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お家でハンドドリップコーヒーを始めようと思った時、最初に立ちはだかるのが「どのコーヒードリッパーを選べばいいの?」という疑問ではないでしょうか。コーヒードリッパーの選び方は、コーヒーの味を左右する重要なポイントです。市場には様々な種類があり、形も円錐や台形など多種多様。素材(陶器、樹脂、金属など)の違いも気になりますよね。特に初心者の方にとっては、「どれがおすすめなの?」と迷ってしまうのも無理はありません。おしゃれなデザインも魅力的ですが、見た目だけで選んで後悔したくないものです。メリタ式、カリタのウェーブ式、人気のハリオV60、手軽な無印良品のドリッパーなど、選択肢を比較してみても、なかなか決められないかもしれません。一人暮らしに最適な1人用のおすすめモデルも知りたいですよね。この記事では、そんなあなたの悩みを解決するため、ドリッパーの種類ごとの特徴から、あなたの好みやライフスタイルに合った最適な一台を見つけるための具体的な選び方まで、徹底的に解説します。
- ドリッパーの基本的な種類(形・穴・リブ)とその違い
- 素材(プラスチック・陶器・金属など)による特徴と選び方
- 主要メーカー(メリタ、カリタ、ハリオなど)の代表的なモデル比較
- 初心者や1人暮らしにおすすめのドリッパー
基本のコーヒードリッパー 選び方
- コーヒードリッパーの基本の選び方
- 種類 円錐 台形 違い 形 おすすめ
- 素材ごとの特徴を比較
- 初心者向けのポイント
- 1人用におすすめのモデル
コーヒードリッパーの基本の選び方
コーヒードリッパーは、ハンドドリップでコーヒーを淹れる際に欠かせない、まさに抽出の心臓部となる器具です。フィルターにコーヒー粉をセットし、お湯を注ぐことで、抽出されたコーヒー液がドリッパーの底にある穴からサーバーやカップへと落ちる仕組みになっています。
一見シンプルな道具ですが、その形状、穴の数や大きさ、内側の溝(リブ)、そして素材といった要素が複雑に絡み合い、抽出されるコーヒーの味わいに大きな影響を与えます。つまり、自分好みの味を追求するためには、ドリッパーの特性を理解し、適切に選ぶことが最初の重要なステップとなるのです。
選ぶ際の基本的な考え方は、「自分がどんな味わいのコーヒーを淹れたいか」「どのくらいの頻度で、どんな使い方をしたいか」を明確にすることです。例えば、「毎日手軽に安定した味を楽しみたい」のか、「お湯の注ぎ方を工夫して、味の変化を追求したい」のかによって、最適なドリッパーは異なります。このセクションでは、ドリッパー選びの基礎となるポイントを解説していきます。
ドリッパー選びの3大要素
- 形状:味の傾向(すっきり or コク)を大きく左右
- 穴・リブ:抽出スピードと安定性に関わる
- 素材:保温性や扱いやすさ、デザインに影響
これらの要素を一つひとつ見ていくことで、あなたにとって最適なドリッパーが見えてくるはずです。
種類 円錐 台形 違い 形 おすすめ

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コーヒードリッパーの形状は、大きく分けて「円錐型」と「台形型」の2種類があります。(近年では底が平らな「フラットボトム型」も人気ですが、これは台形型に近い特性を持つことが多いです。)この形状の違いは、お湯の流れ方と抽出時間に大きく影響し、結果としてコーヒーの味わいを決定づける最も重要な要素の一つです。
円錐型ドリッパーの特徴とおすすめな人
円錐型は、その名の通り、先が尖った円錐の形をしています。代表的なのはHARIO(ハリオ)のV60やKONO(コーノ)式です。底には大きな一つの穴が開いているのが一般的です。
メリット:
- お湯が中心に向かってスムーズに流れ落ちるため、抽出スピードが速い傾向にあります。
