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【プロ直伝】フレンチプレスの美味しい淹れ方!4分待つだけでお店の味になるコツを完全解説

2025年12月11日

Emi
Emi
フレンチプレスを買ってみたけど、具体的にどうやって淹れればいいの?「4分待つだけ」って聞いたけど、お湯の量とか豆の挽き方がわかりません!
baristaK
baristaK
実は、フレンチプレスは最もテクニックが不要な器具なんです。今回は、私が実際に愛用している『ボダム ブラジル』を使って、誰でも失敗しない淹れ方のコツを専門家として『実演・解説』しますね!
💡 3秒でわかる!この記事の結論

  • テクニック不要!4分待つだけでプロの味になる
  • 美味しさの秘密はコーヒーの「オイル(油分)」
  • 豆は必ず「粗挽き」を使うのが絶対ルール

昨日、念願のフレンチプレスを手に入れたあなた。「さっそく美味しいコーヒーを淹れたいけれど、ネットで調べると色々な情報があって正解がわからない…」と悩んでいませんか?実は、フレンチプレスこそが、世界で最も「テクニック不要」かつ「豆の個性が一番出る」最強の抽出器具なのです。

ドリップコーヒーのように「お湯を注ぐスピード」や「円の描き方」を気にする必要は一切ありません。必要なのは、正しい分量と時間を守ることだけ。これさえ押さえれば、今日から始めた初心者の方でも、バリスタが淹れたような濃厚で香り高いコーヒーを必ず楽しむことができます。

今回は、私が長年愛用しているボダムのフレンチプレスを使って、誰でも失敗しない「黄金の淹れ方」を写真付きで徹底解説します。この記事を読みながら一緒に淹れれば、あなたのコーヒーライフが劇的に変わることをお約束します。

なぜフレンチプレスは美味しいのか?(オイルの秘密)


【Project 369】

フレンチプレスで淹れたコーヒーが美味しい最大の理由は、ペーパーフィルターでは味わえない「コーヒーオイル(油分)」が丸ごと抽出されるからです。

なぜなら、コーヒー豆が本来持っている「旨味」や「甘み」、そして芳醇な「香り」の多くはこのオイルの中に含まれているからです。一般的なペーパードリップでは、紙のフィルターがこのオイルを吸着してしまうため、どうしてもスッキリとした味わいになりがちです。しかし、金属フィルターを使用するフレンチプレスなら、このオイルを遮ることなくカップに注ぐことができます。

例えば、有名なお店で飲むスペシャリティコーヒーが濃厚でまろやかに感じるのは、このオイル成分がしっかり抽出されているケースが多いのです。ご家庭でもフレンチプレスを使えば、あの「トロッとした舌触り」と「口いっぱいに広がる甘み」を簡単に再現できます。

確かに、「底に微粉が残るのが苦手」「味が重すぎる」と感じる方もいるかもしれません。しかし、それこそが豆の全てを味わい尽くすというフレンチプレスの醍醐味であり、贅沢な点でもあります。少し時間を置いて微粉を沈殿させてから、上澄みをゆっくり楽しむことで、クリアさと濃厚さを両立した最高の体験が得られるはずです。

フレンチプレスの淹れ方に必要な準備(黄金比率はこれだ!)


【Project 369】

美味しいコーヒーを淹れるために最も重要なこと、それは「豆の挽き目(粒度)」「粉とお湯の比率」を正しく守ることです。

まず、コーヒー豆は絶対に「粗挽き(あらびき)」を用意してください。これが鉄則です。もし一般的な「中挽き」や「細挽き」を使ってしまうと、フィルターの網目を通り抜けて粉っぽくなるだけでなく、お湯に触れる表面積が増えすぎて「雑味」や「えぐみ」が大量に出てしまいます。ザラメ糖くらいの大きさの粗挽きを使うことで、スッキリとした透明感のある味わいになります。

「近所のスーパーには粉(中挽き)しか売っていない…」という方は、ネット通販で「フレンチプレス用」または「豆のまま」を購入するのがおすすめ。
お店のような香りを出すなら「挽きたて」が一番です。初心者におすすめのミルの選び方はこちら。

次に黄金比率ですが、「お湯350mlに対して、コーヒー豆17g」を目安にしてください。ボダムに付属している計量スプーンなら「すり切り2杯強」、一般的なカレースプーンなら「山盛り2杯」くらいが目安です。スケール(秤)がない場合はこの目分量でスタートし、濃いと感じれば粉を減らし、薄ければ増やすという調整で十分美味しくなります。

