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ディナミカの維持費は年いくら?除石灰剤・フィルター・電気代を条件別に試算

Emi

Emi
ディナミカを買ったあと、1年でどれくらいお金がかかるんでしょう。除石灰剤とかフィルターとか電気代とか、ぜんぶ足すといくらになるのか知りたいです。
baristaK

baristaK
先に言っておくと、「年いくら」と1つの数字では言えません。除石灰の回数は水の硬度で変わり、電気代は使い方で変わるからです。そのかわり、公式の価格と取扱説明書の数値を使って「この条件ならいくら」を並べることはできます。自分の条件に近い行を選んでください。
3秒でわかる結論

  • 必ずかかるのは除石灰剤と電気代。純正除石灰剤DLSC500は公式オンラインショップで2,480円(税込)・1本5回分なので、1回あたり496円
  • 除石灰の回数は取扱説明書に日数・回数の記載が無く、水硬度レベルで変わる(p.29)。年2回なら992円、年4回なら1,984円
  • 待機電力は約0.3W(p.33)。電気代の目安単価31円/kWhで、1年中待機していても約81円
  • ウォーターフィルターは任意。使うなら2か月ごとの交換で年6個・11,880円(1個1,980円)。ECAM35035Wでは除石灰のお知らせは延びない

ディナミカの維持費は「除石灰剤」と「電気代」が基本、フィルターは任意

まず、何にお金がかかるのかを整理します。対象はディナミカのECAM35035Wで、出典は取扱説明書(2019年6月版)とデロンギ公式の情報です。価格は2026年9月17日にデロンギ公式オンラインショップで確認した税込価格を使っています。

取扱説明書に載っている付属品と別売品(p.33)

p.33の仕様表には、付属品と別売品が次のように書かれています。

  • 付属品:計量スプーン、コーヒーマシン用除石灰剤、水硬度チェッカー、クリーニングブラシ
  • 別売品:抽出ユニット、抽出ユニット用グリース、コーヒーマシン用除石灰剤(2個入り)、ミルクジャグ、バリスタキット、水硬度チェッカー

このうち「使えば減るもの」は除石灰剤とグリースです。抽出ユニットも別売品に入っていますが、取扱説明書に交換時期の記載が無いため、この記事の計算には入れません。ミルクジャグとバリスタキットはアクセサリーなので、維持費からは外します。

この記事で計算に入れるもの・入れないもの

項目 扱い 根拠
除石灰剤 計算に入れる 「ジョセッカイ」表示が出たら使う(p.28)
電気代 計算に入れる(条件付き) 消費電力1450W・待機電力約0.3W(p.33)
ウォーターフィルター 使う人だけ 取扱説明書に記載なし。使用できることは公式FAQで確認
抽出ユニット用グリース 金額は入れない 伸縮が固くなったときに塗る(p.27)。頻度の記載なし
コーヒー豆 入れない マシンの維持費ではなく飲む量で決まるため
Ryu

Ryu
全自動マシンって、買ったあとに部品代でどんどんお金を取られるイメージがあるんですけど。
baristaK

baristaK
取扱説明書を見る限り、定期的に買い足す前提のものは除石灰剤くらいです。月1回の抽出ユニットのお手入れは流水での水洗いと付属のクリーニングブラシで行う手順で(p.27)、部品を買い足す作業ではありません。一番大きく変わるのはフィルターを使うかどうか。ここは順番に数字で見ていきましょう。

除石灰剤の年間コスト:1回496円、回数は水硬度で変わる

除石灰は、液晶に「ジョセッカイ」が出たときに行うお手入れです。所要時間は45分程度で、途中で中断できません(p.28)。

純正除石灰剤DLSC500は1本5回分

デロンギ公式オンラインショップの「コーヒーマシン用除石灰剤 500ml ボトル(DLSC500)」は2,480円(税込)です。デロンギ公式の商品ページによると1回分は100mLなので、500mLで5回分。1回あたりは次のとおりです。

