
メリタ ツイスト SCG58は、ペーパーフィルターで淹れるドリップ式のコーヒーメーカーです。内部フィルターにペーパーと粉をセットし、水槽に水を入れて、電源スイッチを入れるだけ。最大水容量は0.7L(5カップ)で、取扱説明書では幅180×奥行195×高さ265mm、重量1.3kgと案内されています(p.3)。


3秒でわかる結論
- 向いている人:置き場所が限られていて、2〜5杯分(約250〜625mL)をペーパーで淹れたい人。幅180×奥行195×高さ265mm、1.3kgです(p.3、p.5)。
- 向かない人:洗い物を食洗機に任せたい人。グラスポットは食器洗い乾燥機で洗わないよう書かれ、本体は水洗いもできません(p.6)。
- 見落としやすい点:同梱付属品として載っているのはメジャースプーンだけです(p.3)。ペーパーは「メリタ フィルターペーパー 1×2」を使う前提です(p.5)。
- 保温は電源スイッチをオンにしたまま行い、満杯時で最長30分程度が目安。連続で淹れるときは5分待ちます(p.2、p.5)。
今回は実機レビューではなく、コーヒー器具を100以上試してきた専門家としての分析・解説です。ページ番号は、メリタ TWIST SCG58の取扱説明書の印刷ページに合わせています。
メリタ ツイスト SCG58の基本仕様
| 型番 | SCG58(TWIST/ツイスト、p.7) |
|---|---|
| 抽出方法 | ペーパードリップ式(p.3) |
| 定格 | AC100V/600W(p.3) |
| 最大水容量 | 0.7L(5カップ、p.3) |
| 寸法 | 幅180×奥行195×高さ265mm(p.3) |
| 重量 | 1.3kg(p.3) |
| 温度ヒューズ | 216℃(p.3) |
| 同梱付属品 | メジャースプーン(購入時は内部フィルターに入っている、p.3) |
| ペーパーフィルター | メリタ フィルターペーパー 1×2(p.5) |
| 保証 | 本体のみ、お買い上げ日から1年間(p.7) |
仕様はp.3に載っています。幅は約18cm、奥行は約19.5cm、高さは約26.5cmです。棚の下に置く人は、高さと奥行を先に測ってください。設置については、不安定な場所で使わないこと(p.1、p.2)、壁や家具の近くで使わないこと(p.1)が書かれています。付属品を買い足したいときは、販売店かメリタジャパンお客様相談室に相談するよう案内されています(p.3)。
ツイスト SCG58の特徴を取扱説明書で確認する
水槽の目盛りで、杯数と水量を決める
水槽には杯数目盛りがあり、水槽に水を入れて淹れる量を決めます。目盛りが示す出来上がり量は、5杯で約625mL、4杯で約500mL、3杯で約375mL、2杯で約250mLです。マグ杯数の目盛りもあり、1杯で約200mL、2杯で約400mL、3杯で約600mLと書かれています(p.5)。取扱説明書の杯数目盛りの注記には、目盛りは各杯数に相当する水量を示すとあります(p.3)。
内部フィルターを正しく載せる
内部フィルターを本体に載せるときは、必ず内部フィルターのハンドルを持ちます。本体を持たないよう書かれています。載せたあと、ハンドルをメリタのロゴマーク側(水槽と逆側)に倒し、給湯ノズルを内部フィルター上部に動かしてから本体上ブタを閉じます(p.4)。
内部フィルターが正しくセットされているかは、しずく漏れ防止弁を見て確認できます。正しく装着されていないと、内部フィルターから湯が溢れたり、抽出完了後も内部フィルターに湯が残ったりします(p.4)。
グラスポットは、ふたの受け口と防止弁を合わせる
グラスポットをセットするときは、グラスポットフタのコーヒー受け口としずく漏れ防止弁の位置を合わせます。位置が合っていないと、コーヒーが漏れることがあります。ロゴとポットハンドルが一直線になるように、グラスポットを水平に挿入します(p.5)。ポットの部品として「アロマツイスター」という名前が載っていますが(p.3)、取扱説明書には仕組みの説明がありません。公式ページの説明は、比較記事で紹介しています。


使い方の流れ(取扱説明書p.4〜5)
水とコーヒー粉の目安
| 杯数目盛り | 出来上がり量(目安) | コーヒー粉 |
|---|---|---|
| 5杯 | 約625mL | 5杯(約40g) |
| 4杯 | 約500mL | 4杯(約32g) |
| 3杯 | 約375mL | 3杯(約24g) |
| 2杯 | 約250mL | 2杯(約16g) |
