


今回は実機レビューではなく、私が100種類以上の豆を検証してきた経験から、挽き目の「種類」と「目安」を専門家として徹底的に分析・解説します!
- 挽き目は味の濃度調整の要!細かければ濃く(苦く)、粗ければ軽く(酸っぱく)なる
- 初心者の正解は「中細挽き(グラニュー糖サイズ)」から始めること
- 酸っぱいなら「細かく」、苦いなら「粗く」調整するのが鉄則
「せっかく高いコーヒー豆を買ったのに、家で淹れるとなんだかお店の味と違う……」
そんな経験はありませんか?
実はその原因、豆の品質でも淹れ方の腕前でもなく、単に「挽き目(粒度)」が合っていないだけかもしれません。
コーヒーの粉の大きさ、いわゆる「メッシュ」は、抽出される成分のバランスを決定づける最重要パラメーターです。
料理で言えば「火加減」のようなもの。強火(極細挽き)で一気に抽出するのか、弱火(粗挽き)でじっくり味を引き出すのかによって、出来上がる料理(コーヒー)の味は全く別物になります。
今回は、5つの挽き目の種類と具体的な目安、そして味を自分好みにコントロールするための調整テクニックを、わかりやすく「グラニュー糖」などの身近なものに例えて解説します。
コーヒーの挽き目で味が劇的に変わる理由

【Project 369】
なぜ細かくすると苦くなり、粗くすると酸っぱくなるのか
結論から言うと、以下の法則があります。
- 細かく挽く(Fine):表面積が増え、成分がたくさん出る ⇒ 苦味・コク・濃い
- 粗く挽く(Coarse):表面積が減り、成分が出にくい ⇒ 酸味・スッキリ・薄い
これは、角砂糖よりも粉砂糖の方が水に早く溶けるのと同じ原理です。
細かすぎると、出したくない「渋み」や「エグみ」までお湯に溶け出してしまいます。逆に粗すぎると、味気ない薄いコーヒーになってしまいます。
味を濁らせる犯人「微粉(びふん)」とは?
ここで一つ、残酷な真実をお伝えしなければなりません。
あなたがもし、「プロと同じ豆を使っているのに、なぜか雑味が出る」と悩んでいるなら、その原因は「微粉(びふん)」にあります。
安いプロペラ式のミルや、精度の低いミルを使うと、狙った大きさの粒以外に、砂のような細かい粉(微粉)が大量に発生します。
この微粉は、お湯に触れた瞬間に焦げたような味(過抽出)を出し、せっかくの美味しいコーヒーを台無しにしてしまうのです。
【完全図解】5つの挽き目の種類と目安(グラニュー糖で例えると?)

【Project 369】
では、具体的にどのくらいの大きさにすれば良いのでしょうか。
迷った時の「世界共通の目安」を紹介します。
1. 極細挽き(パウダー状)
目安:小麦粉・片栗粉
指紋に入り込むほど細かいパウダー状です。
これは「エスプレッソマシン」専用です。一般的なハンドドリップでこれを使うと、フィルターが詰まってお湯が落ちてこず、激苦のコーヒーになってしまうので注意してください。
2. 細挽き
目安:上白糖とグラニュー糖の間
「水出しコーヒー」や、直火式エスプレッソ(マキネッタ)に適しています。
時間をかけて水で抽出する場合、細かくして成分を出やすくする必要があります。
3. 中細挽き(★ペーパードリップの基本)
目安:グラニュー糖
これが初心者の「正解」です。
ペーパードリップやコーヒーメーカーを使うなら、まずはこの「グラニュー糖サイズ」を目指してください。
スーパーで売っている「レギュラーコーヒー(粉)」も、ほとんどがこのサイズです。
4. 中挽き
目安:ザラメ糖とグラニュー糖の間
「サイフォン」や「ネルドリップ」に適しています。
お湯に浸かっている時間が長いため、少し粗くして雑味が出るのを防ぎます。
5. 粗挽き
目安:岩塩・粗めのザラメ
「フレンチプレス」用です。
金属フィルターの網目を通り抜けないよう、大きく挽く必要があります。
>>プロ直伝!フレンチプレスの美味しい淹れ方はこちら
酸味や苦味をコントロールする調整テクニック
自分の淹れたコーヒーを飲んで「酸っぱすぎる」あるいは「苦すぎる」と感じた時、どうすれば良いのでしょうか。
基本の調整ルールはシンプルです。
- 酸っぱい・薄いと感じたら:ダイヤルを回して「少し細かく」する
- 苦い・渋いと感じたら:ダイヤルを回して「少し粗く」する
まずはお家コーヒーの始め方ガイドでも解説している通り、他の条件(お湯の温度など)は変えず、「挽き目だけ」を変えて味見をしてみてください。
「挽き目を変えても味が変わらない…」「いつも雑味がする…」
それはミルの性能不足で、微粉が大量に出ているからかもしれません。
プロも認める「粒が揃うミル」に変えるだけで、驚くほど味がクリアになりますよ。
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【保存版】コーヒーの挽き目・種類・目安を総括
自分好みの味を見つけるための最短ルート
- 挽き目は「味の濃さ」を調整するダイヤルである
- 初心者はまず「中細挽き(グラニュー糖)」を基準にする
- 微粉は雑味の原因となるため、均一に挽けるミルが最重要
- 【極細挽き】パウダー状:エスプレッソ
- 【中細挽き】グラニュー糖:ペーパードリップ
- 【粗挽き】岩塩:フレンチプレス
挽き目のコントロールは、自宅でできる最も効果的な「味変」テクニックです。ぜひ今日から試してみてください。