- お湯を注ぐスピードや量によって、味わいをコントロールしやすい(自由度が高い)。素早く注げばすっきりと、ゆっくり注げばコクのある味に調整可能です。
- コーヒー粉の層が厚くなりやすく、豆本来の個性や酸味、香りを引き出しやすいと言われています。
デメリット:
- お湯の注ぎ方によって味がブレやすいため、安定した味を出すにはある程度の慣れや技術が必要です。
- 抽出スピードが速いため、雑味は出にくい反面、しっかりとしたコクを出すのが難しい場合があります。
おすすめな人:
- お湯の注ぎ方を工夫して、自分好みの味を追求したい中級者以上の方。
- スペシャルティコーヒーなど、豆の持つ繊細な酸味や香りを楽しみたい方。
- すっきりとしたクリアな味わいが好きな方。
台形型ドリッパーの特徴とおすすめな人
台形型は、横から見ると逆さまの台形のような形をしています。古くから親しまれている形状で、Kalita(カリタ)やMelitta(メリタ)が代表的です。底には小さな穴が1つまたは3つ開いているのが一般的です。
メリット:
- お湯がドリッパー内にある程度溜まってからゆっくりと落ちていく構造のため、抽出スピードが比較的安定しやすいです。
- お湯の注ぎ方に味が左右されにくく、初心者でも毎回安定した味わいを再現しやすいです。
- コーヒー粉とお湯が接触する時間が長くなるため、コクや苦味をしっかり引き出しやすい傾向にあります。
デメリット:
- 円錐型に比べると、お湯の注ぎ方で味を調整する自由度は低くなります。
- 抽出時間が長くなりすぎると、雑味や渋みが出やすい場合があります。
おすすめな人:
- ハンドドリップ初心者の方。
- 毎回安定した味のコーヒーを淹れたい方。
- しっかりとしたコクや苦味のある、バランスの取れた味わいが好きな方。
穴の数とリブ(溝)もチェック!
形状と合わせて、底の穴の数や大きさ、内側のリブ(溝)も抽出スピードに影響します。
- 穴:一般的に、穴が大きいほど、また数が多いほど抽出は速くなります(例:カリタの3つ穴 vs メリタの1つ穴)。
- リブ:フィルターとドリッパーの間に隙間を作り、空気や湯の流れを助けます。リブが深い、または螺旋状だと抽出が速くなる傾向があります(例:ハリオV60のスパイラルリブ vs コーノ式の下部リブ)。
これらの組み合わせで、各ドリッパーの個性が生まれています。
素材ごとの特徴を比較

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ドリッパーの素材も、保温性や扱いやすさ、そして見た目の印象を左右する重要な要素です。主な素材としては、プラスチック(樹脂)、陶器(磁器)、ガラス、金属(ステンレス、銅など)があります。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
| 素材 | メリット | デメリット | 価格帯 | おすすめな人 |
|---|---|---|---|---|
| プラスチック (AS樹脂, トライタン等) | ・安価 ・軽量 ・割れにくい ・扱いやすい ・保温性が比較的高い(冷めにくい) ・透明なものは抽出が見やすい |
・傷がつきやすい ・経年劣化で変色やひび割れも ・見た目の高級感は劣る |
安い (数百円〜) | 初心者、手軽さ重視、アウトドア、複数の種類を試したい人 |
| 陶器・磁器 | ・保温性が高い(一度温まると冷めにくい) ・デザイン性が高い ・どっしり安定感がある ・劣化しにくい |
・重い ・割れやすい ・抽出前に温める必要がある ・価格はやや高め |
普通 (1,000円〜) | デザイン重視、安定感重視、長く愛用したい人 |
| ガラス | ・ニオイ移りしにくい ・見た目がおしゃれ、透明感 ・抽出過程が見やすい ・劣化しにくい |
