
CMS-0800は、アイリスオーヤマのドリップ式コーヒーメーカーです。ペーパーフィルターに粉を入れ、水タンクに水を入れて、スイッチを入れるだけ。サーバーに落とすほかに、マグボトル(350mLまたは500mL)へ直接ドリップする使い方が、取扱説明書に載っています。


3秒でわかる結論
- 向いている人:朝、マグボトルにそのまま淹れて持ち出したい人。350mLと500mLの2サイズに対応している(p.12)。
- 向かない人:洗い物を食洗機に任せたい人。食器洗い機、食器洗い乾燥機は使用しないよう書かれている(p.15)。
- 見落としやすい点:マグボトルは付属しない(p.6)。高さは350mL用で17cm以下、500mL用で21cm以下、口径は4.5cm以上が条件(p.12)。
- 保温は約15分までが目安。連続で淹れるときは、本体を10分以上冷ます(p.11)。
今回は実機レビューではなく、コーヒー器具を100以上試してきた専門家としての分析・解説です。ページ番号は、CMS-0800の取扱説明書の印刷ページに合わせています。
アイリスオーヤマ CMS-0800の基本仕様
| 型番 | CMS-0800 |
|---|---|
| 方式 | ドリップ式(p.18) |
| 最大使用水量 | 800mL(p.18) |
| 定格消費電力 | 650W(AC100V、50/60Hz、p.18) |
| 寸法 | 幅151×奥行260×高さ390mm(コーヒーサーバー、付属品を除く、p.18) |
| 質量 | 約1.6kg(コーヒーサーバー、付属品を除く、p.18) |
| 電源コードの長さ | 約1.2m(p.18) |
| 付属品 | 置台、ペーパーフィルター5枚、計量スプーン(すり切り1杯約6g、p.6) |
| ペーパーフィルター | 市販品も使える。サイズは「1×2」または「102」(p.6) |
| 保証 | お買い上げ日から1年間。付属品は除く(p.20) |
仕様はp.18に載っています。幅は約15cmと細身ですが、高さは約39cmあります。棚の下に置く人は、高さを先に測ってください。設置については、壁や家具、カーテンなど燃えやすいものの近くでは使わないこと、水平で安定した場所で使うことが書かれています(p.4)。
CMS-0800の特徴を取扱説明書で確認する
マグボトルに直接ドリップできる
取扱説明書p.12〜14には、サーバーにドリップする方法とは別に、マグボトルにドリップする方法が載っています。使えるのは、容量350mLか500mLのマグボトルです。高さ(飲み口やせんを除く)は、350mLで17cm以下、500mLで21cm以下。口径は4.5cm以上と書かれています(p.12)。
推奨されているマグボトルの直径はΦ65〜67mmです。マグボトルの大きさによっては、コーヒーがうまくドリップできないことがある、という注記もあります(p.14)。マグカップは使えません(p.12)。購入前に、手持ちのマグボトルの高さと口径を測っておくのが安全です。
水タンクは取りはずして給水する
水を入れるときは、必ず水タンクを本体からはずします。本体にセットしたまま入れると、水が本体内部に流れ込み、水量が多くなります(p.9)。目盛りは、ホット用、アイス用、マグボトル用(350mL/500mL)の線が別になっていて、ホットは「6」を超えて入れないこと。本体に取りつけたあとは、水タンクを外さないでください。水が逆流して水もれします(p.9)。
ドリップバスケットを先に付ける
ドリップバスケットは、コーヒーサーバーより先に取りつけます。奥まで確実に入れることも書かれています(p.9)。ペーパーフィルターは、下のシール部分と横のシール部分を反対側に折ってから広げてセットします(p.8)。付属のペーパーフィルターは5枚。使い切ったあとは市販品が使えます(p.6)。


使い方の流れ(取扱説明書p.8〜14)
コーヒー粉を入れる目安
| カップ数 | ホット(粉の量) | アイス(粉の量) |
|---|---|---|
| 1 | 2杯 | – |
| 2 | 3杯 | 3杯 |
| 3 | 4杯 | 4杯 |
| 4 | 5杯 | 5杯 |
| 5 | 6杯 | 6杯 |
| 6 | 7杯 | 7杯 |
杯数は、付属の計量スプーンのすり切り換算です(p.8)。1カップより少ない量は作らないよう書かれています。細挽きの粉は使えません。粉の種類によってはバスケットからあふれることがあり、その場合はカップ数を減らします(p.8)。
サーバーにドリップする手順
