
K-CM5は、Toffy(トフィー)のドリップ式コーヒーメーカーです。ダイヤルで味わいを選んで、DRIPボタンを押すだけで淹れられます。水タンクは650mL、ガラスポットはホウケイ酸ガラス製です(p.20)。


3秒でわかる結論
- 向いている人:ダイヤルで味わいを3つから選びたい人。MEDIUMとSTRONGは、蒸らしながら間欠抽出する(p.7)。最大5杯まで淹れられる(p.12)。
- 向かない人:洗い物を食洗機に任せたい人。食器洗浄機・食器乾燥機は使わないよう取扱説明書に書かれている(p.6、p.14)。
- 見落としやすい手間:石灰の除去は半年に1回程度。別売の除石灰剤ではなく、食酢大さじ1杯を使う手順が案内されている(p.15)。
- 保温は、保温モードになってから約30分で電源が自動で切れる(p.13)。
今回は実機レビューではなく、コーヒー器具を100以上試してきた専門家としての分析・解説です。ページ番号は、K-CM5のユーザーズガイドの印刷ページに合わせています。
Toffy K-CM5の基本仕様
| 品番 | K-CM5(p.1、p.20) |
|---|---|
| 品名 | Toffy アロマドリップコーヒーメーカー(p.20) |
| 抽出方式 | ドリップ式(p.20) |
| 水タンク容量 | 650mL(p.20) |
| 定格消費電力 | 600W(AC100V、50-60Hz。p.20) |
| 本体寸法 | 幅約160×高さ約275×奥行約200mm(ガラスポットは含まない。p.20) |
| 重量 | 約1,500g(p.20) |
| 電源コード長 | 約1.0m(p.20) |
| ガラスポット | ホウケイ酸ガラス(p.20) |
| 付属品 | 計量スプーン、ユーザーズガイド(保証書を含む。p.20) |
| 生産国 | 中国(p.20) |
横幅は約16cmとスリムで、高さは約27.5cmです。奥行は約20cmですが、ガラスポットを載せた状態の寸法は取扱説明書に記載がありません。置く場所は、ポットの取っ手の分も見込んで測っておくと安心です。壁や家具の近くでの使用と、キャビネットの中に置いての使用は、蒸気や熱で変形・変色するおそれがあるため避けるよう書かれています(p.4、p.6)。
色は、Amazonの商品名でスレートグリーンがK-CM5-SGです。楽天市場とYahoo!ショッピングのToffy公式店のページには、スレートグリーンとグレージュが並んでいました(2026年11月4日確認)。取扱説明書には品番K-CM5としか書かれておらず、色の記載はありません(p.1、p.20)。
K-CM5の特徴を取扱説明書で確認する
アロマセレクターで、味わいを3つから選べる
本体前面のダイヤル(アロマセレクター)を回して、MILD・MEDIUM・STRONGの3つから味わいを選びます(p.7、p.12)。選んだ位置で、抽出のしかたが変わります。
| ダイヤル | 抽出のしかた(p.7) | 5杯の抽出時間(p.12) |
|---|---|---|
| MILD | 連続抽出 | 約6分 |
| MEDIUM | 蒸らしながら間欠抽出 | 約9分 |
| STRONG | 蒸らしながらゆっくり間欠抽出 | 約11分 |
ダイヤルの図では、MILDがマイルド、STRONGがストロング側として示されています(p.12)。時間は5杯を抽出する場合の目安で、室温、水温、コーヒー粉によって、できあがり量は多少異なります。STRONGはMILDの2倍近い時間がかかるので、朝の忙しい日はMILD、ゆっくり淹れたい休日はSTRONG、という使い分けになります。


保温は約30分で電源が自動で切れる
抽出が終わると保温モードに切り替わり、保温モードになってから約30分後に電源が自動で切れます(p.13)。切り忘れの心配はありません。ただし、長時間保温すると風味が損なわれるため、抽出後はなるべく30分以内に飲むようすすめられています(p.13)。
ガラスポットのコーヒーが1杯分に満たないときは、保温しないよう書かれています。コーヒーが蒸発して空焚きになり、故障の原因になるためです(p.6、p.13)。
メッシュフィルターが付いていて、ペーパーフィルターも使える
各部の名称には、メッシュフィルターが本体の部品として載っています(p.7)。ペーパーフィルターも使えて、サイズは2〜4杯用の「1×2」または「102」です(p.7、p.9)。ペーパーフィルターを2枚以上重ねて使うことは、禁止されています(p.10)。
水タンクは650mL。水は2杯分以上入れる
水タンクの水量目盛は「2」から「5」と「MAX」です(p.11)。1杯は約120mLで数えられています(p.10)。水は2杯分以上入れる必要があり、これより少ないと空焚きになって故障の原因になります(p.11)。MAXラインを超えて入れることも、お湯を入れることもできません(p.11)。