・割れやすい ・保温性は高くない ・抽出前に温める必要あり |
普通 (1,500円〜) | デザイン重視、抽出過程を見たい人、清潔さを保ちたい人 |
| 金属 (ステンレス, 銅) | ・耐久性が非常に高い(割れない) ・軽量なものも多い ・熱伝導率が高い(すぐ温まる) |
・価格が高い ・熱くなりやすい(扱い注意) ・冷めやすい場合も ・金属臭が気になる人も |
高い (2,000円〜) | アウトドア、耐久性重視、スタイリッシュなデザインが好きな人 |
素材と味の関係について
素材の「保温性」や「熱伝導率」は、抽出中のお湯の温度変化に影響を与えるため、間接的に味に関わると考えられます。例えば、陶器は一度温まると冷めにくいため、安定した温度でじっくり抽出でき、甘みやコクを引き出しやすいと言われることがあります。金属は熱伝導率が高いため、すばやく温まりシャープな酸味が出やすい、とも言われます。しかし、最も味に影響するのは形状や穴、リブの構造であり、素材による味の違いは、淹れ方や豆の種類に比べると小さいと考えるのが一般的です。
まずは扱いやすく安価なプラスチック製から始め、ハンドドリップに慣れてきたら、デザインや保温性など、自分がこだわりたいポイントに合わせて陶器や金属製などにステップアップするのも良いでしょう。
初心者向けのポイント

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ここまでドリッパーの形状や素材について解説してきましたが、「結局、初心者はどれを選べばいいの?」という疑問が残るかもしれません。ハンドドリップの経験がまったくない初心者の方が、失敗なく、かつ美味しく淹れられる可能性が高いドリッパーを選ぶためのポイントをまとめます。
baristaK: 色々あって迷いますよね! 最初の一つは、あまり難しく考えず「安定して淹れやすい」ものを選ぶのがおすすめです。
ポイント1:形状は「台形型」を選ぶ
前述の通り、台形型は円錐型に比べてお湯の注ぎ方に味が左右されにくく、抽出が安定しやすいのが最大のメリットです。メリタ式(1つ穴)やカリタ式(3つ穴)などが代表です。特にメリタ式は、お湯を注ぐスピードをあまり気にしなくても味がブレにくいと言われています。
ポイント2:素材は「プラスチック製」を選ぶ
価格が安く、軽量で割れにくいプラスチック製は、最初のドリッパーとして最適です。「もし自分に合わなくても…」という心理的なハードルも低く、気軽に試すことができます。透明なものを選べば、お湯がどのくらいのスピードで落ちているかを確認しやすく、練習にもなります。
ポイント3:サイズは「1〜2杯用」または「2〜4杯用」を選ぶ
一度に淹れる量に合わせて選びますが、迷ったら少し大きめの「2〜4杯用」を選んでおくと、来客時などにも対応できて便利です。ただし、毎回1杯しか淹れないのであれば、「1〜2杯用」の方が扱いやすいでしょう。
初心者におすすめの組み合わせ例
- メリタ式(台形1つ穴)のプラスチック製:最も安定性が高く、テクニック不要。
- カリタ式(台形3つ穴)のプラスチック製:安定しつつ、少しだけ味の変化も楽しめる。フィルターも入手しやすい。
もちろん、最初からデザインが気に入った陶器製や、憧れの円錐型(ハリオV60など)から始めるのも全く問題ありません! その場合は、お湯を注ぐ練習を少し多めにする必要があるかもしれませんが、それもまたハンドドリップの楽しみの一つです。
1人用におすすめのモデル

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一人暮らしの方や、一度に1杯分だけ淹れることが多い方にとっては、ドリッパーのサイズ選びも重要です。大きすぎるドリッパーで1杯分を淹れようとすると、お湯の管理が難しくなったり、抽出が不安定になったりすることがあります。ここでは、1人用(1〜2杯用)として特に人気があり、おすすめできるモデルをいくつかご紹介します。
