベットは色を表しています。
マグニフィカSなど、ボタンとランプで操作する機種の除石灰手順も、液晶で進むディナミカとは操作がまったく違います。機種名だけ置き換えて使うことはできません。
除石灰のお知らせの回数は水硬度の設定で変わる
ディナミカは、設定した水の硬度に合わせて除石灰のタイミングを知らせます。p.29のヒントでは、水硬度レベルが低い(軟水)ほど除石灰の頻度は少なく、高い(硬水)ほど多くなると説明されています。
| 水硬度レベル | 水の目安 | 除石灰の頻度(p.29) |
|---|---|---|
| 1 | 軟水 | 少ない |
| 2・3 | 中間 | レベルが上がるほど増える |
| 4 | 硬水 | 多い |
お買い上げ時はレベル1なので、一度は測っておく
取扱説明書p.10によると、お買い上げ時の設定はレベル1です。水硬度の設定をしておくと、適切なタイミングで除石灰を案内する仕組みになっています。つまり設定していない場合、実際の水質とは関係なくレベル1として扱われます。
測り方はp.10にあります。付属の水硬度チェッカーを、コーヒーに使う水に数秒間浸して軽く振り、約1分待ってピンク色になった四角の数を数えます。色が変わらなければレベル1です。
設定は、設定/ESCボタンでプログラムモードに入り、「イッパン」から「ミズコウドセッテイ」を選んでレベルを決め、OKボタンで確定します。最後に設定/ESCボタンを「メニューヲエラブ」が出るまで押して終了です。
なお、使う水について取扱説明書p.12は、水道水か硬度90mg/L以下の軟水のミネラルウォーターが適していて、硬水はカルキ分が詰まりやすくなると書いています。
浄水フィルターを付けても、ECAM35035Wはお知らせの回数が変わらない
純正のウォーターフィルターDLSC002はECAM35035Wでも使えます。ただしデロンギ公式FAQ(a/265944)によると、ECAM35055B以外のECAMシリーズにはプログラムモードに「ウォーターフィルターの設定」がありません。そのため除石灰のお知らせは従来と同じ頻度になります。フィルターを付けたから除石灰の回数が減る、とは考えないでください。
これまで何回除石灰をしたかは、プログラムモードの「ソウサリレキ」で確認できます(p.20のメニュー一覧)。
付属の除石灰剤を使い切ったら純正を用意しておく
取扱説明書が指定しているのは「コーヒーマシン用除石灰剤」で、代わりに使える洗浄剤についての記載はありません。付属品を使い切ったら、純正の除石灰剤を用意するのが確実です。
デロンギ公式の商品ページによると、500mLボトルのDLSC500はデロンギの全自動コーヒーマシンに対応していて、1回分は100mLを水1Lと合わせて使います。1回100mLなので、1本で5回分です。
取扱説明書p.33の別売品には、2個入りの除石灰剤も載っています。


まとめ:ディナミカの除石灰は『45分を確保して、A・B・MAXの目盛りを守る』で解決
ディナミカ(ECAM35035W)の除石灰でつまずくポイントは、手順の複雑さではなく時間と目盛りです。
- 「ジョセッカイ」の表示が出たら、45分空けられる時間に始める。後回しにするなら設定/ESCボタン
- 除石灰剤は「A」、水は「B」(1L)。容器は1.8L以上
- 洗浄は約35分。途中で止まって見えても待つ
- すすぎは水だけで2回、毎回「MAX」まで入れる
- 水硬度はお買い上げ時レベル1。一度はチェッカーで測って設定する
ディナミカの6つのメニューや液晶の使い勝手をまとめて知りたい人は、デロンギ ディナミカ ECAM35035W完全レビューで全体像を整理しています。
マグニフィカSやオーテンティカとどこが違うのかを比べたい人は、ディナミカとマグニフィカSの違いを3つに絞って比較した記事をどうぞ。