- ドリップバスケットにペーパーフィルターをセットし、計量スプーンで粉を入れて上面をならす(p.8)
- ドリップバスケットを本体の奥まで取りつける(p.9)
- 水タンクを本体からはずして、ホットの目盛に合わせて水を入れ、本体へ確実に取りつける(p.9)
- サーバーふたを付けたコーヒーサーバーを、保温プレートにセットする(p.10)
- 電源スイッチが「OFF」であることを確認し、プラグをコンセントに差して、スイッチを「ON」にする。ランプが白く点灯してドリップが始まる(p.10)
- お湯が止まったらスイッチを「OFF」にして、コーヒーを注ぐ(p.11)
- プラグをコンセントから抜き、本体が冷めてからドリップバスケットを取り出す。粉はペーパーフィルターごと捨てる(p.11)
サーバーの目盛りは、ホットコーヒーの仕上がり目安です。粉の吸水具合で、できあがり量と目盛りに差が出ることがあります(p.11)。各部が熱いうちに水を入れたり動かしたりしないこと。熱湯や蒸気が出るおそれがある、と警告されています(p.11)。
マグボトルにドリップする手順
- ペーパーフィルターをセットし、粉を入れる。350mLは4杯、500mLは5杯(p.12)
- ドリップバスケットを取りつけ、水タンクに「BOTTLE」の350mLまたは500mLの目盛りまで水を入れて、本体へ取りつける(p.12、p.13)
- 置台を本体にセットする。羽根部分が本体に当たるまで奥に入れる。350mLと500mLで、置台の上下(高さ)を変える(p.13)
- マグボトルの飲み口やせんを外し、置台のストッパーより奥に入れて、防止弁レバーを押す。奥まで入れないと防止弁が開かない(p.14)
- 電源スイッチを「ON」にする。お湯が止まったら「OFF」にして、マグボトルを取り出す。底が熱くなっているので注意(p.14)
- プラグを抜き、本体が冷めてからドリップバスケットを取り出す(p.14)
置台を使うときは、付属のコーヒーサーバーを使わないこと。コーヒーサーバーも置台もマグボトルもセットせずにドリップしないこと。ドリップの途中で外さないことも書かれています(p.4)。マグボトルにドリップしたあとは、保温をしないでください。故障や置台の変形の原因になります(p.14)。
アイスコーヒーは2〜6カップで作る
アイスコーヒーを作るときは、アイス用の粉を使うよう案内されています。濃いめにできあがります(p.8)。作り方は、氷を入れたグラスにできあがったコーヒーを注いで、かき混ぜて冷やします。コーヒーサーバーに直接氷を入れてかき混ぜると、ガラスが割れる原因になるため、してはいけません(p.11)。
気になる点とデメリット

食洗機は使えない
コーヒーサーバー、サーバーふた、ドリップバスケット、水タンク、水タンクふた、置台、計量スプーンは、台所用中性洗剤とスポンジや歯ブラシで手洗いします。食器洗い機、食器洗い乾燥機、熱湯などは使用しないよう書かれています(p.15)。水タンクのパッキンは外さないこと。水もれの原因になります(p.15)。洗い物を食洗機に任せたい人には、最大の注意点です。
マグボトルを選ぶ
マグボトルは付属しません(p.6)。口径の小さいものは使えず(p.4)、背が低いとドリップ時にコーヒーが飛び散る場合があります(p.12)。350mL用で高さ17cm以下、500mL用で21cm以下という条件を、買い足す前に確認してください。
濃さの切り替えや浄水フィルターは、取扱説明書に出てこない
濃さを変える機能や、浄水フィルターの記載は、取扱説明書にありません。濃さは粉の量で決める前提の機種です。
連続で淹れるときは10分以上冷ます
続けてドリップするときは、電源スイッチを「OFF」にして、本体を10分以上冷ましてから使います(p.11、p.14)。保温は約15分以内が目安で、長時間保温すると風味が損なわれると書かれています。コーヒーサーバーが空に近いときは、スイッチを「OFF」にしてください。焦げ付きやにおいの原因になります(p.11)。
湯の出が悪いときはクエン酸で洗浄する
お湯の出具合が悪くなったとき、いつもよりドリップに時間がかかるときは、クエン酸で本体内を洗浄します(p.16)。手順は次のとおりです。
- ドリップバスケットとコーヒーサーバーをセットする。ペーパーフィルターと粉は入れない
- 水タンクにクエン酸約10g(大さじ1杯)を入れ、ホットの目盛り「4」まで水を入れて混ぜる
- 電源スイッチを「ON」にしてドリップする
- クエン酸水が目盛り「2」まで減ったら、スイッチを「OFF」にする
- 約10分たったら、水タンクに残ったクエン酸水を捨ててすすぐ