ハリオ V60 透過ドリッパー 01サイズ
世界中で人気の円錐型ドリッパーV60の最小サイズです。1〜2杯用に設計されており、コンパクトで扱いやすいのが特徴。プラスチック、陶器、ガラス、金属と素材のバリエーションも豊富です。円錐型なので味のコントロールを楽しみたい、1人用のコンパクトなモデルを探している方におすすめです。
カリタ コーヒードリッパー 101サイズ
こちらも定番、カリタ式(台形3つ穴)の最小サイズです。1〜2杯用。安定した抽出が可能な台形型で、初心者でも安心して使えます。プラスチック製なら非常に安価で手に入りやすいのも魅力。まずは手軽に始めたい一人暮らしの方に最適です。
ORIGAMI ドリッパー Sサイズ
近年人気の高い、折り紙のような美しいデザインのドリッパーです。Sサイズは1〜2杯用。円錐型ですが、深いリブがお湯の流れをスムーズにし、クリアな味わいを引き出します。陶器製や樹脂製(Air S)があり、カラーバリエーションが豊富なのも魅力。デザインにこだわりたい方におすすめです。
マグカップに直接ドリップできるタイプも
1杯だけ淹れる場合、サーバーを使わずに直接マグカップの上にドリッパーを乗せて抽出することも可能です。無印良品のドリッパー(後述)や、一部のアウトドア用ドリッパーなど、マグカップに直接置きやすいデザインのものもあります。
これらの1人用モデルは、省スペースで収納場所を取らない点もメリットです。ご自身のライフスタイルやキッチンスペースに合わせて、最適なサイズを選んでください。
好み別コーヒードリッパー 選び方のポイント
- メリタ式の安定感とは?
- カリタ ウェーブ式の特徴
- 無印良品ドリッパーの魅力
- おしゃれなデザインで選ぶ
- 【総括】後悔しないコーヒードリッパー 選び方
メリタ式の安定感とは?
数あるドリッパーの中でも、「安定性」において特に評価が高いのがメリタ式ドリッパーです。1908年に世界で初めてペーパードリップシステムを考案したドイツのメリタ社が生み出した、歴史ある形状です。
最大の特徴は、台形型の形状と、底に設けられた小さな「1つ穴」です。この組み合わせにより、お湯を注ぐとドリッパー内にある程度お湯が溜まり、その水位によって抽出スピードが自然とコントロールされる仕組みになっています。
メリタ式の安定性の理由
- 1つ穴構造: お湯が落ちる出口が1つで小さいため、抽出スピードが速くなりすぎず、安定する。
- 湯だまり構造: ドリッパー内にお湯が溜まることで、コーヒー粉全体が均一にお湯に浸りやすく、抽出ムラが起きにくい。
- 注ぎ方への依存度が低い: お湯を多少ラフに注いでも、ドリッパー自体が抽出時間を調整してくれるため、味がブレにくい。
この「誰が淹れても味が安定しやすい」という特性から、メリタ式はハンドドリップ初心者にとって最もおすすめしやすいドリッパーの一つと言えます。また、「アロマフィルター」のように穴が底面より少し高い位置にあるモデルは、抽出の最後に雑味を含んだお湯がドリッパー内に残りやすく、よりクリアな味わいを実現する工夫もされています。
メリタ式の注意点
安定性が高い反面、お湯の注ぎ方で味を積極的にコントロールする「自由度」は低くなります。また、抽出時間が比較的長くなる傾向があるため、深煎りの豆などでは苦味が強く出やすいと感じる場合もあります。
「まずは失敗なく、毎回安定した美味しいコーヒーを淹れたい」という方にとって、メリタ式のドリッパーは非常に心強い味方となるでしょう。
カリタ ウェーブ式の特徴
日本の老舗メーカー、カリタが展開するドリッパーの中でも、近年特に人気を集めているのが「ウェーブシリーズ」です。これは、従来の台形型(3つ穴)とは異なる、独自の構造を持っています。
