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サイフォンコーヒー攪拌の正解|1回目と2回目のプロのコツを解説

2025年11月19日

Emi
Emi
baristaKさーん!この間サイフォンで淹れたら、コーヒーの味がなんか苦くてえぐかったんです…。しかも粉がドームじゃなくて、クレーターみたいにボコボコに!
Ryu
Ryu
あー、あるある。俺も毎回適当にグルグル回してるから、日によって味が全然違うんだよな。「今日はアタリ」「今日はハズレ」みたいなロシアンルーレット状態だわ。
baristaK
baristaK
Emiさん、Ryuさん、それは「攪拌(かくはん)」に原因がありますね。実はサイフォンの味の8割は、最初の混ぜ方で決まってしまうんです。
baristaK
baristaK
今回は、私が100回以上試して辿り着いた「絶対に失敗しない攪拌の物理法則」と、プロしか知らない「十文字切り」や「チラシ」といった秘伝のテクニックを、専門家として徹底的に「分析・解説」します!今日から「ハズレなし」のサイフォンマスターになれますよ!
💡 3秒でわかる!この記事の結論

  • 1回目の攪拌は「十文字切り」で粉をお湯に馴染ませる(味のベース)
  • 2回目の攪拌は「円を描いて」ろ過をスムーズにする(整流)
  • 抽出後の粉が「山型(ドーム)」になれば成功の証

サイフォンコーヒーの抽出において、「毎回味が変わってしまう」「お店のようなクリアな風味が出せない」と悩んでいませんか。
実は、その原因の多くは豆の種類や挽き目ではなく、抽出中の「攪拌(かくはん)」、つまり混ぜ方にあります。

サイフォンコーヒー攪拌の1回目と味を決める物理的理由を正しく理解し、実践することで、劇的に味が安定し、プロのような一杯に近づくことができます。

サイフォンガラスをヘラで攪拌している

サイフォンコーヒー攪拌の1回目と味を決める物理的理由

攪拌の目的はお湯と粉の「飽和」と「ガス抜き」にある

サイフォンコーヒーにおける1回目の攪拌は、単に粉とお湯を物理的に混ぜ合わせるだけの作業ではありません。この工程には、科学的かつ物理的に明確な2つの重要な目的があります。

  1. 飽和(ほうわ):ロート内に上昇してきたお湯とコーヒー粉を素早く接触させ、粉の内部まで水分を均一に浸透させること。
  2. ガス抜き:新鮮な粉に含まれる炭酸ガスを放出し、お湯と粉が直接触れ合う環境を整えること。

粉の一部が乾いたままの状態でお湯に浸かっていると、成分が十分に抽出されない「未抽出」の部分と、過剰に抽出される部分が混在し、味に深刻なムラが出てしまいます。
1回目の攪拌は、いわば抽出のスイッチを入れるための重要な儀式なのです。

ベストなタイミングはお湯が上がりきった直後

1回目の攪拌を行うベストなタイミングは、ロートにお湯が上がりきった直後です。

ロートの底から伸びる鎖(ボールチェーン)から出る泡の状態を確認してください。大きな泡から「細かい連続した泡」に変わったタイミングが、お湯が上がりきり、温度が安定したサインです。
このタイミングを待たずに混ぜ始めると、温度が低すぎて抽出不足になるので注意が必要です。

サイフォンのロート(上ボール)にお湯が上がりきり、粉を入れた直後のシーン。竹べら(またはスパチュラ)を持った手元のみが写り、お湯と粉を馴染ませるように攪拌している様子。湯気が立ち上り、温かみのある雰囲気。
【Project 369】

グルグル回さず「十文字切り」で味のベースを作る

ここで多くの人が間違いがちなのが、「スプーンでグルグルとかき回す」ことです。
1回目で強い遠心力をかけてしまうと、粉が外側に張り付いたり、微粉が舞い上がって雑味の原因になります。

正解は、竹べらを縦・横・縦・横と切るように動かす「十文字切り」です。
イメージとしては、「混ぜる」というよりも、粉をお湯の中に優しく「沈める・ほぐす」感覚です。これにより、余計な圧力をかけずに粉とお湯を馴染ませることができます。

3層構造ができるまで数回混ぜるのが正解

回数の目安は3回〜5回程度ですが、回数よりも「見た目」で判断しましょう。
理想的な攪拌が行われると、ロート内は上から順に以下の3層にきれいに分かれます。

  • 上層:泡(アク・ガス)
  • 中層:コーヒー粉(お湯に馴染んでいる)
  • 下層:液体(クリアな抽出液)

