


- 設定方法①:好みのカップを置き、設定したい抽出ボタンを「長押し」する。
- 設定方法②:ランプが点滅して抽出が始まったら指を離す。
- 設定方法③:好みの量になったタイミングで「もう一度同じボタンを押す」だけで記憶完了!
- 美味しく飲むコツ:お湯の量を増やしすぎると味が薄く、渋くなります。たっぷり飲みたい時は「2杯ボタン」をカスタマイズしましょう。
- 元に戻すには:初期化(リセット)操作で、いつでも工場出荷時の量に戻せます。

注)イラスト内の製品の形状や構造は実機とは異なります。【Project 369】
まずは確認!マグニフィカSの「デフォルト抽出量」
ご自身でカスタマイズをする前に、工場から出荷された時点(デフォルト)で、各ボタンが「何ml(ミリリットル)」に設定されているかを把握しておきましょう。
各ボタンの初期設定(目安)
マグニフィカS(ECAM22112B)の場合、初期設定での抽出量はおおよそ以下のようになっています。(※豆の量や種類によって数ミリリットルの誤差は出ます)
- エスプレッソ 1杯ボタン:約40ml(デミタスカップ用)
- エスプレッソ 2杯ボタン:約80ml
- カフェジャポーネ 1杯ボタン:約120ml(通常のレギュラーカップ用)
- カフェジャポーネ 2杯ボタン:約240ml(大きめのマグカップ用)
日本の一般的なマグカップは250ml〜300ml程度の容量があります。
そのため、「カフェジャポーネの1杯ボタン(120ml)」を押すと、マグカップの半分にも満たない量になってしまい、「なんだか量が少ないな」と感じてしまう方が多いのですね。これを、あなたのお好みの量に書き換えて(プログラミングして)いきましょう。
【完全手順】ボタン1つで「自分好みの量」を記憶させる方法
設定といっても、難しいパネル操作やスマートフォンの連携などは一切不要です。
「長押しして、止めたいところで押す」。たったこれだけの物理的な動作で、マシンがそのお湯の量を記憶してくれます。
ステップ1:お気に入りのカップを置き、ボタンを「長押し」する
まず、マシンの電源を入れて準備完了(ランプが緑色に点灯)の状態にします。
抽出口の下に、普段使っているお好みのマグカップを置いてください。そして、量を変更したい抽出ボタン(例えばカフェジャポーネの1杯ボタン)を、指を離さずに「長押し」し続けます。
ステップ2:ランプが「点滅」したら指を離す
数秒間長押ししていると、押しているボタンのランプが「チカチカと点滅」を始めます。同時に、豆を挽くグラインダーの音が鳴り始めます。
この「ランプが点滅した状態」が、設定(プログラミング)モードに入った合図です。ここで指をボタンから離してください。マシンはそのまま抽出を続けます。
ステップ3:好みの量になったら「もう一度押す」
カップにコーヒーがどんどん注がれていきます。カップの容量を見つめながら、「このくらいの量がちょうどいいな」という絶妙なタイミングで、もう一度同じ抽出ボタンを「カチッ」と1回押してください。
すると抽出がピタリと止まり、ランプの点滅が終わります。
たったこれだけで設定は完了です!
次回からは、普通にボタンを1回押すだけで、今記憶させた「あなただけのぴったりの量」が自動的に抽出されるようになります。
「エスプレッソ2杯ボタン」や「カフェジャポーネ2杯ボタン」も全く同じ手順で設定可能です。ただし、マシンの構造上、設定できる最大量には限界があります(カフェジャポーネの場合、最大で約250ml〜300ml前後です)。
要注意!「お湯の量を増やす=味が薄くなる」という物理の罠
設定方法がわかると、嬉しくて「1杯ボタンのお湯の量を、マグカップ並みにたっぷり増やそう!」と考えてしまいがちですが、ここでコーヒーの専門家として一つ重要な警告をさせてください。
お湯を増やしすぎると「過抽出」で渋みが出る
コーヒー豆の美味しい成分(旨みや香り)というのは、お湯が粉に触れてから最初の数十秒でほとんど抽出されてしまいます。
それ以降に抽出される液体は、美味しい成分が抜けきった後の「渋みやエグみばかりのお湯」になってしまいます。これを専門用語で「過抽出(かちゅうしゅつ)」と呼びます。
もし、1杯分の豆の量に対して、お湯の量だけを無理やり200mlなどに設定してしまうと、後半はただの渋いお湯が足されている状態になり、全体として「薄くて渋い、美味しくないコーヒー」が完成してしまうのです。
たっぷり飲みたい場合の「正しい解決策」
お気に入りのマグカップで、たっぷりと、しかも「濃くて美味しいコーヒー」を飲みたい場合は、以下のどちらかの方法をとるのが正解です。
- 方法①「2杯ボタン」をカスタマイズする:
1杯ボタンのお湯を増やすのではなく、「カフェジャポーネの2杯ボタン」をご自身のマグカップの量に合わせて設定し直してください。2杯ボタンなら、豆も自動的に2回挽いてくれる(または多めに使ってくれる)ため、味が薄くなりません。 - 方法②「アメリカーノ」にする:
エスプレッソの1杯ボタンで濃いエキスだけを抽出した後、ケトルで沸かしたお湯(またはマシンの給湯機能)で後から割る方法です。これが世界中のカフェで提供されている「アメリカーノ」の正しい作り方であり、渋みを出さずにたっぷり飲むためのプロのテクニックです。
設定を失敗した!工場出荷時への「リセット方法」
「設定中に間違えて変なタイミングでボタンを押してしまった!」「量が少なすぎて元に戻したい!」
そんな時も慌てる必要はありません。マグニフィカSは、いつでも「工場出荷時の初期設定」にリセットすることができます。
いつでも「上書き」ができる
リセットをしなくても、再度ボタンを「長押し」して同じ手順を繰り返せば、いつでも新しい抽出量に上書き保存されます。少し量が気に入らなければ、次のコーヒーを淹れる際に気軽に長押しして再設定をしてみてください。
マシン全体を初期化(リセット)する手順
もし、すべてのボタンの抽出量を一度完全にリセットして工場出荷時に戻したい場合は、以下の操作を行います。(※機種や型番によって若干異なる場合がありますので、必ずお手元の取扱説明書も併せてご確認ください)
- マシンの前面にある電源ボタンを押し、電源を「オフ(スタンバイ状態)」にします。
- 背面の主電源スイッチは「オン」のままにしておきます。
- 前面パネルの「エスプレッソ1杯ボタン」と「エスプレッソ2杯ボタン」を同時に長押しします。
- ランプが点滅したら初期化完了の合図です。
まとめ:ボタン1つで「いつもの味と量」が出てくる幸せ
マグニフィカSの抽出量設定は、「長押しして、止めたいところで押すだけ」という、非常に人間工学に基づいた直感的なシステムです。
お気に入りのマグカップに、お気に入りの濃さで、ぴったりの量がお湯割りなしで注がれる。これこそが全自動コーヒーマシンを所有する最大の喜びです。失敗を恐れず、あなただけの「黄金の1杯」を探求してみてくださいね。
- 一番よく使うお気に入りのマグカップを用意する
- (たっぷり飲みたいなら)カフェジャポーネの2杯ボタンを「長押し」する
- ランプが点滅したら指を離し、8分目まで注がれたらもう一度ボタンを押して記憶させる