2,480円 ÷ 5回 = 496円/回

取扱説明書p.28の手順では、水タンクを空にして除石灰剤を「A」の位置まで入れ、水を「B」の位置(水量1L)まで入れます。購入時には付属品として除石灰剤が入っているので(p.33)、最初の除石灰はそれを使えます。

年間の回数を断定できない理由

ECAM35035Wの取扱説明書には、除石灰を「何日ごと」「何杯ごと」に行うという記載がありません。書かれているのは次の2点です。

  • 除石灰が必要になるとディスプレイで知らせる機能があり、水硬度を設定しておくと適切なタイミングで案内する(p.10)
  • 石灰除去の頻度は設定した水の硬度で異なり、水硬度レベル1(軟水)は少なく、レベル4(硬水)は多くなる(p.29)

つまり、お知らせが年に何回出るかは、住んでいる地域の水と、1日に抽出する量で決まります。そこでこの記事では回数を決め打ちせず、条件ごとの金額を並べます。

除石灰の回数(年) 使う本数 除石灰剤の費用(年)
2回 0.4本 992円
4回 0.8本 1,984円
6回 1.2本 2,976円

自分の回数を知るいちばん確実な方法は、1回目のお知らせが出た日をメモしておくことです。次のお知らせまでの間隔が分かれば、年間の回数はそこから逆算できます。

専門家の一言(お知らせを減らしたくて水硬度レベルを下げない)

除石灰剤代を浮かせようとして、水硬度レベルを実際より低く設定するのはおすすめしません。p.10のとおり水硬度レベルは付属のチェッカーで測った結果に合わせる設定で、低くするとお知らせが実際の付着に追いつかなくなります。p.28には、石灰質が内部管などに付着したまま使い続けると故障の原因になると書かれています。1回496円を惜しんで修理になるのでは、維持費の節約になりません。

純正の除石灰剤はこちらです。モールの価格は変動するので、公式オンラインショップの2,480円と見比べて選んでください。

デロンギ純正 除石灰剤 DLSC500 500ml
デロンギ純正 コーヒーマシン用 除石灰剤 DLSC500 500ml

除石灰剤の入れ方と45分の全手順は、別の記事で1ステップずつまとめています。

→デロンギ ディナミカの除石灰のやり方!除石灰剤の入れ方と45分の全手順

ウォーターフィルターを使うなら年6個・11,880円

ここは使う人だけの費用です。ECAM35035Wの取扱説明書にはウォーターフィルターが出てきませんが、デロンギ公式FAQで、ECAM35055B以外のECAMシリーズでも使用できると案内されています。

交換は「使用開始から2か月」なので年6個

公式FAQ「ウォーターフィルターについて」では、交換時期として「使用開始から2か月経過したとき」「本製品を3週間以上使用しなかったとき」などが挙げられています。2か月ごとに交換すると1年で6個です。

デロンギ公式オンラインショップの「全自動コーヒーマシン用 ウォーターフィルター(DLSC002)」は1,980円(税込)なので、

1,980円 × 6個 = 11,880円/年

3週間以上使わない期間があれば、そのぶん交換が早まり、年6個より多くなることもあります。

ECAM35035Wではフィルターを入れても除石灰剤代は減らない

維持費で見るときに一番大事なのはここです。公式FAQによると、ECAM35055B以外のECAMシリーズにはプログラムモードに「ウォーターフィルターの設定」のメニューが無く、除石灰のお知らせは従来と同じ頻度になります。

フィルターを使えば除石灰剤代が浮く、という計算はECAM35035Wでは成り立ちません。上の表の除石灰剤代はそのままで、フィルター代11,880円が上乗せになります。維持費が一番大きく動くのは、この選択です。