- コーヒーサーバーのお湯を捨て、においを取るために目盛り「6」まで水を入れて、1〜4回ドリップする
専門家の一言
マグボトル対応の機種は、ボトルの寸法が合うかどうかで満足度が決まります。購入前に、手持ちのボトルの高さと口径を測ってください。取扱説明書の条件(p.12)に収まっていれば、あとは置台の高さを合わせるだけです。
お手入れの方法(取扱説明書p.15)
| 部品 | お手入れ |
|---|---|
| コーヒーサーバー、サーバーふた、ドリップバスケット、水タンク、水タンクふた、置台、計量スプーン | 台所用中性洗剤をうすめた水かぬるま湯で、スポンジや歯ブラシを使って洗い、水ですすぐ。乾いた布で水分をふき取り、十分に乾燥させる。食洗機は使わない |
| 本体 | 台所用中性洗剤をうすめたお湯に布をひたし、かたくしぼってふく。乾いた布で水分と洗剤分をふき取る。水につけたり、水をかけたりしない |
| 蒸気口 | 汚れが付着したらふき取る |
お手入れは、保温プレートが冷めてから行います。使用後は毎回行うよう書かれています(p.5、p.15)。シンナー類、クレンザー、漂白剤、化学ぞうきん、金属たわし、ナイロンたわしは使いません。洗剤分が残ると、樹脂などの劣化や変色の原因になります(p.15)。また、水タンクに水を、ドリップバスケットに粉を、サーバーやマグボトルにコーヒーの残りを入れたまま放置しないこと。変色・におい・腐敗の原因になります(p.5)。
こんな人には向いている・向いていない
向いている人
- 350mLか500mLのマグボトルに、そのまま淹れて持ち出したい人
- 粉の量だけで、シンプルに淹れたい人
- 幅が狭い置き場所(約15cm)で、高さ(約39cm)に余裕がある人
- 最大800mLまで、1〜6カップを一度に作りたい人
向いていない人
- 洗い物を食洗機で済ませたい人(取扱説明書で使用不可)
- 濃さの切り替えや浄水機能を求める人(取扱説明書に記載がない)
- 1杯だけのアイスコーヒーを作りたい人(アイスは2カップから)
- マグカップに直接淹れたい人(マグカップは使用不可)
よくある質問
初めて使うときは?
本体以外の部品・付属品を水洗いし、1〜2回ドリップして本体内を洗浄します。水は水タンクのホットの目盛り「6」まで入れ、コーヒー粉とペーパーフィルターはセットしません。ドリップ後のお湯は捨てます(p.7)。
ペーパーフィルターは何を使えばいい?
付属の5枚のほか、市販の「1×2」または「102」が使えます(p.6)。
コーヒーができない、あふれるときは?
コーヒーができないときは、電源プラグとスイッチ、水タンクの水、防止弁レバーに当たっているか、ドリップバスケットとコーヒーサーバーが正しくセットされているかを確認します。あふれるときは、粉の入れすぎ、水の入れすぎ、マグボトルの容量が合っているか(350mL/500mL)を見直します(p.17)。
ドリップが遅いときは?
本体内の給水経路に湯あかが付着している可能性があります。クエン酸洗浄をします(p.16、p.17)。
保証や部品の保有期間は?
保証期間はお買い上げ日から1年間で、付属品は除かれます(p.20)。補修用性能部品の保有期間は、製造打ち切り後5年間です(p.19)。
他の1万円以下の機種と比べる
アイリスオーヤマ CMS-0800を、メリタ、タイガー、象印の3機種と並べて、洗いやすさ・淹れ方・サイズで比べた記事があります。食洗機が使えるかどうかを見比べたい人は、先にこちらを確認してください。
1万円以下のドリップ式コーヒーメーカー4機種を公式情報で比較した記事
食洗機が使える機種として、タイガー ADC-H060を取扱説明書で確認した記事もあります。
各ショップの最新価格を確認する
実売価格は店舗や時期で変わります。購入前に、各ショップの現在価格と在庫を確認してください。
まとめ:アイリスオーヤマ CMS-0800は「マグボトルに直接淹れられる、手洗い前提のシンプル機」
350mLと500mLのマグボトルに直接ドリップできる一方で、食洗機は使えず、保温は約15分まで。取扱説明書を読む限り、これが答えです。持ち出し用のボトルに淹れたい人なら、検討する価値があります。

出典
- アイリスオーヤマ:CMS-0800 取扱説明書(安全上の注意p.2〜5、各部の名称p.6、お使いになる前にp.7、コーヒーサーバーにドリップp.8〜11、マグボトルにドリップp.12〜14、お手入れp.15〜16、お困りのときはp.17、仕様p.18、保証とアフターサービスp.19、保証書p.20)