使い方の流れ(取扱説明書p.6〜13)
初めて使うときは、水だけで1〜2回抽出する
初めて使うときや、長時間使っていなかったときは、コーヒー粉を入れずに水だけで1、2回抽出して内部を洗浄します(p.6)。初めて使うときは、メッシュフィルター、バスケット、ガラスポット、計量スプーンも水洗いします(p.6)。
使い始めは、本体のプラスチック部分が熱で温められて、特有のにおいがすることがあります。気になるときは、2〜3回水だけで抽出してから使い、それでも気になる場合は定期洗浄を行うよう案内されています(p.6、p.15)。
カップ数と粉の量の目安
| できあがり杯数(1杯=約120mL) | コーヒー粉の量(計量スプーンすり切り) |
|---|---|
| 2杯 | 3杯(約15g) |
| 3杯 | 4杯(約20g) |
| 4杯 | 5〜7杯(約25〜35g) |
| 5杯 | 7〜8杯(約35〜40g) |
グラム数は、計量スプーンすり切り1杯が約5gであること(p.8)から換算した参考値です。粉の量は目安で、好みで調節します。計量スプーン10杯(50g)を超える量は入れてはいけません(p.10)。粉は中挽きを使い、細挽きの粉を使うときはペーパーフィルターを使います(p.10)。
7つの手順
- バスケットとメッシュフィルター(またはペーパーフィルター)を取り付け、計量スプーンで粉を入れる。本体ふたを閉じて、ガラスポットを保温プレートに載せる(p.9〜11)
- コーヒーの杯数に合わせて、水タンクに水を入れる(p.11)
- 電源プラグをコンセントに差し込み、POWERボタンを押す。POWERランプが点灯する(p.12)
- アロマセレクターを回して、味わいを選ぶ(p.12)
- DRIPボタンを押して、抽出を開始する。抽出中はDRIPランプがゆっくり点滅し、完了すると点灯に変わる(p.12)
- 抽出が終わったら、コーヒーが落ちきってからガラスポットを取り出し、カップに注ぐ(p.12)
- 保温しない場合は、POWERボタンを押して電源を切り、電源プラグをコンセントから抜く(p.13)
抽出中や抽出直後は蒸気が出るため、蒸気口に手や顔を近づけてはいけません(p.12)。抽出中にバスケットを開けること、使用中にガラスポットを外したり水タンクのふたを開けて水を足したりすることも、やけどや故障の原因として禁止されています(p.4、p.5)。
続けてコーヒーを作るときは、本体が冷めるまで5分以上待ってから抽出します。抽出後すぐに水を入れると蒸気が吹き出てやけどの原因になるため、水タンクに水を入れるのも5分以上待ってからです(p.13)。抽出を途中でやめるときは、POWERボタンで電源を切ります。水タンクに残った水は、ガラスポットをセットして再び電源を入れ、DRIPボタンで全部排出します(p.13)。
気になる点とデメリット

食洗機は使えない
水洗いできる部分に、熱湯をかけることも、食器洗浄機・食器乾燥機を使うことも禁止されています。変色・変形・劣化や破損の原因になるためです(p.4、p.14)。耐熱温度は部品ごとに違いますが、60℃以上のお湯でお手入れしないよう書かれています(p.4、p.6、p.15)。
洗う部品は4つ、本体は水洗いできない
| 部品 | お手入れ |
|---|---|
| メッシュフィルター、計量スプーン、ガラスポット、バスケット(p.15) | 柔らかなスポンジに、台所用洗剤をうすめた水を含ませて洗う。流水で洗剤を流し、乾いた布で水分を拭き取る |
| 本体(p.14) | 乾いた柔らかい布で拭く。汚れが落ちないときは、中性洗剤を含ませた布で拭き取り、乾いた布で空拭きする。直接水をかけたり、水に沈めたりしない |
| 保温プレート(p.14) | 上に異物がないか確認し、汚れたときは湿らせた布で拭く。濡れたまま使わない |
お手入れは、電源プラグを抜き、本体や各部品が冷めてから行います(p.14)。研磨剤を含む洗剤、シンナー、ベンジン、アルコール、磨き粉、金属タワシは使えません(p.5、p.14)。熱い状態のガラスポットは、急に冷やすと割れてけがの原因になります(p.14)。使用後は十分に乾燥させます。そのまま長く放置すると、カビやサビの原因になります(p.5、p.6)。
石灰の除去は半年に1回。食酢大さじ1杯でできる
使っているうちに、水に含まれる石灰成分が本体の内部に付着します。故障の原因になるため、半年に1回程度、定期的に除去します(p.15)。手順は次のとおりです。
- 水タンクの「MAX」の位置まで水を入れ、空のガラスポットを保温プレートに載せる
- 食酢大さじ1杯を水タンクに加えてよく混ぜ、ふたを閉める
- 電源プラグを差し込み、POWERボタンを押して電源を入れる
- DRIPボタンを押して、抽出を開始する