粉の「杯」は、付属メジャースプーンのすりきり換算です(p.5)。表の数字から計算すると、1杯あたり約8gです。マグカップに淹れる場合は、コーヒー粉を入れすぎないよう注意しながら、お好みで調整するよう書かれています(p.5)。入れすぎるとコーヒーがあふれ、やけどのおそれがあります(p.2)。
コーヒーを淹れる手順
- 本体上ブタを開け、収まる向きを確認しながら内部フィルターをセットする(p.5)
- メリタ フィルターペーパー 1×2を、2か所を図のように折る(p.5)
- ペーパーを開いて、内部フィルターにセットする(p.5)
- 杯数分のコーヒー粉を入れる(p.5)
- 杯数分の水を水槽に入れる。目盛りは出来上がり量の目安(p.5)
- 給湯ノズルを内部フィルターの位置にセットして、本体上ブタを閉じる(p.5)
- グラスポットをセットする(p.5)
- 電源スイッチがオフであることを確認して電源プラグをコンセントに差し、スイッチをオンにする。ランプが赤く点灯し、しばらくしてコーヒーの滴下が始まる(p.5)
- 「ボコボコ」という大きな音が抽出終了の目安。スイッチを切り、コーヒーが落ちきったことを確認してから、グラスポットをゆっくり抜き取って注ぐ(p.5)
使い終わったら、電源スイッチをオフにしてから電源プラグを抜きます(p.5)。抽出中や抽出直後に上ブタを開けたり、蒸気抜け口に手を近づけたりしないでください。蒸気が出て大変危険です(p.2)。抽出中にグラスポットを取り出すのも禁止されています(p.2)。
初めて使うとき・長く使っていなかったとき
本体から取り外せる部品を水洗いし、本体内部を洗浄運転します。手順は、水槽に目盛り「5」まで水を入れ、フィルターペーパーとコーヒー粉は入れずに通常どおりスイッチを入れ、水槽の水が完全になくなったらスイッチを切ります(p.4)。内部フィルター、メジャースプーン、グラスポットは水で洗います(p.4)。
続けて淹れるときは5分待つ
続けてコーヒーを抽出する場合は、電源を切り、5分間待ちます。本体が熱いうちに水槽へ水を入れると、蒸気でやけどするおそれがあります(p.2)。
気になる点とデメリット

グラスポットも食洗機に入れられない
グラスポットは電子レンジや食器洗い乾燥機に入れないよう書かれています(p.2、p.6)。内部フィルター、メジャースプーン、グラスポットは水ですすぎ洗いし、汚れがひどい場合は、中性洗剤を水かぬるま湯で薄めて、柔らかいスポンジで軽く洗います(p.6)。グラスポットの内部に手を入れて洗わないでください。ガラスが割れてけがをするおそれがあります(p.6)。洗い物を食洗機に任せたい人には、最大の注意点です。
本体は水洗いできない
本体は、濡れた布でふいてから、乾いた布でふき取ります。水をかけたり、水につけたりすると、感電や故障の原因になります(p.6)。シンナー、ベンジン、ベンゾール、除光液、ミガキ粉、たわしは、変形・変色・変質や傷の原因になるため使えません(p.6)。
保温は30分程度が目安
残ったコーヒーを保温したいときは、電源スイッチをオンにしたまま、保温プレートにグラスポットを載せます。長時間保温するとコーヒーの風味が損なわれ、保温時間は満杯時で最長30分程度が目安です(p.5)。カップ1杯未満の量で保温すると、コーヒーが蒸発し、空焚きとなって大変危険です(p.2)。保温プレートは使用中も使用後も高温なので、触れないでください(p.1、p.2)。
濃さの切り替えや浄水フィルター、タイマーは、取扱説明書に出てこない
濃さを変える機能、浄水フィルター、タイマー、自動電源オフの記載は、取扱説明書にありません。濃さは粉の量で決める機種で、保温を終えるときもスイッチを自分で切る前提です(p.5)。
ペーパーフィルターは別に用意する
同梱付属品として載っているのはメジャースプーンだけです(p.3)。ペーパーは「メリタ フィルターペーパー 1×2」を使うと案内されているので、買い置きが要ります(p.5)。
1〜2か月に一度、クエン酸でクリーニングする
水あかやカルキを取り除き、故障を防ぐために、1〜2か月に一度、市販のクエン酸でクリーニングするよう書かれています(p.6)。手順は次のとおりです。
- クエン酸20gを、700mLの水に溶かす
- 水槽タンクに注ぐ
- 電源を入れて、クエン酸水溶液をポットに落とす
- 終わったら、洗浄運転を実施する(p.4の手順)
お湯が出てこないときも、取扱説明書は最近1〜2か月の間にクエン酸でクリーニングしたかを確認項目に挙げています(p.6)。
専門家の一言
ペーパードリップ式は、ペーパーを正しく折ってセットできたかで失敗が決まります。コーヒーがフィルターやグラスポットからあふれたとき、取扱説明書は、ペーパーの折り方、空のグラスポットのセット、粉の入れすぎ、グラスポットがプレートに正しく載っているか、内部フィルターのセットを確認するよう案内しています(p.6)。あふれたら、この順に見直すと原因を切り分けられます。