お湯の温度については、沸騰直後の熱湯(90℃〜96℃付近)で問題ありません。フレンチプレスは熱湯を注ぐことで豆の成分を効率よく引き出せるように設計されています。「温度を厳密に測らなきゃ」と神経質になる必要はありませんので、沸かしたてのお湯を準備して、リラックスして抽出を始めましょう。

【写真で解説】ボダムを使ったフレンチプレスの使い方3ステップ


【Project 369】

それでは、実際にボダムのフレンチプレスを使って淹れていきましょう。手順は驚くほどシンプルで、やることは実質「お湯を入れて4分待つ」だけです。

STEP1: 蒸らし(30秒)

まずは、コーヒー粉全体が湿る程度(サーバーの半分くらいまで)にお湯を注ぎ、30秒間待ちます。これは新鮮な豆に含まれる炭酸ガスを抜き、お湯と粉を馴染ませるための大切な工程です。この時、ハンバーグのように粉がモコモコと膨らんでくれば、豆が新鮮な証拠です。良い香りが立ち上ってくるのを楽しみながら待ちましょう。

STEP2: お湯を全て注ぎ、4分待つ

30秒経ったら、残りのお湯を規定の目盛りまで注ぎます。注ぎ終わったら、スプーンやマドラーで全体を軽く2〜3回かき混ぜてください。ここでお湯と粉を均一に触れ合わせることがポイントですが、混ぜすぎると雑味が出るので優しく行いましょう。

その後、蓋を乗せて(プランジャーと呼ばれる押し棒はまだ下げずに)、タイマーをセットしてきっちり4分間待ちます。この4分という時間は、豆の美味しい成分が溶け出し、雑味が出る直前で止めるための世界共通のゴールデンタイムです。短すぎると酸っぱくなり、長すぎると渋くなるので、ここはタイマーにお任せしましょう。

STEP3: プレスして完成!

4分のアラームが鳴ったら、いよいよ仕上げです。ツマミを持って、プランジャーをゆっくりと、垂直に底まで押し下げていきます。急いで押すと熱湯が吹き出す恐れがあるので、あくまで「ゆっくり」がコツです。

フィルターが底まで到達したら抽出完了です。カップに注ぐ際は、最後の1滴まで絞りきろうとせず、サーバーに少し液体を残すくらいで止めるのがおすすめです。底に溜まった微粉(ザラザラした粉)がカップに入るのを防ぎ、最後までクリアな味わいを楽しめます。

フレンチプレスの片付け・掃除は意外と簡単


【Project 369】

「フレンチプレスは美味しいけど、使用後の粉の処理が面倒…」という声をよく耳にしますが、実はちょっとしたコツで劇的に楽になります。

一番おすすめの方法は、シンクに直接流すのではなく、「茶漉し」「排水溝ネット」を用意し、そこに水を加えながらガラガラと粉をあけてしまうことです。サーバーの中に少し水を足して揺すり、ザバッとネットに流せば、粉の9割は簡単に取り除けます。残った少量の粉はそのまま水洗いしてしまえばOKです。

特に今回使用したボダム製品などの主要なフレンチプレスは、フィルター部分やガラスビーカーが分解できるように作られています。毎回分解する必要はありませんが、週に1回ほど分解して洗えば衛生的にも安心ですし、コーヒーの油分による酸化臭も防げます。

確かにペーパードリップのように「紙ごとポイッ」とはいきませんが、慣れてしまえば1分もかかりません。この少しの手間をかけるだけで、あの濃厚でリッチな味わいが手に入ると思えば、決して高いハードルではないはずです。

まだ器具を持っていない方へ 「これから始めたいけど、ダイソーとボダムどっちが良いの?」と迷っている方は、こちらの比較記事をご覧ください。

フレンチプレスの淹れ方まとめ:4分待つだけでお店の味に

テクニック不要で最高の一杯を

  • フレンチプレスの美味しさは「コーヒーオイル」にある
  • 豆は必ず「粗挽き」を使用し、お湯350mlに豆17gが目安
  • 淹れ方は「蒸らし30秒」+「お湯を注いで4分待つ」だけ
  • 片付けは茶漉しやネットを使えば簡単

この週末はぜひ、フレンチプレスを使って、豆本来の個性が詰まった最高の一杯を楽しんでください。

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