デロンギ純正 全自動コーヒーマシン用ウォーターフィルター DLSC002
デロンギ純正 全自動コーヒーマシン用ウォーターフィルター DLSC002

フィルターを使うときの注意点と、交換表示が出ない機種でのカレンダー管理は、こちらで詳しく説明しています。

→デロンギ ディナミカにフィルターは使える?除石灰が延びない理由と水硬度設定

Emi

Emi
1450Wって、ドライヤーくらいありますよね。電気代がすごく高くなりそうで心配です。
baristaK

baristaK
1450Wは仕様表の定格消費電力で、動いている間ずっとこの電力を使い続けるという意味ではありません。何分使ったかが分からない以上、実額は断定できない。だから「待機の分」と「動いている分」に分けて、計算の前提を見える形で出しますね。

ディナミカの電気代:待機電力は年約81円、抽出分は使い方で変わる

計算に使う単価は31円/kWh

電気代の単価は、家電の電気代表示に使われる目安単価を使います。全国家庭電気製品公正取引協議会のQ&Aでは、現在の目安単価は令和4年7月22日に改定された31円/kWh(税込)と説明されています。

出典:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「よくある質問 Q&A」

実際の単価は契約している電力会社やプラン、燃料費調整額で変わります。自分の単価を使いたい場合は、検針票の金額を使用量(kWh)で割って置き換えてください。

待機電力0.3Wは1年中でも約81円

取扱説明書p.33には「待機電力は約0.3Wです」とあります。仮に1年間ずっと待機状態だったとして計算すると、

  • 0.3W × 24時間 × 365日 = 約2.63kWh
  • 2.63kWh × 31円 = 約81円/年

実際には抽出している時間があるので、待機だけの時間はこれより短くなります。待機電力の分は年81円が上限の目安です。

抽出している分は「1450Wで何分動いたか」で試算する

抽出や予熱の間にどれだけの電力を使うかは、取扱説明書に記載がありません。そこで、定格消費電力1450Wで動いた合計時間を仮に置いた試算を示します。定格の数値で計算しているので、同じ時間なら実際の電気代はこれを超えない、という見方をしてください。

1450Wで動いた合計(1日) 1日の電気代 1年の電気代
5分 約3.7円 約1,367円
10分 約7.5円 約2,734円
20分 約15.0円 約5,469円

計算式は「1.45kW × 分 ÷ 60 × 31円」です。ここでの5分・10分・20分は計算の前提として置いた値で、ディナミカの実測値ではありません。自宅での実際の消費電力量を知りたい場合は、コンセントに挟んで使うワットチェッカーで1週間ほど測ると、この表の前提を自分の数字に置き換えられます。

電気代に関わる2つの設定:セツデンモードとオートオフ(p.22)

取扱説明書p.22には、電気代に関係する設定が2つあります。

  • 節電機能(セツデンモード):初期設定は「入」。節電モード中は、待機時の消費電力を抑えるため予熱をしない。プログラムモードを終了したとき、ディスプレイの右上にECOが表示されていれば「入」
  • オートオフ:初期設定は、使用しない時間が長く続くと2時間後に自動で電源が「切」になる。時間は変更できるが、オートオフ機能そのものは解除できない

どちらも初期設定のままで電気代を抑える側になっています。オートオフまでの時間を短くしたい場合の手順は次のとおりです(p.22)。

  1. 設定/ESCボタンを押して、プログラムモードにする
  2. ▼ボタンまたは▲ボタンで「イッパン」を選び、OKボタンで確定する
  3. ▼ボタンまたは▲ボタンで「オートオフ」を選び、OKボタンで確定する
  4. ▼ボタンまたは▲ボタンで電源「切」までの時間を選び、OKボタンで確定する

手順4の画面では、上の段に「ゲンザイ:2 ジカンゴ」のように今の設定が、下の段に「ヘンコウゴ:15 フンゴ」のように変更後の時間が点滅で表示されます(p.22の表示例)。