最大の特徴は、ドリッパーの形状(フラットボトム型=底が平ら)と、専用の「ウェーブフィルター」(側面が波状になったフィルター)を使用する点です。
カリタ ウェーブ式の魅力
- フラットボトム構造: 底が平らなため、お湯を注いだ際にコーヒー粉全体に均一に行き渡りやすく、抽出ムラが起きにくい。
- ウェーブフィルター: フィルター側面が波状になっていることで、ドリッパー本体との接触面が少なくなり、お湯がスムーズに下に流れる。
- 3つ穴: カリタ伝統の3つ穴構造により、抽出されたコーヒー液がドリッパー底部に長くとどまらず、雑味が出る前に落ちやすい。
これらの特徴により、ウェーブドリッパーは初心者でも比較的簡単に、安定してバランスの取れた味わいを引き出すことができます。台形型の安定性と、円錐型に近いスムーズな抽出を両立している、と言えるかもしれません。
特に、スペシャルティコーヒーのような浅煎りの豆が持つ繊細な酸味や甘みを、クリアに表現しやすいと評価されています。ステンレス製やガラス製、陶器製(波佐見焼)など、素材のバリエーションも豊富です。
ウェーブ式の注意点
専用の「ウェーブフィルター」が必要になるため、一般的な台形や円錐形のフィルターは使用できません。フィルターの入手しやすさという点では、少し注意が必要です。
「安定感は欲しいけれど、スペシャルティコーヒーの風味も楽しみたい」という方にとって、カリタのウェーブドリッパーは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
無印良品ドリッパーの魅力
シンプルで質の良い生活雑貨を提供する無印良品からも、コーヒードリッパーが販売されています。無印良品らしい、ミニマルで洗練されたデザインが魅力です。
無印良品のドリッパー(磁器ベージュ ドリッパー)は、以下の特徴を持っています。
- 形状:台形型
- 穴:1つ穴
- 素材:磁器
この組み合わせは、メリタ式に近い特性を持つことを意味します。つまり、安定した抽出が可能で、初心者でも扱いやすいドリッパーと言えます。磁器製であるため保温性が高く、抽出前にしっかり温めることで、より安定した温度でコーヒーを淹れることができます。
無印良品ドリッパーの魅力
- シンプルなデザイン: どんなキッチンにも馴染む、無印良品らしい飽きのこないデザイン。
- 安定した抽出: メリタ式に近い台形1つ穴構造で、味がブレにくい。
- 磁器製の質感: プラスチックにはない、しっかりとした重さと温かみのある質感。
- 入手しやすさ: 全国の無印良品店舗やオンラインストアで購入可能。
価格も磁器製としては比較的手頃であり、「デザインにもこだわりたいけれど、淹れやすさも重視したい」という初心者の方にとって、非常にバランスの取れた選択肢です。同じシリーズのマグカップやサーバーと揃えることで、統一感のあるおしゃれなコーヒースペースを演出することもできます。
baristaK: 無印のドリッパーは、まさに「シンプル is ベスト」を体現していますね。見た目も機能も、多くの人に愛される理由が分かります。
(参照:無印良品公式サイト 磁器ベージュ ドリッパー) ※リンク先は変更される可能性があります
おしゃれなデザインで選ぶ

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毎日使うものだからこそ、機能性だけでなくデザインにもこだわりたい、という方も多いでしょう。幸い、近年ではデザイン性に優れたおしゃれなコーヒードリッパーが数多く登場しています。ここでは、特にデザインで人気の高いブランドやモデルをいくつかご紹介します。
CHEMEX(ケメックス)
ドリッパーとサーバーが一体になった、砂時計のような美しいフォルムが特徴です。MoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久展示品にも選ばれており、インテリアとしても高い人気を誇ります。見た目だけでなく、専用フィルターを使うことで雑味のないクリアな味わいを引き出せます。
