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サイフォン用コーヒー豆の選び方|焙煎度×挽き目の黄金比(失敗しない)

2025年11月20日

baristaK
baristaK
baristaKです!今回は「サイフォンに合うコーヒー豆の選び方」について、徹底的に分析・解説します!
Emi
Emi
憧れのサイフォンを買ったんですけど、いつもの豆だとなんだか苦いんです…。選び方が違うんですか?
Ryu
Ryu
器具がお洒落なら何でも美味しくなるんじゃないの? わざわざ専用の豆なんて面倒だな…。
baristaK
baristaK
今回は『実機レビュー』ではなく、私の『100以上試した経験』から、『サイフォン特有の高温抽出に合う豆の理論』を専門家として徹底的に『分析・解説』します!
💡 3秒でわかる!この記事の結論

  • 焙煎度は「中深煎り(シティロースト)」が失敗しない鉄板
  • 挽き目は「中挽き」にして過抽出(雑味)を防ぐ
  • 豆の量はケチらず「15g〜18g」使うのがリッチにするコツ

「せっかくサイフォンを買ったのに、ハンドドリップよりも美味しくない…」そう感じてしまう最大の原因は、実はテクニックではなく「豆の選び方」にあります。

なぜなら、サイフォンは「90℃以上の高温」で、粉をお湯に漬け込む「浸漬法(しんしほう)」というスタイルで抽出するため、豆の成分がダイレクトに溶け出しすぎる傾向があるからです。そのため、いつものドリップの感覚で選んだ豆を使うと、苦味が強すぎたり、逆に酸っぱくなったりして味が暴れてしまうのです。

例えば、ドリップで美味しい深煎りの豆をサイフォンで使うと、高温のお湯が焦げたような苦味まで引き出してしまい、喉にイガイガするような味になってしまうことがあります。

確かに、「好きな豆を飲むのが一番」という意見もあります。しかし、器具の特性に合わせた「正しいスペック」の豆を選ぶだけで、テクニックいらずで驚くほどお店の味に近づけることができます。この記事では、私が長年の経験から導き出した「サイフォンコーヒー豆の選び方」の正解を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます。


【Project 369】

サイフォンコーヒー豆の選び方:焙煎度は「中深煎り」がおすすめ

サイフォン初心者が最初に選ぶべき焙煎度は、ズバリ「中深煎り(シティロースト)」です。

その理由は、サイフォンの構造上、どうしても熱湯に近い高温で抽出することになるため、酸味と苦味のバランスが最も安定している焙煎度が求められるからです。高温のお湯は、コーヒーの成分を非常に効率よく溶かし出します。そのため、個性が強すぎる豆を使うと、その個性が「雑味」として強調されてしまうリスクがあるのです。

例えば、スーパーなどでよく見かける「オリジナルブレンド」などは中深煎りに設定されていることが多く、これらはサイフォンで淹れると非常にまろやかで飲みやすい味に仕上がります。実際に喫茶店で提供されるサイフォンコーヒーも、多くはこの焙煎度を採用しています。

もちろん、好みは人それぞれですが、まずは失敗のない「中深煎り」からスタートし、基準となる味を知ることを強くおすすめします。

高温抽出に合う「中煎りから中深煎り」が正解な理由

具体的に、なぜ「中煎り(ハイロースト)」から「中深煎り(シティロースト)」が正解なのでしょうか。それは、サイフォン特有の「高温抽出」という特性とうまく付き合うためです。

一般的に、ハンドドリップの適温は85℃〜90℃と言われていますが、サイフォンは沸騰したお湯が上がるため、抽出温度は90℃〜95℃近くになります。この高温帯では、コーヒーの「苦味成分」や「渋み」が一気に溶け出しやすくなります。そのため、焙煎の段階で苦味が出すぎないように調整された豆を選ぶ必要があるのです。

実際に、私が様々な焙煎度でテストした結果、中煎り〜中深煎りの豆は、高温で淹れても嫌な苦味が出ず、むしろ香ばしさと甘みが引き立ち、最もバランスの良い一杯になりました。