専門家の一言(節電モードを切ると何が変わるか)

p.22の説明は「節電モード中は待機時に予熱をしない」です。裏を返すと、節電モードを「切」にすると待機中も予熱をする設定になります。すぐに抽出したい人には利点がありますが、そのぶん待機中の電力は増える方向です。どれだけ増えるかは取扱説明書に数値が無いので、ここでは金額を出しません。電気代を気にするなら、初期設定の「入」のままにしておくのが安全な選択です。

ディナミカの年間維持費を条件別に合計する

ここまでの数字を足し合わせます。除石灰の回数と抽出の時間はどれも仮に置いた条件なので、自分に近い行を目安にしてください。

条件 除石灰剤 フィルター 電気代(待機+抽出) 合計(年)
A:フィルターなし・除石灰年2回・1日5分 992円 0円 81円+1,367円 約2,440円
B:フィルターなし・除石灰年4回・1日10分 1,984円 0円 81円+2,734円 約4,799円
C:フィルターあり・除石灰年4回・1日10分 1,984円 11,880円 81円+2,734円 約16,679円

表から分かることは2つです。フィルターを使わなければ、除石灰剤と電気代を合わせても年数千円の範囲に収まる計算になります。フィルターを使うと、その1項目だけで年11,880円が加わり、合計が3倍以上になります。

待機電力はA〜Cのどれでも約81円で、維持費全体の中ではほとんど差を生みません。

抽出ユニット用グリースは「固くなったとき」だけ

表に入れていないのがグリースです。取扱説明書p.27には、銀色のフィルター部分を指で押し込んだときの伸縮動作が固くなってきたら、抽出ユニット用グリースを塗るように書かれています。そのまま使い続けると故障の原因になる、とも。

何か月ごとという頻度の記載は無く、購入先は「当社または当社オンラインショップ」とされています(p.27)。2026年9月17日にデロンギ公式オンラインショップで「グリース」を検索した時点では商品が表示されなかったため、この記事では価格を示しません。必要になったら、取扱説明書p.34のお客様サポートセンターに問い合わせるのが確実です。

グリースを塗るサインと、月1回の抽出ユニットの水洗い手順はこちらです。

→ディナミカの抽出ユニットは月1回水洗い!グリースを塗るタイミングと手順

Ryu

Ryu
維持費が思ったより安いのは分かりました。でも本体が高いんですよね。結局トータルで見て割に合うんですか?
baristaK

baristaK
そこは本体の買い方で大きく変わります。維持費はフィルターを使うかどうかで年数千円か1万円台かが決まる。本体価格はモールによって差が出るので、買う前に3モールの価格を比べておくのがおすすめです。マグニフィカSと迷っているなら、価格差を回収できる人の条件もまとめています。

→ディナミカを最安値で買う方法!Amazon・楽天・Yahoo の価格を比較

→ディナミカとマグニフィカSの違いは3つ|6万円の価格差を回収できる人

まとめ:ディナミカの維持費は「フィルターを使うかどうか」で決まる

ディナミカ(ECAM35035W)で必ずかかるのは、除石灰剤と電気代です。純正除石灰剤DLSC500は2,480円で5回分、1回496円。除石灰の回数は取扱説明書に日数の記載が無く水硬度で変わるため、年2回なら992円、年4回なら1,984円と条件で考えます。

電気代は、待機電力約0.3Wなら1年中でも約81円。抽出の分は定格1450Wで動いた時間しだいで、1日10分と置けば年約2,734円です。セツデンモードとオートオフは初期設定のままで電気代を抑える側になっています。

ウォーターフィルターを使うと、2か月ごとの交換で年11,880円が加わります。ECAM35035Wでは除石灰のお知らせは延びないので、除石灰剤代は減りません。まず付属のチェッカーで水硬度を合わせ、1回目の「ジョセッカイ」が出た日を記録する。そこから自分の年間回数を割り出すのが、維持費を正確に知るいちばんの近道です。

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