竹べらでサッ、サッと数回ほぐし、この「3層構造」が見えたら、そこで直ちに攪拌をストップします。これ以上混ぜすぎると過抽出(雑味・エグみ)の原因になります。

サイフォンコーヒー攪拌の2回目とドームを作るコツ

2回目の目的は「抽出停止」と「ろ過の整流」

抽出時間の終わり(通常45秒〜1分後)に行う2回目の攪拌は、1回目とは全く目的が異なります。
それは「味を出す」ためではなく、「きれいに終わらせる(整える)」ための作業です。

そのまま火を消すと、粉が不規則に積もってろ過がスムーズに行われません。
攪拌によって液体の回転流を作り、粉を中心に集めることで、フィルターの目詰まりを防ぎ、スムーズなろ過を促します。

火を消すと同時に優しく円を描く

2回目の攪拌は、火を消すと同時、または直後に行います。
動作は1回目とは逆に、竹べらをロートの縁に沿わせて、大きく円を描くように「回す」動きです。

コツは「優しく」です。
強く回しすぎると、せっかく分離させた上層の雑味(泡)を巻き込んでしまいます。
2〜3周ほど優しく回し、穏やかな渦を作るだけで十分です。

回転を与えてドームを作る
【Project 369】

きれいなコーヒードームは成功の証

抽出が完了し、コーヒー液が全て下のフラスコに落ちた後、ロートの底に残った粉の形を観察してみてください。
これがきれいな山型、いわゆる「コーヒードーム」になっていれば、抽出成功の証です。

きれいなドームは、お湯が粉の層を偏りなく均一に通過したことを意味し、クリアで雑味のない味わいが実現されています。

弘法筆を選ばず?いいえ、プロは「竹べら」を使います

ここまで読んで、「スプーンじゃダメなの?」と思った方もいるでしょう。
結論から言うと、サイフォンには絶対に「竹べら」が必要です。

理由は3つあります。

  1. 温度を奪わない:金属スプーンは冷たいので、お湯の温度を下げてしまいます。
  2. ガラスを割らない:ロートは薄いガラス製です。金属が当たると簡単に割れます。
  3. 匂いがつかない:竹は清潔で、コーヒーの繊細な香りを邪魔しません。

まだ持っていない方は、数百円で買えるので必ず用意してください。これだけで味が安定します。

💡 バリスタの必需品:HARIO純正 竹べら
サイフォンメーカー純正の竹べらは、長さもしなり具合も計算され尽くしています。
「混ぜやすさ」が段違いなので、まだスプーンで混ぜている方はぜひ使ってみてください。

【上級者向け】究極の安定を求めるなら「フィルター」を変える

「攪拌は完璧なはずなのに、なんか雑味が消えない…」
そんな方は、布フィルター(ネル)の「煮沸不足」や「酸化臭」が原因かもしれません。

布の管理に自信がない方には、プロも愛用する「ペーパーフィルター用アダプター(F-103MN)」への交換を強くおすすめします。
これを使えば、毎回「新品の紙」で抽出できるため、布特有の匂いや詰まりから解放され、驚くほどクリアで安定した味になります。

💡 味を劇的に変える「魔法のパーツ」
サイフォンのろ過器をこれに変えるだけで、面倒な布の管理が不要になります。
「毎回同じ味が出せる」という点で、これ以上の投資対効果はありません。
(※HARIOのテクニカ・モカなど、ほぼ全てのハリオ製品に使えます)

まとめ:サイフォンコーヒー攪拌は再現性が命

サイフォン攪拌の極意まとめ

  • 1回目:お湯が上がりきったら「十文字切り」で優しくほぐす(飽和)。
  • 2回目:火を消したら「円を描いて」ドームを作る(整流)。
  • 道具:必ず「竹べら」を使い、温度低下と破損を防ぐ。
  • 確認:抽出後の粉がきれいなドーム型なら大成功!

最初は難しく感じるかもしれませんが、この「所作」さえ身につければ、サイフォンは誰よりも正直に、最高の一杯を返してくれます。
ぜひ、明日のコーヒータイムから実践してみてください。

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攪拌だけでなく、「抽出時間」や「器具の選び方」も味を左右します。
こちらの記事も合わせて読めば、サイフォンマスターへの道は完璧です。

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