お手入れの方法(取扱説明書p.6)
| 部品 | お手入れ |
|---|---|
| 内部フィルター、メジャースプーン、グラスポット | 水ですすぎ洗い。汚れがひどい場合は中性洗剤を水かぬるま湯で薄め、柔らかいスポンジで軽く洗い、洗剤が残らないようにすすぐ。食洗機は使わない |
| 本体 | 濡れた布でふいてから、乾いた布でふき取る。水洗い、水につけることは不可 |
| 水槽の内部 | 1日の使用の終わりに洗浄運転を行い、1〜2か月に一度はクエン酸でクリーニングする |
お手入れは本体が冷めてから行います。高温部でやけどをするおそれがあるためです(p.1)。グラスポットの傷は割れる原因になるので、研磨剤入りのクレンザーやたわしは使いません(p.6)。水あかがこびりついたときは、酢1に対してぬるま湯3の溶液に浸し、しばらく放置してから洗うと案内されています(p.6)。
こんな人には向いている・向いていない
向いている人
- 幅約18cm、奥行約19.5cm、高さ約26.5cmに収まる置き場所がある人
- 2〜5杯分(約250〜625mL)を、ペーパーでまとめて淹れたい人
- 濃さを粉の量で決めるシンプルな機種でよい人
- 洗う部品が、内部フィルター、メジャースプーン、グラスポットの3つで済むのを歓迎する人
向いていない人
- 洗い物を食洗機で済ませたい人(グラスポットは食洗機不可)
- 本体ごと水洗いしたい人(本体は水洗い不可)
- 濃さの切り替え、浄水フィルター、タイマーを求める人(取扱説明書に記載がない)
- 淹れたコーヒーを長時間保温したい人(保温は満杯時で30分程度が目安)
よくある質問
初めて使うときは?
水洗いできる部品を洗い、水槽に目盛り「5」まで水を入れて洗浄運転をします。ペーパーと粉は入れません(p.4)。
ペーパーフィルターは何を使えばいい?
「メリタ フィルターペーパー 1×2」を、図のように2か所折って内部フィルターにセットします(p.5)。
コーヒーがあふれるときは?
ペーパーの折り方、空のグラスポットのセット、粉の入れすぎ、グラスポットがプレートに正しく載っているか、内部フィルターのセットを確認します(p.6)。内部フィルターの装着は、しずく漏れ防止弁の位置で確かめられます(p.4)。
お湯が出てこないときは?
電源プラグがコンセントに入っているか、電源スイッチをオンにしてランプが点灯しているか、水槽に水が入っているか、最近1〜2か月の間にクエン酸でクリーニングしたかを確認します(p.6)。
保証や部品の保有期間は?
保証期間は、お買い上げ日から1年間で、保証対象は本体のみです。電気系統の故障以外(破損など)は保証対象外です。補修用性能部品は、製造打ち切り後、最低5年間保有されています(p.7)。
他の1万円以下の機種と比べる
メリタ ツイスト SCG58を、アイリスオーヤマ、タイガー、象印の3機種と並べて、サイズ・淹れ方・洗いやすさで比べた記事があります。置き場所の大きさで迷っている人は、先にこちらを確認してください。
1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー4機種を公式情報で比較した記事
食洗機が使える機種として、タイガー ADC-H060を取扱説明書で確認した記事もあります。マグボトルに直接ドリップしたい人は、アイリスオーヤマ CMS-0800を取扱説明書で確認した記事が参考になります。
各ショップの最新価格を確認する
実売価格は店舗や時期で変わります。購入前に、各ショップの現在価格と在庫を確認してください。Amazonでは後継機の「ツイストアルファ(SCG58K)」が別型番として扱われているため、ここでは楽天市場とYahoo!ショッピングのリンクを置いています。
まとめ:メリタ ツイスト SCG58は「幅18cmに収まる、手洗い前提の5カップ機」
幅180×奥行195×高さ265mm、1.3kgの小さな本体で、最大5杯(約625mL)まで淹れられる一方で、グラスポットも食洗機に入れられず、保温は満杯時で30分程度が目安。取扱説明書を読む限り、これが答えです。置き場所を優先してペーパードリップを始めたい人なら、検討する価値があります。

出典
- メリタジャパン:TWIST SCG58 取扱説明書(安全上のご注意p.1〜2、各部の名称・仕様p.3、ご使用の前にp.4、ご使用方法p.5、お手入れ方法・修理を依頼する前にp.6、修理・アフターサービス・保証書p.7)