「どの豆を買えばいいかわからない」と迷った時は、パッケージに「City Roast(シティロースト)」や「High Roast(ハイロースト)」と書かれているものを選んでみてください。

焙煎度の違い(浅煎り、中煎り、深煎り)を比較した豆の写真
【Project 369】

酸味と苦味のバランスが良い「ハイロースト」の特徴

もし、あなたが「紅茶のような華やかな香り」を楽しみたいなら、「中煎り(ハイロースト)」のエチオピア(モカ)などがベストな選択肢になります。

サイフォンは、ペーパーフィルターと違って適度にコーヒーオイル(油分)を通すため、香り成分をダイレクトに楽しむことができます。ハイローストの豆は、豆本来のフルーティーな酸味やフローラルな香りが残っているため、サイフォンの高温抽出によってその香りが爆発的に広がるのです。

例えば、休日の朝に優雅な気分を味わいたい時、ハイローストのエチオピアをサイフォンで淹れると、部屋中が花のような香りに包まれます。これはドリップでは味わえない、サイフォンならではの特権と言えるでしょう。

ただし、酸味が苦手な方は少し酸っぱく感じる可能性もあるため、まずは少量から試してみるのが良いでしょう。

初心者が避けるべき「深煎り」の注意点

逆に、初心者が最も注意すべきなのが「深煎り(フレンチロースト・イタリアンロースト)」の豆です。

深煎りの豆は、もともと苦味成分が多く含まれています。これをサイフォンのような高温かつ、粉をお湯に漬け込む方法で抽出すると、苦味が過剰に抽出され、「焦げ汁」のような味になってしまうことが多いのです。

例えば、アイスコーヒー用として売られている豆は深煎りが多いですが、これをホットのサイフォンで淹れると、飲みづらいほど苦くなってしまった経験がある方もいるかもしれません。

確かに、プロのバリスタであれば、抽出時間を極端に短くするなどのテクニックで美味しく淹れることも可能です。しかし、慣れないうちは失敗のリスクが高いため、深煎りは避けておくのが無難です。

サイフォンコーヒー豆の選び方:挽き方と粉の量はどうする?

焙煎度が決まったら、次は「挽き目(粒度)」と「粉の量」を調整しましょう。ここを間違えると、どんなに良い豆を使っても台無しになってしまいます。

サイフォンにおける挽き目の正解は「中挽き」、そして粉の量は「ドリップよりも少し多め」が鉄則です。

なぜなら、サイフォンは短時間で効率よく成分を引き出す器具ですが、フィルターの目が詰まりやすいため、細かすぎる粉はNGだからです。また、浸漬法は味が優しくなりがちなので、粉の量を増やして濃度(コク)を補う必要があるからです。

この「中挽き × 多めの豆」という組み合わせを守るだけで、お店で飲むような濃厚でリッチな味わいが再現できます。

「中挽き」が雑味を消す黄金比率である理由

挽き目を「中挽き」にする最大の理由は、「過抽出」を防ぐためです。

もし「細挽き」にしてしまうと、フィルターの目に粉が詰まり、抽出が終わってコーヒーが下に落ちるまでの時間が長引いてしまいます。お湯に浸かっている時間が長くなればなるほど、余計な渋みやエグみまで出てきてしまうのです。これを過抽出と呼びます。

イメージとしては、「グラニュー糖とザラメの中間」くらいの粒度が目安です。ペーパードリップ用(中細挽き)よりも、ほんの少しだけ粗くするイメージを持つと良いでしょう。

この粒度にすることで、お湯抜けがスムーズになり、雑味が出る前に抽出を完了させることができます。

中挽きの粉の拡大写真(グラニュー糖とザラメを比較)
【Project 369】

1杯あたりの豆の量は「15g〜18g」と贅沢に使う

1杯あたりの豆の量は、思い切って「15g〜18g」使ってみてください。

一般的なハンドドリップでは1杯10g〜12gが標準ですが、サイフォンでこの量だと、少し薄く、水っぽい印象になりがちです。サイフォンはお湯に粉を浸すスタイルなので、透過式のドリップに比べてどうしても濃度が出にくい傾向があるからです。