- 抽出が終わったら、ガラスポットのお湯を捨て、よくすすぐ
- 5分以上たってから、食酢のにおいが消えるまで、水だけで2回以上抽出をくり返す
- POWERボタンを押して電源を切り、電源プラグを抜く
別売の除石灰剤を使う手順は、取扱説明書にありません。クエン酸での洗浄の記載もありません(p.15)。ミネラルウォーターやアルカリイオン水を使うときは、本体内部にカルシウム分が付着しやすいため、お手入れをこまめにするよう書かれています(p.6)。
タイマー予約などの機能は記載がない
各部の名称(p.7)に載っている操作部は、POWERボタン、DRIPボタン、アロマセレクターです。タイマー予約の機能は、取扱説明書に記載がありません。外部タイマーや個別の遠隔操作システムと一緒に使うことは、火災ややけどの原因になるため禁止されています(p.4)。朝、起きる時間に合わせて自動で淹れたい人には向きません。
専門家の一言
水タンク650mL、最大5杯の小ぶりなサイズです。1杯は約120mLで数えられています(p.10)。普段使うマグカップの容量を量って、一度に何杯分を淹れたいかを決めておくと、サイズ選びで失敗しません。
こんな人には向いている・向いていない
向いている人
- ダイヤルで、味わいを3つから選びたい人
- 蒸らしながら間欠抽出で淹れたい人
- 最大5杯までを淹れる人
- 石灰の除去を、食酢で済ませたい人
- 手洗いのお手入れが苦にならない人
向いていない人
- 洗い物を食洗機に任せたい人
- タイマー予約の機能がほしい人
- 6杯以上を一度に淹れたい人
- 淹れたコーヒーを長時間保温しておきたい人
よくある質問
細挽きの粉は使えますか?
使えますが、ペーパーフィルターを使います。細挽き粉でメッシュフィルターを使うと目詰まりして、コーヒーがあふれ出ることがあるためです(p.5、p.10)。メッシュフィルターを使うときは、中挽きの粉が基本です(p.10)。
コーヒーがあふれるときは?
取扱説明書では、原因として、粉か水を入れすぎている、中挽き以外の粉を使っている、バスケットに直接粉を入れている、の3つが挙げられています(p.16)。粉は計量スプーン10杯(50g)まで、水はMAXラインまでです。粉は必ず、メッシュフィルターか市販のペーパーフィルターに入れます(p.10、p.16)。
抽出に時間がかかるときは?
メッシュフィルターが目詰まりしているか、石灰の除去をしていないことが原因として挙げられています。メッシュフィルターをお手入れし、定期的に石灰成分を除去します(p.15、p.16)。
抽出(ドリップ)ができないときは?
電源プラグが正しく差し込まれているか、水タンクに水が入っているか、コーヒー粉をメッシュフィルターに入れているか、を順に確認します(p.16)。電源コードが異常に熱い、深い傷がある、動かすと通電したりしなかったりするときは、すぐに使用を中止して、お客様ご相談窓口に連絡するよう書かれています(p.17)。
他のドリップ式と比べる
K-CM5は、ダイヤルで味わいを選べて、食洗機は使えません。1万円以下のドリップ式では、象印、タイガー、アイリスオーヤマ、メリタの4機種を、洗いやすさ・淹れ方・サイズで比べた記事があります。
1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー4機種を公式情報で比較した記事
食洗機に入れられる部品があるかどうかだけを、5機種で見比べた記事もあります。K-CM5は食洗機が使えない側ですが、手洗いの手間が気になる人は、こちらで他の機種の違いを確かめられます。
各ショップの最新価格を確認する
実売価格は店舗や時期で変わります。2026年11月4日の確認時点で、Amazonのスレートグリーン(K-CM5-SG)は8,250円でした。楽天市場とYahoo!ショッピングのToffy公式店のページにも、8,250円の表示がありました。購入前に、各ショップの現在価格と在庫、色を確認してください。
まとめ:Toffy K-CM5は「味わいを3つから選べる、手洗い前提の5杯機」
ダイヤルで味わいを選べて、保温は約30分で自動オフ。石灰の除去は食酢でできます。その一方で、食洗機は使えず、タイマー予約の機能も取扱説明書にはありません。取扱説明書を読む限り、これが答えです。手洗いが苦でなければ、検討する価値があります。

出典
- Toffy アロマドリップコーヒーメーカー K-CM5 ユーザーズガイド(安全上のご注意p.2〜5、使用上のご注意p.6、各部の名称p.7〜8、使い方p.9〜13、お手入れp.14〜15、故障かなと思ったらp.16〜17、製品仕様p.20)
- 価格・色の確認:Amazon.co.jp、楽天市場Toffy公式店、Yahoo!ショッピングToffy公式店(いずれも2026年11月4日)