ORIGAMI(オリガミ)
前述の通り、折り紙をモチーフにした美しい溝が特徴の円錐型ドリッパー。豊富なカラーバリエーションと、陶器製・樹脂製の2種類から選べるのが魅力です。見た目のかわいらしさだけでなく、バリスタの世界大会でも使用されるなど、機能性も高く評価されています。
TORCH(トーチ)
ドーナツドリッパーやマウンテンドリッパーなど、木の温もりを感じさせるナチュラルなデザインが人気のブランド。見た目だけでなく、コーヒーの味を追求した独自の構造(内側のリブや穴の形状)も特徴です。北欧風のインテリアなどにもよく合います。
KONO(コーノ)式
円錐型で下部にのみリブがあるクラシカルなデザイン。特に木製のハンドルが付いたモデルは、レトロで温かみのある雰囲気が人気です。ネルドリップに近いまろやかな味わいを引き出せると言われています。
セラミックフィルター(COFIL, 2016/ など)
ペーパーフィルター不要で、ドリッパー自体がフィルターの役割を果たすセラミック製ドリッパーも人気です。独特の質感と、富士山型(COFIL fuji)や有田焼(2016/)など、日本の伝統工芸を感じさせるデザインが魅力です。
デザインで選ぶ際の注意点
デザイン性の高いドリッパーの中には、円錐型で抽出が難しいものや、専用フィルターが必要なもの、手入れに少し手間がかかるものもあります。デザインだけで選ばず、自分のスキルやライフスタイルに合っているかも考慮に入れることが大切です。
お気に入りのデザインのドリッパーを見つけることができれば、コーヒーを淹れる時間がさらに楽しく、特別なひとときになるでしょう。
【総括】後悔しないコーヒードリッパー 選び方
この記事では、コーヒードリッパーの基本的な選び方から、形状、素材、人気メーカー、デザインまで、様々な角度から解説してきました。最後に、あなたが後悔しないドリッパーを選ぶためのポイントをまとめます。
- まずは自分の「好み」と「使い方」を知ることから始める
どんな味(すっきり or コク)が好きか? 毎日手軽に淹れたいか、じっくり時間をかけたいか?
- 初心者なら「安定性」重視で選ぶ
台形型(メリタ式、カリタ式)や、安定性の高いウェーブ式がおすすめ。
- 素材は「扱いやすさ」と「デザイン」で選ぶ
最初は安価で丈夫なプラスチック製が無難。慣れたら陶器や金属にも挑戦。
- サイズは「淹れる杯数」に合わせて選ぶ
迷ったら少し大きめ(2〜4杯用)も良いが、1杯用には1杯用の良さがある。
- 有名メーカーには理由がある
ハリオ、カリタ、メリタなどは長年の実績があり、情報も得やすい。
- フィルターの入手しやすさも考慮する
特殊な形状のドリッパーは専用フィルターが必要な場合がある。
- デザインは「愛着」につながる
機能性を理解した上で、最終的には「使っていて気分が上がる」ものを選ぶのが一番。
- ペーパーレスは「味」と「手間」を理解して選ぶ
豆の油分を楽しめるが、手入れが必要。
- 無印良品も良い選択肢
デザインと安定性を両立した、初心者向けの優等生。
- 1人用には専用サイズがおすすめ
コンパクトで扱いやすいモデルを選ぶ。
- 高価なものが必ずしも良いとは限らない
自分のスキルや目的に合ったものを選ぶことが最も大切。
- 比較検討をしっかり行う
この記事や他のレビューを参考に、メリット・デメリットを把握する。
- 迷ったら、まずは手頃なもので試してみる
プラスチック製の定番モデルから始めて、徐々にステップアップするのも賢い方法。
- ドリッパー選びは「旅」のようなもの
一つのドリッパーを極めるのも、色々なドリッパーを試すのも、どちらも楽しい。
- この「コーヒードリッパー 選び方」ガイドがあなたの最高の相棒を見つける一助となることを願っています