例えば、喫茶店で飲むサイフォンコーヒーが美味しいのは、業務用のレシピで豆を贅沢に使っているからという理由もあります。

「豆を多く使うのはもったいない」と感じるかもしれませんが、薄くて美味しくないコーヒーを飲むより、しっかりコクのある美味しい一杯を楽しむ方が、結果的に満足度は高くなります。水量は1杯あたり160ml程度を目安に、たっぷりの豆でリッチな味を楽しんでください。

ミルがない場合の注文方法と保存のコツ

もし自宅にミルがない場合は、豆を買うお店で挽いてもらうことになりますが、その際の注文方法にもコツがあります。

店員さんに「サイフォン用でお願いします」と伝えるのが一番ですが、もし伝わらない場合は「ペーパードリップ用よりも少し粗めで」とオーダーしてください。

ただし、粉の状態にすると表面積が増えて酸化が一気に進みます。特にサイフォンの魅力である「香り」や、抽出時にお湯の中で粉がモコモコと膨らむ演出を楽しむには、鮮度が命です。

そのため、粉で購入する場合は「1週間で飲み切れる量(100gなど)」をこまめに購入し、密閉容器に入れて冷凍庫で保存することを強くおすすめします。これにより、香りの劣化を最小限に抑えることができます。

【プロが厳選】サイフォンに合う「コスパ最強」のコーヒー豆

最後に、私が実際に飲んで「これはサイフォンに合う!」と確信した、通販で買えるおすすめの豆を紹介します。
サイフォンは粉を多めに使うので、味だけでなく「毎日ガブガブ飲めるコスパ」も重要ですよね。

1. 澤井珈琲「やくもブレンド」(中深煎り)

楽天で爆発的に売れている、コスパ最強の豆です。
「中深煎り」のコクと甘みが特徴で、サイフォンの高温で淹れても嫌な酸味が出ず、喫茶店のようなドッシリとした味になります。
「酸っぱいコーヒーが苦手」「ミルクとも合わせたい」という方には、これ以上ない選択肢です。

💡 購入時のポイント
ミルをお持ちの方は「豆のまま」を選んでください。
ミルがない方は、プルダウンメニューから「店長のおすすめ挽き(中挽き)」を選ぶと、サイフォンに最適な状態で届きます。

2. 加藤珈琲店「ゴールデンブレンド」(中煎り)

こちらは少し華やかさが欲しい方におすすめ。
「Qグレード」という高品質な豆を使用しており、サイフォンで淹れると香り高さが際立ちます。
スーパーの豆と同じくらいの価格帯で、このクオリティが飲めるのは驚きです。

💡 購入時のポイント
加藤珈琲店も同様に、ミルがない場合は「中挽き」を選択して購入してください。
開封した瞬間から、サイフォンに最適な粒度で香り高いコーヒーを楽しめます。

総括:サイフォンコーヒー豆の選び方を極めて「お店の味」へ

サイフォンに合う豆選びのポイント

  • 焙煎度:高温抽出でも雑味が出にくい「中深煎り(シティロースト)」が鉄板。
  • 種類:香りのエチオピア(中煎り)か、安定のブレンド(中深煎り)がおすすめ。
  • 挽き目:フィルター詰まりを防ぐ「中挽き」が黄金比率。
  • 豆の量:ドリップより多めの「15g〜18g」を使ってリッチなコクを出す。

サイフォンは一見難しそうに見えますが、実は「豆選び」さえ間違えなければ、誰でも安定して美味しいコーヒーを淹れられる素晴らしい器具です。ぜひ今回の選び方を参考に、あなただけの一杯を見つけてくださいね。

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豆が決まったら、次はいよいよ実践です。
実は「まずい」と言われる原因の9割は、ある「たった一つの動作」のせいなんです。

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