


- 抽出ユニットは月1回、流水で水洗いする。洗剤・食器洗い機・水への浸け置きはすべて故障の原因(p.27)
- フィルターや伸縮部のグリースは完全に洗い流さない。食品機械用の潤滑剤で、洗い落とすとかえって動きが渋くなる(p.27)
- 銀色のフィルター部分を指で押したとき伸縮が固くなってきたら、抽出ユニット用グリースを塗る(p.27)
- 取り外せるのは電源が「切」のときだけ。電源が「入」のまま外そうとすると故障の原因になる(p.32)
この記事は、デロンギ ディナミカ ECAM35035Wの取扱説明書(2019年6月版)が「1カ月に1回するお手入れ」として挙げている抽出ユニット・豆ホッパー・パウダー投入口の手順を、そのままの順番でまとめたものです。カス受けや水タンクなど毎日のお手入れはディナミカの掃除は5カ所だけ!1日の終わりにやるお手入れ手順で扱っているので、ここでは月1回の作業とグリースの話に絞ります。
抽出ユニットは「洗剤・食洗機・浸け置き」がすべてNG
抽出ユニットの水洗いは、洗えば洗うほど良いわけではありません。取扱説明書には、故障の原因になる洗い方が明記されています。
フィルターのグリースを洗い流してはいけない理由
抽出ユニットの上部を流水で洗うとき、フィルター部分や伸縮部にぬめりのようなものが残っているのに気づくことがあります。これは汚れではなく、食品機械用の潤滑剤としてあらかじめ塗布されているグリースです(p.27)。ここを念入りに洗ってピカピカにすると、かえって伸縮動作が渋くなり、故障につながります。「完全には洗い流さないでください」と説明書に明記されている、数少ない「洗いすぎ注意」のパーツです。
あわせて、洗剤を使う、食器洗い機で洗う、水に浸けておく、この3つはいずれも故障の原因になると書かれています(p.27)。流水でさっと洗い流すだけにとどめてください。
電源が「入」のままだと取り外せない仕組み
抽出ユニットは、電源が「切」の状態でなければ取り外せません。電源が「入」のまま無理に引き抜こうとすると、外れないだけでなく故障の原因になります(p.32)。水洗いのたびに、まず電源を切ることを最初の手順として体に入れておくと、この失敗を避けられます。

抽出ユニットの水洗い、月1回の手順
ここからは実際の手順です。取扱説明書p.27の順番どおりに並べています。
手順は7ステップ、つまずきやすいのは赤いボタン
- 電源が切れていることを確認する
- 水タンクを取り外して、抽出ユニットふたを開ける
- 抽出ユニットの赤いボタン(2箇所)をつまみながら、手前に引いて取り出す
- 抽出ユニット上部を流水で洗う。フィルター部分やコーヒーカスを払い落とすレバーの周りに残った粉を洗い流す
- 付属のクリーニングブラシで、抽出ユニット受け部周辺のカスを取り除く
- 抽出ユニットが乾いたら受け部にはめて、「PUSH」と表示されているところをカチッと音がするまで押し込む
- 抽出ユニットふたを閉め、水タンクを取り付ける
手順3と6でつまずく人が多いところです。赤いボタンは軽くつまみながらはめ込むと、しっかりと奥まで入ります。取り付けたあとに赤いボタンが凹んだままになっている場合は、正しく取り付けられていません。一旦取り出して、もう一度しっかりはめ込んでください(p.27)。液晶に「チュウシュツユニットヲ セツトシテクダサイ」と出ている間は、この取り付けが完了していないサインです(p.30)。
抽出ユニットの伸縮が固くなったら、グリースを塗るタイミング
グリースを塗るサイン
銀色のフィルター部分を指で押し込んだとき、伸縮動作が固くなってきたら、抽出ユニット用グリースを塗ってください。そのまま使用を続けると故障の原因になります(p.27)。月1回の水洗いだけではこのサインは防げず、指で押したときの感触で気づくしかない点は覚えておいてください。


抽出ユニットとグリースの入手方法
取扱説明書p.33の別売品リストには、抽出ユニットと抽出ユニット用グリースの両方が載っています。ただしこの2点は、コーヒーマシン用除石灰剤(DLSC500)やミルクジャグ(DLSC060)と違って、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの3モールに正規品が見当たりませんでした。取り寄せは、説明書が案内している「お求めの販売店または当社オンラインショップ」が確実な経路です。
お手入れのついでに切らしやすい消耗品としては、同じ別売品リストにある除石灰剤のほうが3モールで入手できます。液晶に「ジョセッカイ」の表示が出る前に、手元にあるか確認しておくと安心です。
豆ホッパーとパウダー投入口は水洗いできない
抽出ユニットと同じ「1カ月に1回」の扱いですが、こちらは水洗いできない部品です(p.27)。
- 豆ホッパー:乾いた布巾で拭く
- パウダー投入口:付属のクリーニングブラシでコーヒー粉を取り除く
豆ホッパーに水気が残ると、豆が内側に貼りついてグラインダーに引き込まれなくなる原因にもなります(p.31)。水拭きではなく乾拭きが指定されている点に注意してください。
頻度で迷ったら「毎日」「月1回」「表示が出たら」の3分類で覚える
ディナミカのお手入れは、頻度で3つに分かれています。この記事が扱っているのは真ん中の「月1回」です。
| 頻度 | 対象 | 詳しい手順 |
|---|---|---|
| 毎日(1日の終わり) | トレイ・カス受け・水タンク・抽出口・本体内部 | ディナミカの掃除は5カ所だけ!1日の終わりにやるお手入れ手順 |
| 月1回 | 抽出ユニット・豆ホッパー・パウダー投入口 | この記事 |
| 液晶に表示が出たら | 石灰の除去(約45分) | ディナミカの石灰除去のやり方!除石灰剤の入れ方と45分の全手順 |

まとめ:ディナミカの抽出ユニットは「月1回、水だけで」洗うで解決
やることを最後にもう一度並べます。
- 抽出ユニットは月1回、電源を切ってから取り外し、流水で水洗いする
- 洗剤・食器洗い機・水への浸け置きは使わない。フィルターのグリースも完全には洗い流さない
- 取り付けたあと赤いボタンが凹んだままなら、正しく取り付けられていない
- 銀色のフィルター部分の伸縮が固くなったら、専用グリースを塗る
- 抽出ユニットとグリースは3モールに正規品がないため、お求めの販売店か公式オンラインショップで入手する
- 豆ホッパーは乾いた布巾、パウダー投入口はクリーニングブラシで、どちらも水洗いはしない
月1回の作業は、水洗いとグリースの2点だけです。毎日のお手入れとあわせてこなしておけば、抽出ユニットまわりのトラブルはほぼ防げます。マグニフィカSとの違いや、そもそもの機種選びを確認したい場合は、ディナミカとマグニフィカSの違いと6万円の価格差を回収できる人にまとめてあります。

